黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『青空のルーレット』辻内智貴(筑摩書房)

2008-04-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
バンドデビューを夢見ながら高層ビルの窓拭きをしているタツオ。そんな彼が働く会社・宝栄ビルサービスの面々も同様に、音楽や芝居、マンガなどさまざまな夢を抱えながら働いている。20代前後の人間が多い中、40代で小説家を夢見る萩原は、社長の実弟で専務・奥田に目をつけられて、いびられている。
そんなある日、若いながらベテランの保雄と新人の井上、萩原が組んで作業する仕事に手違いがあり、その所為で、保雄が大怪我を負ってしまい、萩原は会社を辞めた。その後、彼は新たに会社を起こしたが……『青空のルーレット』、
オートバイに乗る酒屋の少年とほのかな恋を育んでいた多輝子。周囲からはグレたと勘違いされる中、彼はバイク事故死してしまい、彼女は世界を閉ざしてしまう。自殺を思い立ってさまよう彼女は、たまたまラジオで聴いた曲に心を動かされ……『多輝子ちゃん』の2編収録。

青春だなぁ、としみじみ感じる1冊でした。
個人的にはどちらかというと“星空派”ですが(笑)。

<08/4/25>