MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.045 「V フォー・ヴェンデッタ」 (2006年 米 132分 シネスコ)

2006-05-14 22:51:31 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジェイムズ・マクティーグ
出演 ナタリー・ポートマン
    ヒューゴ・ウィービング
    スティーブン・レイ



「マトリックス 三部作」でまさに映像革命を起こしたウォシャウスキー兄弟の脚本による近未来スリラー。
元々「バウンド」という渋い犯罪サスペンス映画で注目されたこの兄弟だけど、「バウンド」見たときは今後どんなサスペンス映画を見せてくれるか?と期待したもんですが、次回作が斬新な映像で世界を席巻した超大作「マトリックス」とは意外な展開でした。
1作目はたしかに見たことのない映像美とユエン・ウーピンによるカンフーアクションとの融合の素晴らしさが目を引いたが、2作目、3作目と進むごとにややこしい難解な映画になっていったような気がします。
多分、本人らも訳分からなくなったんと違うかい?と思ったもんでした。

この最新作「V フォー・ヴェンデッタ」も近未来ものという事で、またややこしい映画?と思って見ましたが・・・まぁ、原作がコミックてこともあり、それほど難解な映画ではなかった。

独裁国家となった近未来の英国を舞台に、その国家を壊滅せんとする仮面のテロリスト「V」の破壊と復讐の物語。
そこに1人の女性ナタリー・ポートマンが巻き込まれて、やがてVとの奇妙な関係が始まる・・・
映画の冒頭に出てくる実在の革命家ガイ・フォークスの模した仮面を被ったこの「V」・・・演じるはマトリックスで金太郎飴のごとく増殖したエージェント・スミスで御馴染みのヒューゴ・ウィービング。
でも今回は一切素顔見せず仮面のまま・・・しかしこのVが行う破壊活動はチャイコフスキーを大型スピーカーで流しながら派手に建造物を爆破してしまう粋なヤツ!
でも彼のテロの背景には個人的な復讐があり、また復讐と革命を一つに捉えるところは現実のテロリストたちと変わりないと思える。
コミックの映画化とはいえ、今のこの時代にテロリストを描いたことタイムリーだが、娯楽映画でありながら、現実的に捉えると怖いテーマの作品かも知れないですな。
エンターティメントに包まれた立派なテロ映画・・・ていう印象です。

スキン・ヘッドで注目されたナタリー・ポートマンだがアミダラ王女とは打って変わり、拷問受けたり、バリカンで頭剃られたりと彼女にすれば汚れ役的な感じだが、唯一「V」の心を和ませるヒロインとして重要な役所。

この事件を追うステーブン・レイ扮するフィンチ警部がまたその疲れ加減がベテラン警部の味が出ていて良かったですね。

独裁者ジョン・ハートも久々に見る気がするけど、悪どいサトラー議長を憎々しく演じており印象的でした。
その国家の秘密が序々に明るみに出て物語の真相が明かされていく後半はうまい構成だった思いますよ・・・(この辺はネタバレになるので書けませんが・・・)



★★★★ 2006.5.12(金) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 18:00 最後列右


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