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千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

間もなく本番!裸押し合い大祭!!!

2011年03月01日 | 行事・お祭り


いよいよ3月に入り、魚沼に春を告げる奇祭、3月3日(さんげつみっか)の裸押し合い大祭直前になりました。
今日も朝から青年団が準備に奔走しています。

このお祭りは本当に一瞬にして燃え尽きるような、「決まりの良い」のお祭りだと思います。
2日の前夜祭から3日の深夜にかけて、激しく、熱く、アッという間に終わってしまうと、4日からは妙に静まりかえります。それがこのお祭りの良さでもあると私は感じています。

そんなお祭りの準備の中ではありましたが、今日は市の自殺予防に関する情報交換会がありました。
今回は虹の会という自死遺族グループの方から直接にお話を伺う機会となりました。

当人にしか分からない痛みを聞きながら、今後宗教者が力になれるのか、少しでも役に立てるのか、思いを新たにした次第でした。

私が常に考えているのは、どんな遺族であろうと出来る限り対等に対応することと、その人の状況によってどんな態度、対応、言葉が必要になるのかという仏教の「対機説法」です。

ハッキリ物を言って上げた方が良い人、黙って話を聞いた方が良い人、慰めの言葉を求めている人、いろんな要素をバランス良く取り入れてお話をする、語り合う機会を作ることが大切だと思っています。

もちろんそれは大変難しいことだとは思いますが、チャレンジしなければ一歩も前に進みません。

今日は同じ宗教者から「私たちは自殺予防はできないが、葬儀などを通じて残された遺族へは踏み込んでいける」とお話がありました。
私はお坊さんは予防にも十分関わっていけると思っています。仏教の教えのひとつは生老病死という苦しみから抜け出すことであり、それに対する方法もお釈迦様はシンプルにお話しているのですから・・・。今後私なりに頑張っていきたいと思います。

今日お話下さった方はライフリンクというNPO法人でもお話をされていました。参考までに。

子供撒与

2011年02月14日 | 行事・お祭り
白山神社で子供撒与がありました。白山神社は千手院の内鎮守のひとつで、明治の神仏分離までは毘沙門堂普光寺の境内に建物があり、千手院がその管理にあたっていた記録があります。



餅撒きをする前に神主さまからお祓いを受けました。
今年は42才の厄年になるため、同級生の集まりである「朱豊会」(しゅほうかい)のメンバーとして参列してきました。
普段はお祓いをする側の私にとっては、とても新鮮で気持ちが引き締まりました。



神社に通じる参道にはこのようなローソクが灯され、幽玄な雰囲気を作ってくれています。



お祓いを受け終わると4回に分けて福餅撒与(餅撒き)が行われます。朱豊会は第3回目。
大人達の前には小さい子供達が陣取り、撒かれる福餅を競いあって拾います。このような神事は子供達の心に残っていくものでしょうね。

私は立場上、3月3日の裸押し合い祭りでも福餅を撒いた経験がないので、今回生まれて初めて福餅撒与をさせていただきました。
いや~、思っていた通り気持ち良かったです。

子供撒与が終わると次は3月3日の裸押し合い大祭です。
大雪だ、なんだかんだと言っていても春は確実に近づいています。

餅撒きが終わってからは友人らと山門前の寿多家さんで一献!ついつい飲み過ぎてしまいました。寿多家さん、遅くまですいませんでした。亡き老僧から怒られそうですが、たまには許してやって下さい。。。

寺年始終了!

2011年01月05日 | 行事・お祭り
昨日、今日の2日間で平成23年の寺年始が終わりました。
昨日は雪に降られ寒かったですが、今日は良いお天気に恵まれました。





毎年、お正月に帰省した子供達が作る雪だるまがあちこちに残っていて、年始を回りながら雪だるまを探しています。
今年は2つ見つけました。う~ん、良いお正月が過ごせたようですね~。



上越線です。
今日は快晴で足も軽快に進み、予定より早く回れました。



五箇地区の寺年始では2件のお宅で休憩をとらせてもらうのですが、そのお宅での正月飾りです。浦佐は松の木が少ないので、昔は杉の木を使って蓬莱山を作っていました。一般のお宅でこうやって飾りを作るのは浦佐でも稀になりました。このお宅はかなり古い歴史があります。



床の間の飾りも立派ですね!

肝心の寺方が挨拶している写真は撮れませんでしたが、今年も無事に寺年始が終わりました。今年は筋肉痛にはなりませんでしたが、足の筋肉がカチカチになっています。

お年始

2011年01月01日 | 行事・お祭り
明けましておめでとうございます! 本年も宜しくお願い申し上げます。



本堂の年始の間です。

今日はここでお年始の挨拶をとり交わします。
今年も良い1年であるように、お檀家さんや信者さん、地域の方々が本尊様とご先祖さまに年始のご挨拶にくる・・・その名代として住職が座っている訳です。

掛け軸をかえて、蓬莱山を飾り(柱で隠れてしまっていますが)、お花を生けて年始の間をこしらえます。おいでいただくと挨拶を交わし、杯で御神酒を召し上がっていただきます。

私はその注ぎ役です。
朝9時くらいから午後2時くらいまで、立ったり座ったりなので途中膝がカクカクしてきます。年をとったなぁ~と感じる瞬間。。。

天気予報は大荒れとの事だったので、どれほどかと覚悟していましたが、浦佐はさほどでもなかったです。鳥取や島根のあたりでは凄い被害があるようですが、今後それがこちらへやってくるのかな・・・。

今年も新しいスタートを切りました。
私個人の今年の目標は、昨年までのことを維持継続することです。浦佐城跡の整備やホタルの住める環境の保全、心配事相談やご祈祷、境内の掃除や維持管理をしっかりしながら次への力を蓄える時だと思っています。

ただ、今年特別なのは6月から四国八十八ヶ所巡礼を始めることです。3年計画でお檀家さんや信者さんらと行くことになり、お年始でもご案内させていただきました。素晴らしいお遍路にしたいと思います。

あと3月3日にエジプトのカイロ、ピラミッド前で聲明のコンサートが開催されます。
サントリーホールでの『千響』が評価を受けての開催決定となったので、是非とも行きたいところなのですが、浦佐は3月3日は裸押し合い祭りがあります。さすがにそれを蹴ってまでエジプトに行くことはできません。今回はご縁がありませんでしたが仕方ないでしょう。

そんな事を思い浮かべながらお正月を迎えました。今年もマイペースで歩みたいと思います!!!

数珠洗い

2010年12月08日 | 行事・お祭り
今日はご詠歌講の数珠洗いがありました。今年の数珠を洗って唱え納めするという、今で言えば忘年会といっても良いと思います。



とても寒かったですが、午後になると晴れ間もでて、越後三山もかなり下まで雪化粧していました。



午後1時30分からは本堂で今年最後のお稽古です。
栃尾のお寺様に来ていただき、冬のお休み中に練習する曲を2曲決めていだだきました。



お稽古が終わると会場を変えて数珠洗いです。
歌あり踊りありの楽しいひとときでした。私も「矢切の渡し」にあわせて踊らされてしまいました。

こうやって千手院のご詠歌講活動は1年を終わります。
また来春から再開しますが、こうやって20年以上にわたって活動を続けて来ました。今年は悲しいことに4名の御詠歌講員さんとお別れがありました。皆さん高齢ですから仕方ないことですが、やはり悲しいものです。けれど悲しい以上に、御詠歌を通して皆さんと出会えたご縁、お遍路や数珠洗い、全国大会を回って温泉などで過ごした楽しい思い出に、悲しいよりも感謝の気持ちが勝ります。

こうやって伝統は守られていくのだなぁ~と思います。そこに御詠歌の凄さを感じます。
人と人とが膝を交えて関わっていくこと、こんなに大切なことはないと思います。

H22年度・檀信徒研修会

2010年10月25日 | 行事・お祭り


越後宗務支所が主催して年1回、県内の各地域に会場を移して檀信徒研修会が開催されています。
今年の会場は糸魚川市の『ビーチホールまがたま』でした。
ホールに入るとロビーからは国道8号線をはさんで日本海のパノラマが広がっています。

昨日から準備に入り、市内に1泊し、今日は夕方まで事務局の仕事、そして千手院に帰ってきてからはご詠歌の特別練習があったので、ハードな1日でした。



開会式後の法要の様子です。
このあと、仏教青年会による太鼓演奏、講師を招いての法話、さらには落語と続いて研修会は終了しました。

今回は糸魚川市が会場ということもあって、上越市近郊からの参加者が大半でした。

朝から1日中雨模様でしたが、大ぶりにはならなかったので良かったです。

糸魚川市には初めて泊まりましたが、山あり、海ありで、夕御飯には「きときと寿司」という回転寿司に連れて行ってもらったのですが、氷見近海のお魚が入っているようで、美味しかったです。それにインターを降りたばかりのところにある明星セメントの要塞のような設備に圧倒されました。

魚沼にはない光景や味がたくさんあり、新鮮でおもしろかったです。
住むところによっていろんな人があり、文化があり、歴史があるのは本当におもしろいですね。。。

総本山長谷寺参拝の旅

2010年10月21日 | 行事・お祭り


17日から奈良県桜井市にある総本山長谷寺へお参りの旅にでかけてきました。
越後宗務支所が主催をするということで総勢約220名、浦佐からも千手院と普光寺さんをあわせて37名が参加をしてきました。

17日は移動で1日が終わり、18日には朝の開帳法要にあってきました。
滅多にお会いできない管長猊下様が、越後からきたのだからと特別の配慮をいただいて、法要のお導師をお勤め下さいました。千手院のお檀家からも団参で本山を5回お参りしたということで、管長猊下様から直接表彰していただきました。素晴らしい記念になりました。

写真は本堂前の舞台で、各バスごとに記念撮影!
五色の幕の上には「大悲閣」と書いてあります。観音様のいらっしゃる場所だということを示す言葉ですが、普通は「大悲殿」となるのですが、大和の長谷寺と京都の清水寺だけは「閣」の字が使われます。どちらも大きな外舞台があるお寺です。



お参りのあとは境内を簡単にご案内していただきました。
まだ紅葉には早いものの、モミジの青と五重塔のオレンジ色が重なり、とても良い感じでした。



長谷寺を始終案内してくれた専修学院の修行僧さん達です。
門を降りたところまで見送ってくれました。まだ、4月に入山したばかりの小僧さんもいますが、こうやってお接待などを繰り返して、少しずつ成長していきます。この中には越後出身者が2名います。今後、越後に帰ってきてくれると思いますが、楽しみです。



今回、最年少参加者です。お坊さんです。東大寺をお参りしたあとの若草山でおちゃらけてくれました。20代ですが、よく参加してくれました。一生懸命頑張っている若手お坊さんです。

東大寺のあとは平城宮跡を見学し、琵琶湖温泉に泊まり、最終日は比叡山をお参りして19日夜に無事帰ってきました。
3日間ともお天気がよく、奈良、京都はすごい人出でした。これからの紅葉シーズンはもっと凄いのでしょうが、さすがですね~活気がありました。

良いお参りが今年もできました。

十五夜さまだが・・・

2010年09月22日 | 行事・お祭り
今日は十五夜さまですね。
名月を愛でて、お月さまのありがたさを再確認したかったところですが、今日は朝から雨模様・・・今も雷さまがゴロゴロと鳴っています。

明日のお彼岸の中日、秋分の日も雨の予報になっていますが、お檀家さんをお参りして歩くにはちょっと足下が悪くて残念です。

この季節、マイチャリンコを走らせてお参りの移動する時の稲穂の香りやコンバインの姿、稲刈りに家族総出で働いている光景が好きで楽しみにしているのですが、このお天気では明日もそんな光景には出会えないでしょう。

稲刈りというと思い出すのが「稲荷大明神」さまです。
普通はキツネの姿を思い浮かべると思いますが、めったに見ることはできませんが、その御神像は実は稲穂を担いでいる姿なんですよ。そのお使いをする役目がキツネさまということなんです。

昔は多くの家庭に鎮守さまとして祀られてきました。

稲の実り、お月さまやお日さま、ありとあらゆる自然界の営みに神仏を見いだしてきた日本の文化は素晴らしいと思います。

今日もお参りをしていて質問を受けました。
子供(立派な大人)が「お寺があり、家には仏壇があり、お墓もある」こんなことをしているのは世界中で仏教だけだよな・・・と言われたそうです。

隣の庭はよく見えるものです。
他宗教をおかしく言うわけではありませんが、実はキリスト教でもイスラム教でも、世界中どこへいっても実は同じようなことはあるんですよ。私なんかは仏教ほど自由がきいて、合理的な世界観はないと思っているのですが・・・。

最初は食べず嫌い、私も20代前半には仏教の中身もろくに勉強するつもりもなく勝手に思っていたものが、勉強を進めていくにつれて自分の考え方の狭さを痛烈に思い知らされたことがあります。

十五夜さまを迎え、お彼岸の中日を控えて、あらためてお釈迦様の説いた「中道」の大切さを心したいと思います。

お彼岸参り

2010年09月21日 | 行事・お祭り
昨日からお彼岸に入り、千手院でも担当地区のお檀家さんのお宅にお参りに伺っています。

千手院ではそれぞれ担当地区を決めて、春秋のお彼岸、お盆のうち、年に1回は必ずお参りに伺わさせていただくというシステムです。

お檀家さんとのふれあいの時間を最低限度は確保したいという先代の考え方に基づくものです。これをお盆に全部お参りしなければならないとなると、朝から晩までお檀家さんとの会話もほとんどない、1件お参りするに何分かしかいられない状態になるでしょう。

当院ではお参りとちょっとした会話を含めて1件に約30分の時間をとっています。

そしてお参りあとの一杯を楽しみにして下さっているお檀家もあります。
そういうお宅は1番最後に伺い、じっくりと般若湯を酌み交わします。私自身、お酒には弱く、少しいただけば茹でタコ坊主になってしまうのですが、それでもいろんなお話をする事が大好きなので、ついついいただいてしまいます。

お坊さんの仕事として、こんな事も大切だと思っています。
「仕事」というと語弊があるかもしれませんが、お酒もいろんな本音を出すときには大切なファクターだと思っています。特に男性にとっては・・・。

十五夜祭り

2010年09月19日 | 行事・お祭り

今日も過ごしやすい1日でした。
浦佐近辺でもコシヒカリの稲刈りがスタートし、車を走らさせるとあちらこちらで稲刈り作業の光景が目につきます。

今日は毎年、旧堀之内町で行われている十五夜祭りにいき、大神宮様をお参りしてきました。

国道17号線が通る前は、浦佐と堀之内は峠越しに三国街道で通じていた隣町でした。
そのご縁が深いのでしょうか、堀之内と浦佐はお祭りごとなどでも深い因縁を感じます。

今年の十五夜は正式には22日のようですが、祭礼という観点で今年も大切な節目の日を迎えました。実りの秋・・・、実り多いこの季節に感謝して22日まで月を愛でたいと思います。

太陽を拝み、月を愛でる・・・あらゆる森羅万象を大切にする日本の文化にあらためて敬意を表します。