黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

まっ黒チーズケーキ@ラ・ファミーユ

2012-06-01 | スイーツ
 あやめ草さんからのいただきもの♪
 表面は、ブラックココアサブレで覆われていて、まっ黒~。
 中は、フランス産クリームチーズと、讃岐のジャージー牛乳を使った、まったりとしたチーズケーキです。
 見た目のインパクトがすごいですね~(笑)。
 ホールで、直径14cmくらい。

 ラ・ファミーユ:香川



『ヘルたん』愛川晶(中央公論新社)

2012-06-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
福島・伊達市生まれの二十歳の青年・神原淳。いじめに遭い、ずっとひきこもっていたが、父の会社の倒産と借金により、一家離散。中野に暮らす遠縁の田代信策の元にしばらく身を寄せていたが、居づらい状況となり、その知り合いである、浅草で一人暮らしをしている老人・成瀬秀二郎の家の離れに居候させてもらうことに。
そこで、かつて同じ仙台の高校に通っており、ほのかに思いを寄せていた先輩・中本葉月とばったり再会。現在介護ヘルパーとして働いている彼女に頼まれ、おタケさんこと認知症の老女・大橋竹子の元に一緒に出かけることに……“パルティアン・ショット”、
成瀬が実は伝説の名探偵であると知った淳。
葉月の影響もあり、介護ヘルパーに興味を持ち、短期で資格の取れるスクーリングに通い始めた彼は、そこで同じ講習を受ける志賀未来と親しくなる。
その未来の亡き祖母・妙が、かつて成瀬に依頼した事件の真相について知りたいと成瀬の元にやってきた。
十六年前、認知症であった未来の祖父・剛三が、彼女の腹違いの双子の兄のひとり、研二に襲いかかり、怪我を負わせた為、俳優としての道が絶たれていた。その後、研二が事故死した後、未来の父・孝史が自殺したが、研二が襲われたのは自分のせいだと書かれていたという。
語らない成瀬の代わりに、推理することになった淳は……“ミラー・ツイン”、
無事資格も取れ、葉月の勤める場所で働くことになった淳は、葉月が所属する『さくらのはなヘルパーステーション』を介してヘルパーとして働くことに。
そんな中、高校一年の時の担任だった岩淵光男から電話が。表向きは、葉月に金を貸した為、連絡先が知りたいと主張する岩淵だが、かつて彼女と不倫していた岩淵は葉月とよりを戻したいと考えているのだろうと思う淳は、教えるつもりもなかった。
淳のヘルパーとしての初仕事は、先に訪れたおタケさんの家。認知症である彼女は、一度会った淳のことを忘れているというと葉月はいったが、意外にも覚えられて驚く。そんなおタケさんから、葉月が彼女の昔の男を何か探ろうとしていると告げられる……“スイート・スポット”(プラス、合間に成瀬老人のモノローグ)を収録。

元ひきこもりの青年・淳が、ひょんなことから介護ヘルパーに。さらに居候している家の成瀬老人がかつて名探偵として名を馳せていた人物で、彼の仄めかしから淳があれこれ推理する感じで展開するミステリ。
淳の成長物語であると共に、成瀬を中心として老いを描いた物語でもあるところが、結構深いです。
まだ続く……のかな?
個人的に、白にゃんこたちの出番がもうちょっと増えると嬉しいけれど(笑)。

<12/5/31,6/1>