デジタルフォトスタンドが、いつの間にか市場にあふれるようになりました。Sonyや富士フイルムと言った大手だけでなく、セガトイズのようなおもちゃメーカーや無名のPC周辺機器メーカーまで・・・売り場に行ってみると様々な種類のフォトスタンドがひしめき合っており驚かされます。最近ではUFOキャッチャーの景品にまで登場しており、見つけたときには冗談かと思いました。
さて、私もくだんのUFOキャッチャーで取ったフォトスタンドを持っています。画質や視野角は安物だけに論外ですが、スライドショーで画像が切り替わっていくのは確かに楽しいものがあります。また、デジタルカメラが、携帯電話やはたまた一眼レフと言った裾野の拡大も含めて普及しきっているという背景から、手軽に「見るもの」を用意でき、プリントするよりも便利という点が受けているのではないでしょうか。
このように、確かに需要が存在し、市場も拡大しているデジタルフォトフレームに、今度は少々変わり種が登場した模様。何しろ、販売元は携帯キャリアのソフトバンクなのですから。
電話番号アリのフォトフレーム「Photo Vision HW001」を眺める ITmedia
無線LANやBluetoothではなく、携帯電話の通信機能を内蔵したデジタルフォトフレームが、ソフトバンクモバイルの「Photo Vision HW001」(Huawei製)。携帯電話などから画像付きメールを送信すると、自動的に受信して画面へ映し出す。
-中略-
最大の特徴は通信機能(W-CDMA)の搭載だ。本製品はその外観こそデジタルフォトフレームそのものだが、一般的な携帯電話と同じく電話番号とメールアドレスをもっており、このメールアドレスへ画像付きメールを送信すると、自動的に受信し、写真を表示する。テキストで本文が添えられていた場合には、その文章も表示できる。
PCやSDカードを介さず、メールに画像添付して直接送ることで簡単に画像を更新できるというのは確かに面白いかも。例えば「遠方に住んでいる親類縁者への贈り物にし、孫の写真を定期的に送信する」とか、「高いところ等のメンテが難しい場所へ設置し、画像の入れ替えにメールを利用する」と言ったことが思い浮かびます。もっと単純に、ケータイで撮った画像をお手軽に表示したい、と言う用途を想定しているんでしょうけど。
ただ、このフォトフレームはあくまで「携帯電話」。当然毎月の固定費がかかります。先に挙げた「遠隔で使う」という用途以外、つまり、通常のフォトフレームと同じような使い方をする場合、毎月980円の固定費を払い続けるメリットを見いだせるかは、正直微妙なところじゃないでしょうか。多少面倒でも、SDカードを差せば使えるんだから普通のフォトフレームのが良いと思うのですが・・・
さて、音楽やムービーが流せるものに続いて、とうとう「携帯電話入り」まで出現したフォトフレーム事情。次は、「ネットもできるフォトフレーム」と称して、タブレットタイプのネットブックを投入してくるメーカーが出てきそうな気がしてなりません。