黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『濱次お役者双六 花合せ』田牧大和(講談社)

2008-04-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
江戸歌舞伎の芝居小屋・森田屋で、女形をつとめる大部屋役者・梅村濱次。姿も良く、才能もあり、密かに座元の森田勘弥らにも期待をかけられているもののいまひとつやる気が感じられず、唯一興味を示すのは“怨霊事”の芝居ばかり。
今回の新作の芝居でも、稽古している最中に、脇役のはずが、つい幽霊である主役の踊りを踊ってしまい、怒られる始末。
気分を変えようと、師匠である有島仙扇の元を訪れた濱次は、その帰り道に、見知らぬ町娘から奇妙な蕾のついた鉢を押し付けられる。濱次が小屋に持ち帰ったそれを見た下っ端・清助は、それが変化朝顔であることを見抜き、濱次に内緒で、“花合せ”(品評会)の場に出品する。ところがその後、何者かにその朝顔の鉢を盗まれてしまい……

時代物のミステリですが、わりと軽めなテイストで読み易いかも。
キャラクター的には仙扇さんがおちゃめで素敵v
続きそうな気配なので(だから“双六”なのでしょう…ねぇ)、濱次の役者としての成長にも期待♪
……某幽霊の活躍にも(笑)。

<08/4/22>