俳優のロバート・レッドフォードが監督した作品の最初のもの。
カルヴィン・ジャレット(ドナルド・サザーランド)はシカゴに住む弁護士。妻ベス(メアリー・タイラー・ムーア)とは結婚して21年になる。息子コンラッド(ティモシー・ハットン)は17歳、ハイスクールに通い聖歌隊のメンバーである。
彼は時々悪夢にうなされ、セラピストバーガー(ジャド・ハーシュ)の治療を受けている。彼の病気は兄バックの事故死が原因である。秀才でスポーツ万能だったバックは皆に愛されていた。ところが、コンラッドと2人でボートで遠出した際、ボートが転覆し、コンラッドだけが助かった。そのショックで、自殺をはかったコンラッド。バックを溺愛していたベスは、コンラッドには心をかたくなにする。
病院でいっしょだったカレン(ダイナ・マノフ)と、退院後久しぶりに会ったコンラッドは、彼女の元気な姿に安心する。しかし、セラピストのところに通っているかという彼の質問に表情をくもらせる。
一方、カルヴィンは、コンラッドとべスの間のわだかまりを解きほぐそうと努力をする。聖歌隊の合唱仲間ジーニン(エリザベス・マクガヴァン)によい声だとほめられたコンラッドは、彼女とデートし、気持ちをやわらげる。
クリスマス休暇に入り、カレンにお祝いの電話を入れたコンラッド。しかし、カレンは突然、自殺したことを聞く。取り乱したコンラッドに、バーガーはコンラッドを苦しめている罪の意識から解放させる。落ち着きを取り戻したコンラッドはジーニンを訪れ、好意をもっていることを告げた。
ある晩居間にいた父母の元にコンラッドが現われ、自分から進んでベスにキスをした。しかし、ベスは抱き返すことなくそのままの姿勢でじっと固まっていた。夜中に目を覚ましたベスは、階下の部屋で1人泣いているカルヴィンの姿を見て当惑する。彼は妻に初めて君への愛があるのかわからないと本心を告げた。
明け方、彼女は家を出て行った。庭で1人立ちつくすカルヴィンのもとに、コンラッドが近づき2人は無言のままいつまでも抱き合うのだった。