黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『羊くんと踊れば』坂井希久子(文藝春秋)

2011-12-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
8月15日。一人暮らしをする90歳の祖父・飯田満治の巣鴨のアパート<白連荘>を訪ねた、女子高教師・浅野薫は、そこで亡くなっている祖父の遺体を見つける。
死因に問題はなかったが、その下腹部には見覚えのない刺青…梵字と“百合子”という名が刻まれていた。
さらに強烈な伯母・唯子に圧され、祖父の銀行口座から死の直前に消えていた600万円の謎も追うことになった薫。
数年ぶりに再会した、かつて彼に告白したことのある元教え子・楠本翠とともに、葬儀に来ていた戦友会の小泉や、見つかった囲碁サロン『空』の会員証、出金と同じ一週間前の花屋のレシートなどを手がかりに、祖父の謎を探るべく、聞き込みを開始するが……

自分に思いを寄せる元教え子(ダンサー)と一緒に祖父の謎を追うことになった、高校教師(羊系の性格)のお話。
タイトルと表紙からして、ポップな青春恋愛物?……と思いきや、コミカルな部分はありつつも、アングラな感じのかなり濃ゆい世界が展開されてます。

<11/12/29>