黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『七夜物語 上』川上弘美(朝日新聞出版)

2012-06-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
父は4年前に家を出、欅野区の幸団地に母・怜子と二人暮らしをしている4年生の少女・鳴海さよは、欅野区第一図書館で『七夜物語』という一冊の本と出会う。その本は不思議な本で、読み終えると内容が何故か思い出せないのだった。
ある日、欅野高校の定時制に通う男女…藤原麦子と小田切南生と知り合ったさよは、くちぶえ部だという彼らと共にくちぶえの練習をする。
そんなある時、ひとりで練習していたさよは、クラスでちょっと浮いた存在の少年・仄田鷹彦にその光景を見つかり、彼と共に高校に出かけることに。ところが誰もおらず鍵がかけられていたことから、ふたりで忍び込むと、不思議な大ねずみ・グリクレルに出会う。さよは彼女が『七夜物語』に出ていたことを思い出す。
グリクレルから台所仕事を手伝わされたのを皮切りに、さよたちには次々と試練が課せられて……

時代的には70年代。図書館で見つけた一冊の本きっかけで、七日間の不思議な夜を体験する少年少女のお話。冒険ファンタジー。
洒井駒子さんの絵が素敵なのですが、サイズがちっちゃいのが勿体無いー;

<12/6/8>