友人から「炎天」という句集が送られてきました。
高校一年のときの同級生で、大学も違う、人生行路も違う人ですが、
昔から不思議な落ち着きがあり、心に残る人です。
彼は社長の息子で自分も親の会社の社長になり、今に至っています。
社長業が忙しいのか暇なのか、しょっちゅう海外旅行にでかけていて、
俳句も海外吟がほとんどです。
イタドリの花
もう15年指導者の下で作句を続けているそうで、
さすがに慣れたものです。
めずらしいことを詠んでいるので、読みごたえがあります。
スコットランドで詠んだ
魔女狩りの広場に秋の大道芸
ローマでの
元老院の壁の反響蝉時雨
筋斗雲の紛れてゆけり鰯雲
大いなる手が貝つかむ箱眼鏡
じっくり味わいたい句集ですが、
その一方で、句集を贈られる歳になったのか、
なんて思っちゃいますね。
ガマズミの実