MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.048 「アンジェラ」 (2005年 仏 90分 シネスコ)

2006-05-22 00:36:10 | 2006年劇場鑑賞
監督 リュック・べッソン
出演 ジャメル・ドゥブース
    リー・ラスムッセン
    ジルベール・メルキ



リュック・べッソン監督作の最新作ですが、思えば「ジャンヌ・ダルク」以来6年も開いてるんですね。
製作した作品や脚本作は結構ちょくちょくと公開(「TAXI」等)されてますが、監督作となるとそんなに多くないんですね。
やはり彼の作品では「レオン」「グランブルー」て言う所が有名でもあり、作品としても面白いですね。
個人的にはその2作品に加えて、初期の頃の作品で「サブウェイ」というクリストファー・ランバートが主演したのがありましたが、案外この作品も面白かったりします。
私はこれでリュック・べッソン監督を知りました。

そして最新監督作「アンジェラ」ですが、何でもこの作品を最後に監督引退なんて記事が出てましたがホンマかいな?
だとすればリュック・べッソン監督の集大成のような作品なのかな?
そんな風に思って見ておりましたが、もしそうだとすれば「えっ!これが!?」て思ってしまいますね~

モノクロの画面に表現されるパリの町並みの1コマ1コマの風景は昔のフランス映画の雰囲気が漂います。
そしてカメラワークや構図もどことなくクラシックなフランス映画の感じがして原点回帰か?何て思ってしまいました。
「レオン」「フィフスエレメント」「ジャンヌダルク」のようなここ数本に見られるハリウッド映画の大作感とは正反対で、彼の作品中、一番フランス映画らしい作品ではないでしょうか?
ここ数年の彼の派手な監督作のようなものを期待すると思わぬ肩透かしを食らうでしょうね。

やる事なす事うまく行かず人生を諦めかけた男が、ある不思議な美女に出会ったことで、愛と人生について再認識していく。
この美女を演じるリー・ラスムッセンはスーパーモデルだけあって、とにかくデカイ!
ジャメル・ドゥブースとの身長を比較したような撮り方を随所で見せるが、これは2人の関係を対比さす意味でも効果的でした。
また長身の上にスレンダーな体型はモロにべッソン好みですね。

そして女のおかげで最悪だった男の状況が好転していくところを見てフッと思ったのが、この男ってべッソン自身を反映してるのかな?これってべッソンが救いを求めて天使が舞い降りてくるの望んでるんじゃないか?と思いましたね。
そう思うとリュック・べッソンのデジャヴ・・・を見てるような気になってきました。



★★★ 2006.5.18 アポロシネマ8 スクリーン3 19:10 E-7


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