Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

モスキート音で若者撃退

2009-05-05 21:12:22 | Thinkings

 モスキート音というのを、そもそもご存じでしょうか?蚊の羽音に似た音と言うことで名付けられた、いわゆる高周波というやつです。

 高い音というのは非常に耳障りです。トライアングルの音とかからも分かるように、非常に耳に届きやすく、長い時間連続ではなかなか聞き慣れるものではありません。その音を使って、足立区が不良の「人払い」をするべく対策を立てているとのこと。

足立区がモスキート音で不良撃退実験導入 nikkansports

 東京都足立区が今月中旬から、一部公園に「モスキート音」と呼ばれる不快な高周波音を流し、たむろして破壊行為などを繰り返す若者らを「退散」させる実験を始める。同区では、公園内の施設が若者らに壊される被害は、昨年1年間で総額約300万円にも達した。若者の暴挙を食い止め、小さな子供たちにも安全な公園を取り戻すため、自治体としては異例の“新作戦”導入に踏み切った。

 つまり、不良のたまり場にこの装置を設置して、不良達を近づけないようにしようという計画です。しかも、これは若者にしか効果が無く、付近を見回る警官や作業員、ジョギング中の大人には効果が及ばないというのです。

 なぜこのモスキート音が若者にだけ効果があるのかと言いますと、人間の耳は、加齢とともに高音域を聞きとる力が衰えてきます。ですので、ある程度年を取った人には全く影響が無く、若者だけを選別して”攻撃”することができるというわけです。

 一時期、このモスキート音というやつが話題になったことがありまして、このブログでも記事を書きました。音声ファイルを公開しているサイトで聞いてみるのも面白いかもしれませんね。

 実際のところ、度を超えて高い音が聞けてもあんまり良いことはありません。CDやMP3だとカットの対象になってしまっていますし、電化製品から出る高周波に余計に敏感になってしまいます。オーディオセットも結局は人の声、いわゆる中音域が綺麗に聞こえるものが素敵だと思いますし、聞こえなくたってあんまり悲観するものではないでしょうね。

 ・・・なに?聞こえない=年寄りの烙印じゃないですって?聞こえ方にも個人差がありますので、若いうちから高周波が聞こえない人もいます。環境の影響もありますので一概には言えないのですよ。それだけを指標にしてもしょうがないですし。それに・・・何度も言いますが、聞こえても良いこと無いですって。