12日早朝遠野から帰ってきました。
まごころネットは11月末に遠野市総合福祉センターから遠野市浄化センターに移りました。ここには日本財団の足湯隊で宿泊したまごころ寮があり、神奈川県のボランティア宿舎金太郎ハウスもあります。まごころネットの建物は4棟建つはずですが業者の都合でまだ2棟しかなく、今は狭いところに押し込められています。借りていた体育館の使用期限が切れて、仕方なく急遽引越ししたのです。
予定していた陸前高田市での長部コミュニティーセンターと一中仮設集会所でのかご作りは会場の都合その他で実施できなかったのは残念でした。でもかご作り以外のまごころネットの活動もとても印象的でした。
初日8日は予定が入っていなかったので、午前中は部屋の中でテープ切り。
今回はクリスマスが近いのでクリスマスリース作りをします。
その材料を前もって切っておかなければなりません。
長部や一中ではやれないので、とりあえず15人分ぐらい切りました。
9日は朝から雪混じりで辺りは白くなっていました。
粉雪で走るのには差し支えなく、10キロほど走りました。
近くの猿ヶ石川と早瀬川の合流地点には白鳥が来ていました。
この日もかご作りの予定が入っていないので、札幌の会社の社長水谷さんが被災地にイルミネーションを贈る企画で来ていたので、それを手伝うことにしました。
場所は午前中は翌日10日に陸前高田市で気仙町復興祭が行われる長部地区のまごころ広場です。近くには10月に瓦礫を拾って麦播きをした畑があり、青々とした数センチの麦が一斉に生えていました。移植された大きなもみの木と広場の建物にイルミネーションを飾ります。
午後は陸前高田市の下矢作にある保育園です。ここでは例年飾っているイルミネーションが津波で流されてしまったので、なんとかならないかとまごころネットにメールがあり、ちょうどそこへ水谷さんのイルミネーションを贈る企画がまごころネットに届いたので、今回設置することになったのです。まごころネットの事務局の柳沢さんもずっと同行していたので、その活動の写真がブログに載ったのです。
保育園の周囲の囲いや建物の前面に張り巡らしたので、園児達も大喜び、私たちも大歓迎されました。おやつに招かれて出されたのがケンケラットでした。きな粉を水飴か何かで固めたお菓子です。
子供の頃に食べて、その奇妙な名前を覚えていました。東北に来るようになって一ノ関や仙台のお土産コーナーでケンケラットの名前を聞いても誰も知らないと言うので、自分の聞き間違えかと思っていました。それが眼の前に出てきたのです。園長先生のお話では陸前高田のお菓子だそうで、本来はねじりん棒の形だけど、平たくしてあるということでした。長年の疑問が解けました。
矢作は私の先祖の地で、曽祖父の頃までは長くこの地に住んでいました。祖父の代から高田町に移ったようです。イルミネーションを飾るためにこの地に来ることが出来たので、これも不思議なめぐり合わせです。
点灯式をやるまでまだ明るくて間があったので、子供達や先生は園庭でお遊戯を踊ってくれました。私達の周りをはねまわり、本当に嬉しそうでした。
私達一人一人に折り紙のメダルを下げてくれました。
子供達はこの国の未来です。掛川の山村居尻には子供が一人もいないだけに、イルミネーションのような明るい未来を開いてくれれば、と思いました。水谷さん、イルミネーションありがとうございます。
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