黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『インディゴの夜 Dカラーバケーション』加藤実秋(東京創元社)

2010-05-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
2006年の風俗営業法改正に伴って、営業内容を二部構成に…午後三時から六時までのカジュアルなカフェ風な<二部>と、午後七時から午前一時までの<一部>に…分けることにした<club indigo>。
その二部のメンバーとして加わった青年たち…手塚、川谷、酒井は、どこか上から目線で話し、元からいるホストたちは面白くない。
そんな中、彼らが次々と怪我に遭った。その前に、店の客である愛梨の話していた<エコ女>という都市伝説さながらの女に遭遇した彼らは、その話をバカにし、言ってはいけない答えをいってしまったらしい。彼らが怪我をしたのはその所為だと怖がる愛梨。しかし三人はジョン太たちが犯人ではないかと疑っている様子。愛梨と、自分たちの容疑を晴らすべく、犯人探しを始めた面々だったが……『7days活劇』、
晶のパソコンが壊れたことから、秋葉原に買いに出かけた面々。そこで、オタク狩りに遭っている外国人青年を助けた。彼は、アラビア半島の西側にあるパラダイから留学してきたカーリムという青年。御礼に店で働きたいという彼は、手塚の部屋に身を寄せることに。しかし彼は何かを隠しているようで……『サクラサンライズ』、
店で出す、新たなスイーツを試作している久志だが、なかなかこれだというものができない。
巷で人気のシェ・オザキという高級フレンチレストランのバナナケーキを参考に食べたいと願うが、手に入らない。
そこへ、渋谷警察署の生活安全課の豆柴こと柴田克一の部下である早乙女勘九郎がやってきた。豆柴が警察の情報を横流ししている罪を着せられそうになっていることから、その潔白を証明するのを手伝ってほしいという。その報酬として、件の店のシェフと知り合いだという早乙女が、バナナケーキのレシピを手に入れることを約束したことから、調査に乗り出すことになった面々は……『一剋』、
未だかつて定休日以外に休んだことがなかった憂夜が、珍しく一週間の休みを取った。しかしその間、店はぐだぐだ状態。
そんな中、憂夜を訊ねて、水原カンナと名乗る若い娘がやってきた。神戸に住み、叔父・秀正が経営する元町の宝石店で働いているという。その叔父が行方不明になっており、亡き母・悦子から生前困ったことがあったら憂夜を訊ねるように言われていたのだという彼女。謎多き憂夜の過去を知る絶好のチャンスだと、晶はその手助けをすることに……『Dカラーバケーション』の4編収録。

シリーズ第4弾。
『一剋』の早乙女さんは、ドラマ版のオリジナルキャラクタで、逆に小説に登場させているのだとか(名前だけで性格とかは別人?)。ドラマは、休みの日にちょこっと観た程度なのでどんな人だったのかはわからないのですが(笑)。
個人的には今後もちょっと出てきて欲しいかも(スイーツ大好きキャラなので/笑)。

<10/5/23>