黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

デモード@ラ・マドレーヌ

2008-04-21 | スイーツ
 オレンジ風味のビスキーとチョコレートガナッシュが交互に重ねられています。
 上に載ってるのは、2種類のチョコレートを薄く削ったものを細長く丸めたもの。

 ラ・マドレーヌ:新潟(長岡)

『山のぼりおり』石田千(山と渓谷社)

2008-04-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
北八ヶ岳・天狗岳、東北・栗駒山、北アルプス・燕岳、信越国境・苗場山、高尾山稜・景信山、屋久島・宮之浦岳、北海道・大雪山、中部・御嶽山、富士山、東北・鳥海山。石田さんが実際に登った10の山々について語る登山エッセイ。

『山と渓谷』(登山雑誌?)に連載されていたらしいエッセイ。
登山客や現地の人々の様子など織り交ぜつつほのぼのとした雰囲気。挿入されている坂本真典さんの山の写真も素敵です。
エピソード的には、御嶽山のきのこ狩り(?)の話が楽しかったです。

<08/4/21>

シェリー@西盛屋

2008-04-20 | スイーツ
 名前がちょっとうろ覚え;
 細かくしたスポンジとチョコスポンジをクリームで繋いだ感じ?
 その上に薄くオレンジの入ったババロアの層があり、一番上は生クリームの上にオレンジといちご。

 西盛屋:新潟(長岡)

『ミノタウロス』佐藤亜紀(講談社)

2008-04-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
20世紀初頭のロシア・ウクライナ地方。ミハイロフカ。ひょんなことから土地を手に入れ、裕福になった父と、キエフからやってきた母の元に生まれた次男として生まれたヴァシリ(ヴァーシャ)。兄を溺愛し土地に馴染むことがなかった母からは放置されて育ち、それなりの学力を持ちながらも学校で問題を起こし、ミハイロフカへと戻ってきた彼は、やがてロシア革命の時代の変革の余波を受け、安定した環境を無くし、暴力と略奪の渦の中へと身を投じてゆく……

激動のロシアにあって略奪と殺戮の中で生きていく少年・ヴァシリの一生を描いた作品。
共感を呼ぶとか、感情移入するとかいう生易しいモノを拒否するような物語の書かれ方に、圧倒的な力を感じました。
……ちょー個人的に、作中で使われている方言が、うち近辺で使われている言葉なところに大爆笑(佐藤さんはお隣の市の出身の方なので…)。

<08/4/20>

『マリア様がみてる マーガレットにリボン』今野緒雪(集英社)

2008-04-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
下級生からバレンタインデーにもらったチョコレートのお返しを、遊園地のおみやげのクッキーとキャンディーに決めた祐巳、由乃、志摩子。せめてラッピングは自分たちでしようと、リボンを持って薔薇の館に集まり、あれこれ案を出してみるものの、どうもパッとせず……『マーガレットにリボン』、
大学進学を機に、世話好き、優等生という今までのキャラクターを変えてみようと考えた蓉子。親友・佐藤聖の力の抜け具合、妹・祐巳の親しみやすさを参考にしてみるものの、何だかうまくいっていない気もする。そんな中、同級生の川藤から、授業を皆勤で出ている4人…優等生な雰囲気の川藤、派手で個性的な外見の日村、家庭教師のバイトをしているらしい徳永…で親交を深めないかと誘われ、お茶をすることになったのだが……『デビュー』、
思いを寄せている山辺の幼い一人娘・亜紀と顔を合わせることになった江利子。しかし未だに亡き母を思っている亜紀は……『ライバルがいいの』、
大学の友人・加藤景からフィレンツェ旅行に誘われた聖。その日程は奇しくもリリアンの修学旅行と同じ。フィレンツェでたまたま見かけたインコに、何とか言葉を覚えさせようとする聖は……『フィレンツェ煎餅を買いに』、
何となく相手に対する“さん”を取るタイミングを逃している祐巳たち薔薇さま3人だったが……『「さん」付け問題』、
志摩子の兄・賢文が語る、志摩子の実父で長兄・准至のこと。長男であった准至は、寺を継ぐことになっていたのだが、ある日突然家を出て……『僕の兄妹』、
蟹名静さまに、妹ができたと報告のエアメールを投函した祐巳。ところがその直後に当人にあって……『ユミちゃん絵日記・未来編1』、
初詣に、瞳子と仲直りができるようにとお祈りした祐巳。それが叶い、瞳子と一緒にお礼参りにいくことに……『ユミちゃん絵日記・未来編2』、
祐巳が無くした青い傘が、無事手元に戻ってくるまでの顚末……『青い傘の思い出』を収録。

『マーガレット~』の合間に各短編が挿入されています。いろんな人の後日譚やこれまでのエピソードの裏話満載。
『デビュー』なども微笑ましくてよいですが、『僕の兄妹』『青い傘の思い出』が秀逸でした。

<08/4/19>

『すきまのおともだちたち』江國香織(白泉社)

2008-04-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
新聞記者である“私”は、さる経済学者にインタビューする為、その学者の住む街に、2泊3日の予定で滞在。仕事を終えた3日目の朝、時間まで街を見て回っていた私は、恋人に葉書を出そうと郵便局を探しているうちに迷い、そこでひとりの小さな女の子に出会う。
どうやらそこは、私が知っていた街ではなく、いつの間にか別の世界の、もうひとつの街へと来てしまったらしかった。
その街には、しゃべったり車を運転できたりするお皿や、さまざまな不思議な人たちがいて……
 
突然すきまな世界に落ちてしまった“私”と小さな女の子のお話。
女の子がとてもかわいらしく、生意気で素敵vこみねゆらさんのイラストもとても合っています。
どうやらこのお話の前に存在している絵本『おさんぽ』と繋がっているらしいので、ちょっと読んでみたいです♪

<08/4/19>

『ツクツク図書館』紺野キリフキ(メディアファクトリー)

2008-04-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
つまらない本しか置かないという図書館。特に名前はないが筑津区にあることから“ツクツク図書館”と呼ばれているが、めったに本を借りに来る者はいない。
そんな図書館に新たに雇われた、着ぶくれした女。彼女の仕事は“本を読むこと”だが、サボってばかり。そんなワガママな彼女の他にそこにいる職員は、気の弱い<館長>、いろんな語学に堪能だけれど、日本語は苦手な<語学屋>、本を棚に戻すのが仕事の<戻し屋>の孫で、遠視な幼稚園児<戻し屋>ちゃん、中身を読まずしてつまらない本を見抜いては、図書館に運んでくる<運び屋>…と一風変わった人ばかり。
さらにおかしなテーマでついた小部屋が無数にあり、さながら迷路のようなその建物。そこには密かに、おもしろい“伝説の本”が隠されているという噂もあって……

つまらない本ばかりがある図書館の、ちょっと不思議でおかしくシュールなお話。
着ぶくれ女の飼ってる猫が、彼女が持って帰って来る本を夜中にこっそり読んでるのですが、その場面がめちゃめちゃラブリーv

<08/4/18>

『ピクテ・シェンカの不思議な森 はじまりは黒馬車に乗って』足塚鰯(集英社)

2008-04-17 | 読了本(小説、エッセイ等)
手入れされた長い髪が淑女の証とされる国・ナナサにおいて、伯母からの縁談話を断りたいが為に、髪を切ってしまうほど面倒くさがりな少女ムイ・レタック。
唯一の理解者であった祖父が亡くなり、その葬式の後、遺産分配にやってきた弁護士と共に黒い馬車に乗ってきた、2人の美形の男女…執事姿の青年・ルズと、メイド姿の女性・リアーニ。10年前母が亡くなった折、祖父の元に預けられていたムイは、2人に見覚えがあった。彼らはその館で働いていたのだった。
弁護士が告げた遺言状の内容は、祖父が領主を務めていた、国の西に広がる、何人も立ち入ることを禁じられている地ピクテ・シェンカの後継者となることだった。母は10年前に亡くなっており、父・イェーツには条件である祖父との血の繋がりがない故に、継げないからだ。彼らに、何もしなくてもいいからと説得され、その有名無実の領主の座を引き受けることになり、契約書に血判を押したムイ。
その晩、歓迎会を催すというリアーニたちに連れられ、黒い馬車で出かけたムイが連れて行かれたのは、入れないはずの禁断の森。しかもそこで待ち受けていたのは、異界からやってきた人間ではないモノたちで……

新シリーズ。禁断の森の領主になった少女ムイが、いろいろ騒動に巻き込まれるお話。
ムイと、一見彼女に冷たいけれど、過去に関わりがあったらしいフィンドルの今後の進展が気になるところです。

<08/4/17>