Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

電気自動車の「電池交換」をスタンドで

2009-05-14 19:00:17 | Technology

 近頃、ハイブリット車がずいぶんと普及してきています・・・といっても、プリウス他トヨタ車数車種とホンダのインサイトくらいの話なのですが。

 これらのハイブリット車は、普通車に比べて燃費が良く、一回の給油で普通車の1.2倍から2倍程度の航続距離を稼ぐことができますが、これが電気自動車ともなると話はがらりと変わります。現在の電気自動車は、一回の満充電で150km程度の航続距離がスタンダードです。日常だと問題ないですが、いざ遠乗りを考えるととたんに心許なくなりますので、この部分が解決されないことには一般への普及は難しそうです。

 さて、そこでアメリカのベンチャー企業「ベタープレイス」が考えたのはこんな手法です。

電気自動車の電池交換わずか90秒 米企業が実演 中日新聞

 電気自動車の内蔵電池を自動交換するシステムを、米国のベンチャー企業「ベタープレイス」が13日、横浜市内で報道陣に公開した。電気自動車は1回の充電による航続距離の短さが難点だが、専用ステーションで素早く電池交換できれば、普及に弾みがつくと期待されている。

 つまり、航続距離が切れたときに電池を「充電」するのではなく、「交換」するという考え方です。正に発想の転換!充電池の交換が素早く行えるステーションが点在していれば、今よりも手軽に電気自動車に乗れるようになるという寸法です。ユーザーに取っても、充電池を常に交換していくため、ヘタリをあまり気にしなくて良いという利点があります。

 ただ、そのヘタリをどう吸収していくかと言う問題と、そして何より、このベンチャー企業が想定するように、電池を交換できる車種ばかりが計画されているわけではないと言うこと。なにぶんベンチャーですから、今後よりよいプランを示していけなければ規格に対して影響力も無いでしょうし、これの事業化は難しいんじゃないでしょうか・・・

 ただ、自動車各社が音頭をとるなら話は別・・・とはいえ、なにぶん150kmの制限はつきまといますので、都心部に限定し、かつ車とセットで展開していくならば、まだ普及の目はあるかもしれませんね。要するに、一般家庭にはこのシステムは合いそうにないでしょうね、ってことです。