坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

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「北海道山日和」

旅・・・ハワイ編2006 9日目

2006-12-16 13:23:44 | マラソン大会
今日はハワイ島を時計と反対周りに南へ向かう。途中アメリカ合衆国の最南端に当たるサウスポイントの看板があったが今回は断念。
これから向かうところはキラウエア火山。テレビ映像ではその激しい噴火の様子を見たことがあるが実際にその目で見たことはない。果たしてどろどろの溶岩は見れるのか。

2時間半近くドライブしてついたところはハワイボルケーノ国立公園。50万年前に誕生したこの島は今尚自ら増殖を続ける生きた島だ。山側から海に向かって広がる黒々とした溶岩。全てを焼き尽くし、街を飲み込み、道路を寸断し海に向かう。
まずはビジターセンターに立ち寄り情報収集。残念ながら今日は噴火は活発ではなく海に流れ込む溶岩からの水蒸気のみだと言う。それでもその光景を間近で見るべく海岸へ向かう。

熱帯雨林の林を抜け、いつの間にか車は溶岩に囲まれた道を走っていた。小雨だった天気も海岸に近づくにつれ晴れ間が出てきて日差しが強くなってきた。木々がほとんどなくなり目の前に海が開けた。真っ黒な大地。さらに南前方に海から噴煙が上がっている。オーシャンエントリーと呼ばれる現在の溶岩が海に流れ込んでいる場所だ。現在の噴火はキラウエアの頂上から3km下のプウオオと言う噴火口。1883年に噴火を始め現在もその活動は続いている。
道路はそのうちに行き止まりとなる。その先は溶岩でせき止められ行くことが出来ない。間近で見るためには4kmほど溶岩の上をひたすら歩くのである。
海の近くはいつ崩落するか分からない危険な状態。実際に海の近くまで行った人がその崩落に巻き込まれ亡くなっている。

始めの数百メートルは溶岩の上に黄色い目印がついている。しかしその先は数百メートル毎に目印となるポールが立っているだけであとは自分で判断し溶岩の上を歩かなければならない。自己責任だ。不安定な溶岩は陥没する可能性もある。そしてそれ以上に黒光りするその色、姿形、そして方向感覚を失わせるような広大さは不安感を募らせる。

1時間も歩くと直線距離にしておそらく300メートルほど近くにオーシャンエントリーを見るところまで行くことが出来た。後ろを振り返ると出発地点は見えない。途中にあったポールも見えない。5m前には明らかに色の薄い(若い)溶岩の流れがあり、立ち入り禁止のロープが広大な範囲で張ってある。そして足元の溶岩も出発地点よりも不安定で色も薄い。残念ながら流れ出る溶岩は見れなかったが緊張感は十分に楽しめた。40分程そこで休憩し、お昼を食べて帰途についた。

また訪れたいと思った。今度は噴火が活発な時に。しかも夜が美しいと言う。宿泊もヒロの街に取ればずっと行きやすい。いやぁ~ほんとに貴重な経験が出来た。



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