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MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.050 「LIMIT OF LOVE 海猿」 (2005年 日本 118分 シネスコ)

2006-05-26 22:20:31 | 2006年劇場鑑賞
監督 羽住英一郎
出演 伊藤英明
    加藤あい
    佐藤隆太



本来この日は「ナイロビの蜂」を見に行こうと思っていたんだけど、「ダ・ヴィンチ・コード」をいち早く見たい衝動に駆られて決断!「よし今日はダ・ヴィンチ~にしょう」
せっかく行くのなら何かもう1本ないかな?と時間の合いそうな作品を新聞で探してると丁度いい時間の作品がありました!ま、当初は鑑賞する予定には入ってなかったんです・・・それがこの「LIMIT OF LOVE 海猿」
くしくも邦画と洋画の現在の大ヒット作品をハシゴする超豪華な2本立てとなりました。

前作「海猿」は見ていないし、TVドラマも見ていない・・・その続編的なこの映画に着いて行けるかな?
と思ってたけど全然OKでしたね。
まぁ、だいたい話の設定の予想がつきますからね。

大型フェリーが座礁して遭難!海上保安官の仙崎(伊藤英明)らが救出に向かうが、彼はある事故でのレスキュー作業中に一人の遭難者を救えなかったことを気にし、婚約者の加藤あいとの決まりかけてる結婚に迷っている・・・
そんな最中でのこの大事故で、しかも婚約者もたまたまそのフェリーの乗船し遭難している。
非常事態での恋の悩みと職務の板ばさみか?と思ったらアッサリ彼女は避難!それどころか大方の乗客は避難し、最悪の事態は回避・・・と、ここで終わったら映画にならず、避難後の大爆発でレスキュー隊の伊藤英明、佐藤隆太と妊婦とケガ人の4人が閉じ込められ、物語はこの4人の脱出劇が主に展開されていく

下は浸水し、上は大火災という絶望的状況の最中、やけに軽々しい会話するレスキュー隊2人の会話に緊迫感が感じられない。
無線機は壊れ、外部の本部との連絡が絶たれてしまい、自分たちで行動する無謀な行為も疑問。
まずは連絡取れるように手を尽くせよ~と思ってしまいました。
そしてこの映画で一番感動的な場面かも知れないが、やっと携帯電話で通話できるようになり本部とも連絡がとれ沈没寸前にいざ脱出!って時に本部の婚約者、加藤あいに持って回った台詞でのプロポーズ・・・「そんなん後にして早く脱出しないと・・・」と心配する私の気持ちを無視するが如く「結婚しょう!」と、ここらで電話を切って脱出するか・・・と思ったら切るどころか、「子供を沢山作って、公園に遊びに行って・・・」延々長話・・・もはやここまでくればコントやな~ と思ってしまった。
そんな呑気なことしてるから・・・ほら~(ネタバレしそうなのでここらで止めておきます)

ま、展開はこんなツッコミ満載でそう言う意味では鑑賞後ワイワイと盛りあがれそうなんですが、ただ傾いて沈没寸前のフェリーのCGは最近の日本映画の中でも傑出の出来上がり!
後ろの桜島の背景と黒煙を上げながら傾くフェリーの絵は実写と言っても違和感がなく、この作品の一番の見所ではないでしょうか?

PS.遭難しても仙崎レスキュー隊員だけはゴメンだ!



★★★ 2006.5.25(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ7 17:05 K-14

No.049 「ブラッドレイン」 (2005年 米=独 94分 シネスコ)

2006-05-23 01:12:26 | 2006年劇場鑑賞
監督 ウーヴェ・ボル
出演 クリスタナ・ローケン
    マイケル・マドゼン
    ベン・キングズレー



TVゲームを映画化するのが昨今流行してますが、「バイオハザート」がヒットし、同じようなゾンビを扱ったTVゲーム「ハウス・オブ・ザ・デッド」や最近では「DOOM」、公開待機中の「サイレント・ヒル」に邦画では「サイレン」などなど特にホラーが多いですね。

そしてこの「ブラッドレイン」もその一つですが、監督が「ハウス・オブ・ザ・デッド」のウーヴェ・ボルって事で期待値はかなり低めで設定しての鑑賞となりました。
でも案外こういうのって意外と面白かったりして、ニンマリする場合もあるので、そちらを密かに期待してしまいます。
またキャスティングが何気に豪華でそれも期待させる要因ではありました(B級での豪華キャストですが・・・)
主演が「ターミネーター3」でデビューしたクリスタナ・ローケン、マイケル・マドセン、ミッシェル・ロドリゲス、ベン・キングズレー、ビリー・ゼーン、マイケル・パレ(懐!)国際スター ウド・キア・・・・知ってる人は「なるほど~」と、知らない方々には「どこが豪華キャスト?」ていう微妙なところですがね~

人間とバンパイアの混血であるレインが父親に母を殺されて、その復讐のために父親である世界を手に入れようと企む吸血鬼の親玉ケイガンに戦いを挑むという「ブレイド」+「アンダーワールド」な物語。
でも「ブレイド」のようなアクションのキレもなく、「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセールのような美貌のヒロインでもない・・・
「ターミネーター3」の時よりあきらかに太ったクリスタナ・ローケンにあまり魅力は感じないですな。
どうも「ターミネーター3」の頃はもう少しベッピンさんだったと思うんですがね・・・まぁ、この映画では不必要なヌードも披露してますから、それで許しましょうか(笑い)
怖~い姐御ことミッシェル・ロドリゲスも今回は不発でしたね。
ウド・キアはすぐ死ぬし、マイケル・パレもワンシーンだけ、ビリー・ゼーンもたいした出番もない・・・B級豪華キャストだけあって出番も皆ショボイね。

それでも序盤から中盤頃までは割りとテンポよく映画は進行してたんだけど、レインがマイケル・マドセンらと合流してから、ピタッと作品がスローダウンした感じでした。
それまではよかったんだけど中盤からはやけに長く感じ出し、終わって見れば94分が実に長く感じる駄作の印象しか残らなかった・・・



★★★ 2006.5.21 天六ユウラク座 22:30 中央通路前

No.048 「アンジェラ」 (2005年 仏 90分 シネスコ)

2006-05-22 00:36:10 | 2006年劇場鑑賞
監督 リュック・べッソン
出演 ジャメル・ドゥブース
    リー・ラスムッセン
    ジルベール・メルキ



リュック・べッソン監督作の最新作ですが、思えば「ジャンヌ・ダルク」以来6年も開いてるんですね。
製作した作品や脚本作は結構ちょくちょくと公開(「TAXI」等)されてますが、監督作となるとそんなに多くないんですね。
やはり彼の作品では「レオン」「グランブルー」て言う所が有名でもあり、作品としても面白いですね。
個人的にはその2作品に加えて、初期の頃の作品で「サブウェイ」というクリストファー・ランバートが主演したのがありましたが、案外この作品も面白かったりします。
私はこれでリュック・べッソン監督を知りました。

そして最新監督作「アンジェラ」ですが、何でもこの作品を最後に監督引退なんて記事が出てましたがホンマかいな?
だとすればリュック・べッソン監督の集大成のような作品なのかな?
そんな風に思って見ておりましたが、もしそうだとすれば「えっ!これが!?」て思ってしまいますね~

モノクロの画面に表現されるパリの町並みの1コマ1コマの風景は昔のフランス映画の雰囲気が漂います。
そしてカメラワークや構図もどことなくクラシックなフランス映画の感じがして原点回帰か?何て思ってしまいました。
「レオン」「フィフスエレメント」「ジャンヌダルク」のようなここ数本に見られるハリウッド映画の大作感とは正反対で、彼の作品中、一番フランス映画らしい作品ではないでしょうか?
ここ数年の彼の派手な監督作のようなものを期待すると思わぬ肩透かしを食らうでしょうね。

やる事なす事うまく行かず人生を諦めかけた男が、ある不思議な美女に出会ったことで、愛と人生について再認識していく。
この美女を演じるリー・ラスムッセンはスーパーモデルだけあって、とにかくデカイ!
ジャメル・ドゥブースとの身長を比較したような撮り方を随所で見せるが、これは2人の関係を対比さす意味でも効果的でした。
また長身の上にスレンダーな体型はモロにべッソン好みですね。

そして女のおかげで最悪だった男の状況が好転していくところを見てフッと思ったのが、この男ってべッソン自身を反映してるのかな?これってべッソンが救いを求めて天使が舞い降りてくるの望んでるんじゃないか?と思いましたね。
そう思うとリュック・べッソンのデジャヴ・・・を見てるような気になってきました。



★★★ 2006.5.18 アポロシネマ8 スクリーン3 19:10 E-7


No.047 「ピンクパンサー」 (2006年 米 93分 ビスタ)

2006-05-21 01:23:45 | 2006年劇場鑑賞
監督 ショーン・レヴィ
出演 スティーブ・マーティン
    ケビン・クライン
    ジャン・レノ



昔よくTV洋画劇場でやってましたね~ ピンクパンサーシリーズ。
「ピンクの豹」「暗闇にドッキリ」「ピンクパンサー2~4」
羽佐間道雄氏のピーター・セラーズの吹き替えが実にインパクトありました。

そして今回のリメイク作は亡きピーター・セラーズに変わってスティーブ・マーティンがクルーゾー警部を演じる・・・正直あまりイメージはわきませんが、うまくハマれば新しいクルーゾー警部像が誕生し、新シリーズの可能性もあるかも?
そう思って見ると、まず気になったのがスティーブ・マーティンの不自然なフランス語訛りの英語・・・
ギャグのつもりなのか?クルーゾーはたしかにフランス警察の警部だし舞台もフランスだけど、そこまで凝るならフランス語で喋れば良いだろうしね。
お気楽なコメディなんだから別に普通に英語を話せば良いと思うのですがね。

場内は平日て事もあり、10人居るか居ないかの客数なんだですがこう言うコメディ映画は出来るだけ人が多い所で見たいもんですね。
やはり笑い声が起きる臨場感で見れば面白さも倍増しますしね。
で、この人数じゃあまり笑い声は期待出来ないと思ってたら冒頭からクスクス、ケラケラと笑い声が・・・どうやら特に前の方に居てるおばちゃんがやたらバカ受けしてる模様です。

正直、笑いすぎやで・・・予告の時から気になってたけど、一昔も二昔も前のオーソドックスな感じのコメディ。
おそらく意識的にしてるんでしょうが、あまりにもギャグがベタすぎます。
ベタ好きの私もあまりにもベタすぎて笑えなかったですわ
クルーゾーが大きな地球儀を回してれば、「あれ外れて転がる出で・・・」と予想どうり転がり、高価な壷に手を突っ込めば「抜けへんようになるで・・・」と全てギャグの予想がついてしまう!
これゃ笑えないで~ ま、苦笑いなら何回かしましたがね~
かつてのシリーズのギャグの焼き直しも多々あり、オマージュと言えばそうかも知れないけど、確信犯的なベタギャグもここまでくればシラケてしまいましたね。
ま~ これがこのシリーズの真骨頂なんでしょうけど、それは本家のピーター・セラーズだからこそのモノで、別の役者が同じ事をしてもね~ 何か違うような気がしました。

それと相棒役のジャン・レノのヤル気の無さもひしひしと伝わってきます。
旧作の中国人の助手ケイトの代わりだけど、出来ればケイトのキャラを出してほしかったな~

クライブ・オーウェンが007のパロディ見たいな役(006だって!)で登場してきますが、これを見てるとジェームス・ボンド役も合うのかな?何て思ってしまいました。
地味だけどね・・・

ヒロインのビヨンセはまるでボンドガール見たいな感じで、しかも歌を披露してくれますが、曲調がいかにも007風の曲・・・何か意識してるのかな?
上司がケビン・クライン・・・この人は味がありますね~うまいです。
旧作のハーバード・ロム見たいに今後壊れて行くんでしょうか?

ヘンリー・マンシーニのあのテーマ曲と御馴染みのアニメが健在てとこは良しとしましょう・・・まぁ、あれは当然ですけどね



★★★ 2006.5.18(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ2 16:45 最後列右側

No.046 「ロンゲスト・ヤード」 (2005年 米 114分 シネスコ)

2006-05-15 23:03:04 | 2006年劇場鑑賞
監督 ピーター・シーガル
出演 アダム・サンドラー
    クリス・ロック
    バート・レイノルズ



子供の頃から映画はよく見ていましたが、大半はTV洋画劇場でした。
そして小学校の3年生ぐらいから、ブルース・リーの映画と共に劇場へ連れて行ってもらいだし、大スクリーンで洋画を堪能するようになりました。
そしてTVのCMスポットなどで興味を持ち、今はなき梅田東映パラスという劇場に母親に連れていってもらったのがバート・レイノルズ主演の「ロンゲスト・ヤード」という作品でした。
アメフトのルールは判らなかったけど(今だよくわからないけど)そのハチャメチャな試合の場面に大笑いしたのを憶えてます。
ホント印象的な作品で、今でもベストムービーの1本です

そしてその映画のリメイク作が製作されると聞いて、どんな映画になるのか?と興味深々に思ってましたが、主演がアダム・サンドラー・・・おいおいコメディかいな?
たしかに旧作もコメディタッチの映画だったけど名匠ロバート・アルドリッチ監督が描く泥臭い男のドラマでもあったんですが、アダムなら・・・まさかパロディ映画になりはせんか・・・?

しかし蓋を開けて見れば、このアダムサンドラーが中々良いのです。
一切ギャグなしで、男らしいNFLスター、ポール・クルーを演じておりました。
まぁ正直、初代ポール・クルーを演じたバート・レイノルズのどことなく感じる色気と嫌らしさがあれば尚良かったけど・・・

ストーリーは旧作をほぼ忠実になぞっており好印象でしたね。
その分、古臭いスポ根モノのパターンで展開していきますが、充分旧作に負けず劣らずの面白さです。

個性的なキャラもオリジナルとだいぶん被るキャラが出てきますが、かつてリチャード・キールが演じた役を日本で御馴染みの格闘家ボブ・サップが演じてるのも面白いですね。
このデカくて気の小さい役はボブにピッタリでしたよ・・・「エレクトラ」や「IZO」などでも出演してますが、この役が一番ハマッてると思いますね。
他にもラッパーのネリーやプロレスラーのビル・ゴールドバーグ、NFLのスーパースターマイク・アービン、巨漢レスラー、ダリップ・シン、他のもクレジットでケビン・ナッシュやスティーブ・オースチンなどレスラーが名を連ねている。
これだけの身体能力の高い巨漢たちが演じる試合のシーンは旧作以上の迫力があります。
そして旧作では白人だったマネージャー役のクリス・ロックと旧作で主役のポール・クルーを演じたバート・レイノルズがコーチの役で出演。
しかもクライマックスでは旧作で付けてた22番のユニフォームで登場は旧作のファンは感涙もの!?

また刑務所の所長のジェームス・クローウェルもまた旧作のエディ・アルバートに負けず劣らずの悪役ブリでいい味だしてます。
所々に感じるオリジナル版へのオマージュ的な部分がこの作品の人気の高さを再認識させられました。



★★★★ 2006.5.13(土) ホクテンザ1 22:40 中央付近

No.045 「V フォー・ヴェンデッタ」 (2006年 米 132分 シネスコ)

2006-05-14 22:51:31 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジェイムズ・マクティーグ
出演 ナタリー・ポートマン
    ヒューゴ・ウィービング
    スティーブン・レイ



「マトリックス 三部作」でまさに映像革命を起こしたウォシャウスキー兄弟の脚本による近未来スリラー。
元々「バウンド」という渋い犯罪サスペンス映画で注目されたこの兄弟だけど、「バウンド」見たときは今後どんなサスペンス映画を見せてくれるか?と期待したもんですが、次回作が斬新な映像で世界を席巻した超大作「マトリックス」とは意外な展開でした。
1作目はたしかに見たことのない映像美とユエン・ウーピンによるカンフーアクションとの融合の素晴らしさが目を引いたが、2作目、3作目と進むごとにややこしい難解な映画になっていったような気がします。
多分、本人らも訳分からなくなったんと違うかい?と思ったもんでした。

この最新作「V フォー・ヴェンデッタ」も近未来ものという事で、またややこしい映画?と思って見ましたが・・・まぁ、原作がコミックてこともあり、それほど難解な映画ではなかった。

独裁国家となった近未来の英国を舞台に、その国家を壊滅せんとする仮面のテロリスト「V」の破壊と復讐の物語。
そこに1人の女性ナタリー・ポートマンが巻き込まれて、やがてVとの奇妙な関係が始まる・・・
映画の冒頭に出てくる実在の革命家ガイ・フォークスの模した仮面を被ったこの「V」・・・演じるはマトリックスで金太郎飴のごとく増殖したエージェント・スミスで御馴染みのヒューゴ・ウィービング。
でも今回は一切素顔見せず仮面のまま・・・しかしこのVが行う破壊活動はチャイコフスキーを大型スピーカーで流しながら派手に建造物を爆破してしまう粋なヤツ!
でも彼のテロの背景には個人的な復讐があり、また復讐と革命を一つに捉えるところは現実のテロリストたちと変わりないと思える。
コミックの映画化とはいえ、今のこの時代にテロリストを描いたことタイムリーだが、娯楽映画でありながら、現実的に捉えると怖いテーマの作品かも知れないですな。
エンターティメントに包まれた立派なテロ映画・・・ていう印象です。

スキン・ヘッドで注目されたナタリー・ポートマンだがアミダラ王女とは打って変わり、拷問受けたり、バリカンで頭剃られたりと彼女にすれば汚れ役的な感じだが、唯一「V」の心を和ませるヒロインとして重要な役所。

この事件を追うステーブン・レイ扮するフィンチ警部がまたその疲れ加減がベテラン警部の味が出ていて良かったですね。

独裁者ジョン・ハートも久々に見る気がするけど、悪どいサトラー議長を憎々しく演じており印象的でした。
その国家の秘密が序々に明るみに出て物語の真相が明かされていく後半はうまい構成だった思いますよ・・・(この辺はネタバレになるので書けませんが・・・)



★★★★ 2006.5.12(金) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 18:00 最後列右


No.044 「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」(2005年 米 140分 シネスコ)

2006-05-13 01:41:52 | 2006年劇場鑑賞
監督 アンドリュー・アダムソン
出演 ウィリアム・モーズリー
    アナ・ポップルウェル
    スキャンダー・ケインズ



この作品は早くから前売りを買っていたんですが、ついつい後回しにしてたので、とうとう公開最終日に鑑賞する事になってしまいました。
もう少し長くするかな~と思ってたけど意外と一斉に終わるんですね。
もっとも公開してからたいぶん月日は経ちますが・・・

昼の回しか見に行けなかったので日本語吹き替えでの鑑賞でした。
氷の王女の声を大地真央さんがアテテましたね~さすが舞台でならしただけに中々上手でしたが、でも時々違和感のあるとこもありました。
ライオンのアスランを津嘉山正種氏がやってましたが、さすがこちらは俳優としても声優としてもベテランで貫禄でした(オリジナルはリーアム・ニーソン)

話自体は「ロード・オブ・ザ・リング」に比べたら分かり易くて見やすかったですね。
「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズのように登場人物も多くなくて、わかり易いので小さいお子さんでも大丈夫。
衣装タンスの奥に氷に閉ざされたナルニア国がある・・・何故?
その辺の説明は今回なかったように思いましたが、タンスの奥やあるいは倉庫の中など、怪しげな場所に興味を持つ子供の心理を付いてると思いましたね。
また食い意地を張ったが為に大変な事態を招いてしまう・・・卑しいのはイケナイよ・・・と教訓めいたものも有り?!

「ロード・オブ・ザ・リング」同様に何部作かに別れて公開されるようですが、「ロード・オブ・ザ・リング」のようにいかにも次回に続く・・・て感じの終わり方でなく、一応今回としてはスッキリと締めくくられていて私としては良かったです。

ライオンや馬やビーバーなどの喋る動物たちのCGは今更ながら御馴染みで特には驚かないけど、ライオンの毛並みなどの細かい描写などは日々進歩してますね。
またクライマックスの動物や人間や半獣人(ミノタウロス等)が入り乱れての合戦シーンはほぼフルCGでしょうね。
こう言った群集シーンは今やCGは欠かせませんね~ 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の大合戦シーンには及ばないけど、映画のクライマックスには相応しい迫力はありましたね。
でも・・・何か地味な印象が少し残るんですがね~ 何故でしょうか?

ファンタジーって言葉よりおとぎ話・・・て言葉ピッタリくるような作品でしたね。
上映時間が2時間20分!長いけど、ハリポタシリーズの2時間半、ロード・オブ・ザ・リングシリーズの3時間に比べたらまだ良心的な時間やね。
やはり子供さん方には長いのは辛いと思いますね~



★★★ 2006.5.12(金) アポロシネマ8 スクリーン3 13:25 F-5

No.043 「タイフーン」 (2005年 韓国 124分 シネスコ)

2006-05-08 00:41:49 | 2006年劇場鑑賞
監督 クァク・キョンテク
出演 チャン・ドンゴン
    イ・ジョンジェ
    イ・ミヨン



韓流ブームも今だ衰えることもなく、むしろブームを超えて定着した感があります。
日本のTVではCMで韓国の俳優さんが良く出てるし、本屋には韓国ドラマやタレントの関連本が多数並んでるし、また大阪では韓国映画を中心とした劇場がオープンしたし・・・ついでにパチンコ店のホールでは「最初から今まで」がヨン様の笑顔と共に流れまくってます。

そんな韓流スターの一人チャン・ドンゴンの最新作がこの「タイフーン」
朝鮮半島でテロを企てる海賊役のチャン・ドンゴンと、その暴挙を阻止しようとする海軍将校役のイ・ジョンジェが、男たちの戦いを繰り広げる。
チャン・ドンゴンは何でも役作りのために体重を落としたらしい、彼が演じる海賊役は大きな目がギラギラとした感じで迫力もあり、なるほど役に徹したてのが伝わりましたよ。

朝鮮半島の南北分断を扱った作品は韓国映画では多いですが(「シュリ」「JSA」「シルミド」等)この作品も悲惨運命を辿った脱北者の復讐のドラマ。
南に受け入れてもらえず、結局北へ送還され家族を殺され引き裂かれた少年がやがて海賊となり朝鮮半島に復讐のテロを企てるのだが、そんな彼を阻止すべく韓国のエリート将校が立ち上がる・・・やがて2人は敵対しながらも友情のようなものを感じですが、ここでチャン・ドンゴン演ずる海賊が子供の頃、脱北した時に書いた手紙がキーポイントとして使われます。
この内容は最後まで明かさずラストまで引っ張るため結構感動的だったりするんですがね。
それと姉と弟の再会シーンもこの作品の泣かせどころですね・・・お約束だが

脱北者を受け入れるかどうかを政府の関係諸国を睨んでの対応の難しさなども描かれていてエンターティメントの中にも現実的な場面もありましたね。
我々日本人ではこの南北分断や脱北者の問題には、ピンと来ない向きもあるでしょうが、拉致問題同様に隣国の事だけに、映画を通じてでも今一度見つめて見てもいいかもしれないですね。
韓国映画ではこの辺のテーマを扱った作品は多いと思いますね~(日本で公開されるのはラブコメや悲恋ものが多い韓国映画だけど)

冒頭からチャン・ドンゴンが殺して殺しまくるのには韓流おばさんはビックリしたかも?残虐なシーンも多いのが印象的でしたね。
それとイ・ジョンジェ演ずる海軍将校もワイルドなチャン・ドンゴンと対称的でよい味が出てましたよ。



★★★ 2006.5.6(土) アポロシネマ8 スクリーン5 21:05 J-10

No.042 「ブロークン・フラワーズ」 (2005年 米 106分 ビスタ)

2006-05-06 02:11:08 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジム・ジャームッシュ
出演 ビル・マーレー
    シャロン・ストーン
    ジェフリー・ライト



私は映画に好きなジャンルはあっても嫌いなジャンルはありません。
大抵は何でも見る方なんですが、ただ嫌いと苦手とは少し違うかもしれませんがどうしてもダメな作品や監督があります。
作品で言えば「ラスト・タンゴ・イン・パリ」・・・かのおすぎは昔、絶賛してましたが、数回挑んだけどいずれも途中挫折してしましました・・・
そして監督ではウォン・カーウェィ、ヴィム・ベンダース、そしてジム・ジャームッシュ・・・

20年近く前ですがジム・ジャームッシュ監督作を初めて見たのが「ダウン・バイロー」という映画でしたね。
ビデオパッケージの抱き合う男女とそれを見つめる男たちを1枚の画面に納めたモノクロ写真が何かドラマチックな印象を持ちレンタルしたのを憶えてます。
「パーマネント・バケーション」「ストレンジャー・イン・パラダイス」と初期の頃の作品を続けて見たけど「いい映画とは思うけど俺には合わんね~」と言う印象持って以来敬遠する監督の一人になりました。
数年後かの色男ジョニー・デップ主演の「デッドマン」に挑戦したけど敢無く撃沈(爆睡)・・・

そして今回、天敵ジム・ジャームッシュ作品を劇場で見るという暴挙に挑戦したのがこの作品です
今回は19歳になる息子の存在を知った中年男が、息子とその母親を探し当てるための旅に出るロードムービーという話に興味を持ったんですが、主演のビル・マーレーの独特の味とジム・ジャームッシュ監督の間合いが見事に調和した作品になっておりました。
まったりと淡々とした感じが苦手だったが今回は退屈する事なく最後まで見れました。

「ロスト・イン・トランスレーション」のキャラとどこと無く雰囲気が似てる今回のビル・マーレー演じるドン・ジョンストン(数回ドン・ジョンソン?と聞き返される)というかつてプレイボーイでならした中年男をとぼけた味とどことなく哀愁を感じさせるダメ男ぶりを上手く演じてたと思います。
作品全体とドンのセリフの合間に漂う独特の空気と間合い・・・早くもなく遅くもなく絶妙なテンポで中年男の人生を噛み締めるようで秀逸ですね。

息子とその母親を捜す旅に出るドンがかつての恋人を順番に当っていくがそれぞれ皆、当然ながら今の生活があり、そこへ現れた招からざる客=元彼の出現に戸惑いますが、このドンの元恋人を演じる豪華な女優陣も個性的な面々で、彼の訪問にそれぞれ違った反応を見せるのも面白いですね。

過去の恋人を巡る旅は自分の人生を振り返る旅でもあったりするのだが、それぞれの元恋人の今の暮らし見て自分を見つめ直し、いつしか{父親}と言う過去に無かった自分の姿を追い求める旅に変わって行ったように私は感じました。
後半のヒッチハイクの青年との交流のシーンのドンの行動はまさに父親の気持ちに目覚めたかのようです。
息子の存在を知らせる手紙から事を発したが、どうでもいい事と最初は思っていても過去を振り返る旅の途中に目覚めていった父親として感情がこの青年とのシーン一気に溢れたように感じました。

空港の待合での隣の女性の足や、クリニックの受付嬢の若い女性の太股などなどについつい目が行ってしまい、何となく嫌らしい目線になる姿は万国共通のオッサンの姿ですな(どことなく哀愁が・・・)



★★★ 2006.5.4(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ4 20:40 4列目


No.041 「アンダーワールド:エボリューション」 (2006年 米 106分 シネスコ ) 

2006-05-01 00:41:50 | 2006年劇場鑑賞
監督 レン・ワイズマン
出演 ケイト・ベッキンセール
    スコット・スピードマン
    トニー・カラン



またまた大阪に巨大なシネコンが誕生しました。
MOVIX堺といいまして12スクリーンがあるシネコンで関西最大だとか・・・
大阪湾沿いの堺浜えんため館という4月15日にオープンした複合施設の中にあるんですが、無料駐車場が3000台以上もある巨大なところで今後、大阪のミナミ方面で映画を見てる私にとっては市内から40分程度でいけるこのシネコンは便利です。
秋にはナンバTOHOシネマズもオープンするし、ますます楽しみです
まぁ、昔ながらの劇場も大事にしたいですけどね。
ちなみにMOVIX堺で入会金¥500-で会員になってきました

そしてこの劇場での初鑑賞が「トム・ヤム・クン」とこの「アンダーワールド:エボリューション」でした。
何世紀にも及ぶヴァンパイアとライカン(狼男族)の種族闘争が繰り広げられている闇の世界を舞台にしたホラーアクションの続編ですが、前作は見てはいますが印象に残らなかったのかしてほとんど内容を憶えてません!
よって冒頭から話の展開に着いて行けずDVDで予習して置けば良かったか・・・
でもそこまでしてまで期待してた訳もでもなく、黒装束のケイト・ベッキンセール嬢のスタイリッシュなバンパイアぶりを楽しみましょうかね~

狼男の変身シーンは昔の「ハウリング」や「狼男アメリカン」のと比べるとフルCGで何か味気ないな~
「狼男アメリカン」のように爪や手が伸びたりした特撮の方がアナログ感全開だけど良かったですね。
顔がグワ~と伸びていくところは共通してるけど・・・

全体的に闇の世界の話って事もありダークな雰囲気で画面もほとんど薄暗くなっていて、そこに黒装束に身を包んだケイト・ベッキンセールの白い肌が妙に際立つ!
目を青く光らせた時の表情もいいです・・・
そしてスコット・スピードマンとのベットシーンでは下半身にボカシ入りまくりの迫真の艶技?
あのボカシの中には何が映ってるのだろうか・・・?ベッキンセール嬢のヘアーが・・・まさかね~
だとしたら乳隠して、おそそ全開か?(笑い)案外スピードマンのイチモツだったりするんだろうけどね(いらん!)

女版ブレイド見たいなバンパイアを演じるベッキンセールだが、みんな怪物に変身するけど彼女だけ最後まで美形を保ったままでしたね(そういう設定なのか?前作憶えてないので・・・)

結局、前作の内容を完全に忘れたツケが響き、最後まで内容がイマイチつかめずこの作品も前作同様忘れさられて行く1本になるんでしょうね~



★★★ 2006.4.27(木) MOVIX堺 シアター3 19:10 J-11