黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)』野村美月(エンターブレイン)

2006-09-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
文芸部部長・天野遠子は、物語を食べてしまうくらい愛している“文学少女”。そんな彼女に、文芸部の後輩である井上心葉は振り回され、“おやつ”を書かされる日々。
そんな文芸部の、“恋の相談ポスト”に謎の数字が記された紙片が投げこまれるという事件が発生。真相を究明すべく暴走する遠子とそれに巻き込まれた心葉。現場で張り込みする彼等の前に現れたのは、ワンピースタイプの昔の制服を着た高飛車な少女……“九條夏夜乃”。謎の紙片を投函していたのは彼女だったのだ。しかも彼女いわく、自分はとっくに死んでいる、という。しかし、その翌日に出逢った彼女そっくりの少女・雨宮蛍に出逢う。
そんな中、遠子の居候先の息子・櫻井流人から、好きな子がいるので協力してほしいと頼まれた心葉。しかしその相手とは雨宮蛍で……。

前回の太宰に引き続き、今回の作品にもある文学作品がモチーフとして使われています。それにしても、このシリーズ、“コメディ”と銘打ってありますが、むしろ逆の要素の方が多い気が(笑)。
そしてツンデレな同級生・ななせちゃんは、心葉の過去を知ってそうな気配。
個人的に、麻貴先輩はこの話に絡めなくても良かったんじゃないかと思ったり。

<06/9/21>