竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

山村の持ち寄りパーティー。

2009-10-17 05:26:02 | 竹工芸
村の朝
 
昨夜は我が家で近所の仲間が集まって、
持ち寄りパーティーを開きました。
予定していた工芸関係の人たちが都合が悪く、
近所の他の夫婦に呼びかけたらすぐ来てくれて、
にぎやかな会になりました。
 
痛感したことは山村の人たちのパワーです。
葛から本物の葛粉を作ったり、甘茶の葉を蒸して甘味料にしたり、
ある人は空いた畑でサトウキビを育てて、甘いジュースを搾る道具を工夫したり、
まわりの植物の昔からの利用法を再現しようとしているのです。
 
それをまだ個人的にやっているだけですが、
どれも森の教室の教材になりそうなことばかり。
アケボノソウ
 
デイサービスで働いて痛感したことをここでも痛感しました。
私たち50代の後半から60代が、昔からの暮らしを知る最後の世代なんだと。
高度成長以前の暮らしを知っているかどうかは、
いろいろなところに違いとして現れてて来ています。
 
知っている歌が違う、
お年寄りなら誰でも知っている童謡唱歌を、
私たちはみんな知っています。
でも40代だと知らない。
 
昔からの食べ物の記憶もみんな持っているので、
そう簡単に現代風には流されない。
昔からの農作物の作り方も、
生活の知恵も知っている。
 
夕べ集まったのは私の5,6歳上まで、
みんな共通の子供時代を過ごし、
親や祖父母のやり方を知っているのです。
山村の同世代は筋金入りです。
 
私たちが後の世代に昔からの生活の知恵を伝えなければ、
それはもう消えてしまう。
都会には、昔からの知恵を知りたいと思っている人たちが、たくさんいます。
それを伝えることが、私たちの責任かもしれませんね。
 
今回は男達中心で外部の工芸関係の人を予定していたんですが、
地元の人だけで十分ということが分かりました。
みんな、特に女性達がすごいものを持っています。
 
もっと前から知っていれば、自慢のものを持ってくるというので、
地元の女性達も交えて、またやろうということになりました。
いずれ女性のパワーをと考えていましたが、
現実は私の考えより先行していきます。
 
ノコンギク