ゆみに町に関するガイドブックであるし、空間的な広がりであるゆみに町のガイドブックであるだけでなく、時間的な広がりであるこの町についてのガイドでもある……ゆみに町二丁目に住む三十五歳の女性作家“わたし”は語る。“ゆみに”は、弓二とも夢爾(夢のようなの意)が由来とも言われる町。
かつてフランス料理店でたまたま同席したことから知り合った、外科医・イプシロン。後に三つ下の彼
と恋人同士となったわたしは、彼が去ったこの町に暮らしはじめた。
アルファで出会った佐久間さん。佐久間さんの実家は、代々神社の神主職をしており、自身は輸入食品の会社に勤め、弟がその家の職を継ぎ、今はその息子に継がれているという。
彼が思い描いていた“365カフェ”という、本とコーヒーの店を開店する準備に手を貸したわたし。開店を前に、あることから気まずくなり疎遠に。
わたしには、生まれてすぐに失われた双子の妹がいた。彼女は、架空の世界・デスティニーランドに。
片耳をもがれたくまのプーさんは逃げながら、クリストファー・ロビンを探し、散歩する雲マニアの行動はある影響を及ぼす……
ゆみに町について語る“わたし”の他、“雲マニア”と、追われる“プーさん”のパートに3つに分けて語られる物語。幻想小説、かな(ちょっとホラー?)。
現実感があるようなないような、ちょっと不思議な雰囲気。
<11/12/16,17>
かつてフランス料理店でたまたま同席したことから知り合った、外科医・イプシロン。後に三つ下の彼
と恋人同士となったわたしは、彼が去ったこの町に暮らしはじめた。
アルファで出会った佐久間さん。佐久間さんの実家は、代々神社の神主職をしており、自身は輸入食品の会社に勤め、弟がその家の職を継ぎ、今はその息子に継がれているという。
彼が思い描いていた“365カフェ”という、本とコーヒーの店を開店する準備に手を貸したわたし。開店を前に、あることから気まずくなり疎遠に。
わたしには、生まれてすぐに失われた双子の妹がいた。彼女は、架空の世界・デスティニーランドに。
片耳をもがれたくまのプーさんは逃げながら、クリストファー・ロビンを探し、散歩する雲マニアの行動はある影響を及ぼす……
ゆみに町について語る“わたし”の他、“雲マニア”と、追われる“プーさん”のパートに3つに分けて語られる物語。幻想小説、かな(ちょっとホラー?)。
現実感があるようなないような、ちょっと不思議な雰囲気。
<11/12/16,17>