外国人入国者からの指紋採取が11月20日から始まりました。テロ対策の名の下に、危険分子の入国を水際で防ぐものです。
最初は私も乱暴だな、とか思いましたので、以下の様な批判も当然出るだろうと思っていましたけれど・・・
世界67団体が反対声明 nikkansports.com
でも、こういう効能を見せられてしまうと、やはり必要な措置なのかなあと思ってしまいます。
新入国審査 5人が強制退去者 過去の指紋データと一致 退去手続きへ 東京新聞
五人が過去の強制退去者の指紋データと一致。うち三人は偽変造したパスポートを使って入国しようとしたとみられる。一人には既に退去命令が出され、もう一人にも退去命令の手続き中。
要するに、テロリストだけじゃなく、某アジアから流入してくる犯罪者の入国を拒むという事も結果的に可能になるわけです。指紋のような生体データならば、パスポートや名前の様にごまかすことが難しいですから、再入国してこようとする犯罪者に対して一定の抑止力が期待できるというわけですよ。
日本人がアメリカに行っても指紋を採られるわけですけれど、別に悪いことをしようと思わなければ、全く怖くない措置です。プライバシーがどうの、という向きもあると思いますけれど、政府には元々ほとんどの個人情報を握られているも同然なのだから、今更ぎゃあぎゃあ騒ぐことでも無いと思うわけですが。
最初の引用記事で、
声明は「公の場での議論や政策的な検討がほとんどなされないまま、高度な政治的判断で承認された制度だ」と指摘。「日本へのすべての訪問者を犯罪者であるかのように扱うもの」と批判している。
じゃあ、今のこのご時世の中、外国人犯罪者とかテロを効果的に防止する代替案を何か出してくれ・・・と、日本人の一人として思うわけですけれど。
確かに気分を害するのは分かる。でも、初日で5人、犯罪者の入国をこの措置は防いだ。その事実は、とても重いんじゃないでしょうかね?