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kenroのミニコミ

kenroが見た、読んだ、聞いた、感じた美術、映画、書籍、舞台、旅行先のことなどもろもろを書きなぐり。

北欧めぐり2013 ②

2013-09-02 | 美術
ストックホルム観光の2日目はノーベル賞の受賞式会場となる市庁舎から。ガイドツアーを申し込んだが、北欧には珍しい小柄の女性の英語がきれいが速い! 分かった振りをして質問したら、とんちかんで恥をかいた。はさておき、授賞式のほか、晩さん会会場となるホール、受賞者の待機所?など広いが割とシンプルな造作である。ちなみに、平和賞だけオスロで、その他の賞がこのストックホルムなので、大江健三郎さんも山中伸弥さんもこちらのカーペットを踏んだのだ。
市庁舎は旧市街ガムラスタンを臨む海をはさんだ向かい側。とてもシーナリーというかフォトジェニック。少し強い陽光にさらされながら、海岸沿いをぶらぶらと歩くのは気持ちいい。ガムラスタンの小さな王宮などを見て空港へ。コペンハーゲンに向かうことにする。
コペンハーゲンのホテルは空港から行きやすいので選んだが、これが立地抜群。空港で時間をとったこともあり、ホテル近くで夕食をと考えていたら、コペンハーゲン美食のメッカ、ニューハウンまで歩いて10分ほど。観光客がわんさといるが、さておいしいお店は。結局ガイドブックに載っていたお店ではなくて、当方らの鼻がきいた?レストランを選んだが、正解。ブイヤベース風の魚介炊き合わせがグッド。ワインも飲んだが、会計にびっくり。2軒目にデンマークビールを出す店も寄ったが、とにかく物価が高い。心してかからねば。
空港であれだけ英語表示が多く、親切と感じたのに、鉄道は!? クロンボー城のあるヘルシンオアをめざし、地下鉄や郊外列車、国鉄をうまく乗り継ごうとしたが英語も少なくさっぱり分からない。結局、中央駅に戻り、インフォメーションで乗り換え方まで訊き、クロンボー城にたどり着いたのは予定よりかなり遅くなった。スウェーデン国境が海というヘルシンオアは、スウェーデン人がお酒をデンマークに買いに来るという地勢。ケネス・ブラナーが演じた映画ハムレットの舞台となったクロンボー城では、ノルウェー軍の攻撃にさらされるシーンがある。いまいち位置関係や距離が分からないが、それくらい北欧3国の交差点的位置なのだろう。クロンボー城は海に向かってそそりたち、その雄姿は心地よいほどかっこいい。し、地下の城砦のつくりも見ごたえ十分である。
ヘルシンオアからコペンーゲンへの帰途フムレベックにルイジアナ現代美術館はある。駅から20分くらい歩くが(「地球の歩き方」に10分くらいとの記載があったが、多分季節の良いとき速足で、ということだろう)、ここで一日過ごせたらというくらい心地よい空間が広がっている。実はルイジアナ現代美術館はヨーロッパでも指折り、知る人ぞ知る充実したコレクションで、海に連なる庭園、それを自然に見せる建物の設営といい、空間が総合芸術、いや文化空間としてこれほど美しいものはない。オランダは、ゴッホなど近代美術のコレクションで知られるクレラー・ミューラー美術館も広大な公園の一角を、「一角」と感じさせない配置で訪れる者をずっと過ごしたいと感じさせる美術館であるが、ルイジアナは海も近くその上を行く。デンマーク人の親子連れも多く見かけられ、庭で遊んだり、寝そべったり。館内は、工夫された回廊式の展示で近現代美術の逸品も多く、入ってにんまり、出てにんまりの空間。ヘルシンオア行きにとまどり、予定よりだいぶ遅く着いたが、この季節北欧はいつまでも明るい。堪能して、20分の道のりをまた歩き、コペンハーゲンに戻った。トラブルもあったが、夕食は、少し遅めにストロイエ(コペンハーゲン中心の繁華街)近くのデンマーク伝統料理のお店に落ち着き、充実したコペンハーゲン2日目の夜を終えた。(ルイジアナ現代美術館庭園にあったジャン・デュビュッフェの「ウルループ」)
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