黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『TOKYO一坪遺産』坂口恭平(春秋社)

2012-08-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
兄弟二人で、如何に野球を楽しむかを考えた“仮想野球場”、お金を全くかけずともコンパクトな空間で生活している“隅田川の0円ハウス”、中野のパーキングで自分たちの庭を作り上げているご夫婦“隙間芸術”、駅前でひたすら人々の靴を磨き続ける人々“東京駅のエアポケット”、凝りに凝った装丁の小さな豆本を制作出版する・桑原宏氏“芸術的豆本作家”……等々、巨大化高層化してゆく、昨今の建造物の中で、あえて小さくとも広がりを感じる空間を探し出そうとする坂口氏が、東京で見つけた“一坪遺産”あれこれ。

少年時代の坂口さんが、机と椅子のわずかなスペースを工夫し、自分だけの空間を作り出したことを踏まえ、狭い日本でも視点を変えるだけで、充実した空間を作り出せるのではと考え、そんな能力を持つ人々や場所を紹介した一冊。
宝くじ売場のシステムとか、興味深い内容が満載。
個人的には豆本がすごく気になる~。

<12/8/19,20>