黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

縁起最中@米希舎

2010-05-11 | スイーツ





 中につぶあんと求肥の入った最中。
 最中皮が、裏表で違うデザイン(おかめとひょっとこ…多分)なのがおもしろいです~。
 
 もち処 米希舎:新潟(新潟)


『暁英 贋説・鹿鳴館』北森鴻(徳間書店)

2010-05-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
作家の津島好一は、進まぬ筆に悩んでいた。
新作のテーマは“鹿鳴館”……誰もがその名を知っている建築物だが、調べてみると資料が極端に少なく、設計図さえまともに残っていない。鹿鳴館は謎に包まれたまま建造され、その謎をまとったまま歴史から消えた建物。しかし津島は、その設計図のコピーを持っていた青年・海南潤一郎との邂逅をきっかけに、堰を切ったように物語『暁英』を紡ぎ出し始める。
明治十年、日本政府に雇い入れられた若き英国人ジョサイア・コンドル。権威あるソーン賞を受賞した新進気鋭の建築家である彼は、横浜港に降り立ち、外務卿井上馨らと対面。工部大学校造家学科教授、兼工部省営繕局顧問としてのコンドルの多忙な日々が始まった。
そんな彼が来日直後知り合った、初老の男・幸吉。その後、町で再会した彼と共にいた男・喜八と、ミルクを買おうとして店に断られている混血の少女・アイ子と出会う。彼女たちが住んでいるという“虎船”に興味を持つコンドルだったが、それはコレラ患者を隔離している場所のことだった。その後もたびたび彼女の存在を気にかけるようになるコンドル。
一方でコンドルは、来日の仲介をした国際商社ジャーデン・マセソン社から、ある密命を帯びていた。それは、銀座煉瓦街の設計を担当した後に忽然と姿を消したというアイルランド人建築技術者・ウォートルスの消息を調べることだった。コンドルはやがて、時代が大きく動く際に必然的に生じる、濃くて深い闇の中に、自分が足を踏み入れてしまったことを知る……

鹿鳴館という館の謎に迫る歴史小説。『暁英』というのは、コンドルが絵師・河鍋暁斎に弟子入りした時にもらった名前(雅号)だとか。弟子入りしてたのも驚きでしたが、同じ時代に生きていたというのも初めて知りました。
北森さんが今年一月に亡くなられてしまったので、残念ながら未完;(この話の最後の連載原稿を送信されたのが、亡くなる11日前だとか…)
よって冒頭の、作家云々というあたりは、そこにしか出ていないので、どういう展開にされるつもりだったのかは謎のまま…。

<10/5/10,11>