ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

かわいい認知症

2014年02月22日 | Weblog
認知症の人といえば、テレビで取り上げられた人しかみたことがなかった。
それが、最近実際に体験した。

ある年配のご夫婦のうちを用事があって訪問した。
そこのおばちゃんは、ババより一回りほど年配だ。
玄関に入るなり、「内緒ね・・・」と言って、黒アメの袋をひとつくれた。
お礼を言ってババはショルダーバックに入れた。

それから1分もしないうちにトイレを借りた。
トイレから出たら・・・おばちゃんがアメの袋を持って立っていた。
「これ美味しいから・・・」と言ってまたひとつくれた。

はて? と思ったが、そんなに美味しいからくれるのかな・・・と、もらってバックに入れた。
ババのバックはさすがにぱんぱん。

そして帰り支度をして玄関先に出ると、おばちゃんがまたアメの袋を手にしている。
「これ・・・」と言いかけたので、言葉をさえぎって「さっきブルーベリーのアメをいただきましたよ」と言うと、「私があげたの?」ときた。

ババはこういうのは初体験だ。
あ・・・そうなのか。このおばちゃんは認知症みたいだ、と納得した。
おばちゃんは、「泊まっていきなさい」と言う。
「お天気が悪くなるというから帰りますね」と答えたらにこにこ顔。

かわいいおばちゃんは外まで出て見送ろうとする。
「寒いから出てこなくてもいいです」と言うと、「馬鹿は風邪ひかないと言うから・・・」と言って見送ってくれた。

認知の程度はわからないが、他人に危害を加えるわけでないし、家族と一緒に生活できるのだから幸せなことだと思った。
家族も手に負えなくなったときが大変だろうけど、おばちゃん頑張って!

アメがふた袋になったが、口に入れるたびにあのおばちゃんを思い出してしまう。


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