千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

月夜。

2012年07月31日 | Weblog
かなり満月に近いだろうか・・・。外がとても明るいです。

昼間は昨日と同じ猛暑日、日中は室内の仕事をし、午後3時過ぎから墓地の草刈り作業。
今日は台風の影響などがあるのか、空の青さが増し、越後三山など遠くまでよく見渡せました。

千手院は西に裏山があるため、今頃だと5時くらいには山にお日様が入ります。
今日はお日様が山に入ると同時に、いつも以上に気持ちよい沢風が吹き始め、昨日より湿度も少なく、夜の時間がとても爽やかです。今夜の星空も透明度が高く、お月様の明るさはあるものの、格別な星空が広がっています。

山の奥の方ではたまにムジナがケンカでもしているのか、「ギャーギャー」という声もたまに聞こえてきます。悪いことをしないと良いのですが、畑のトマトやトウモロコシなどを盗んだり、食い散らかしていくこともしていきます。

またゲンジボタルの卵も完全にふ化しました。様子を見ていて不思議だな~といつも思うのですが、ホタルの卵がふ化すると同時に、エサになるカワニナも稚貝を生み始めます。最初は虫眼鏡で見ないと分からないくらいの小さなホタルの幼虫は、自分の身体にあった大きさのカワニナをエサとします。ですからカワニナの稚貝も虫眼鏡で見ないと確認できないくらいの小ささです。

ホタルとカワニナを別々に育てていても、ホタルのふ化とカワニナの稚貝の誕生が何ともまぁ、シンクロしているのには自然の法則というか・・・驚きと尊敬の念が湧いてきます。みんなつながっているのですね!!!

明日からはいよいよ8月、お盆の月に入ります。
お盆前の心配事相談は8月5日までとなっております。

真夏の花!

2012年07月30日 | Weblog


墓地の法面に点々と咲くヤブカンゾウ。
盛夏だなぁ~と、この花を見ると毎年感じます。

盛夏以上でしょうか・・・この暑さ。。。
墓地や通路も草ボウボウになってしまい、今日は墓地の草刈りをする予定でしたが、あまりの暑さに午前中2時間ほど作業をしただけで、頭のてっぺんから足の先まで汗でビッショリ。この調子では午後の作業はちょっと無理だと感じたので、午後からは室内の仕事に変更しました。

ただ、午後からは少し雨もあり、乾ききった大地に潤いを与えてくれました。

夜には御詠歌の練習がありましたが、お腹の下、丹田に力が入らないような・・・声が腹からでてこないような感じでした。これだけの暑さだからか、少し夏バテ気味なのかも知れません。

御詠歌の方達にもお話をしましたが、夏場を乗り切る「五味」のひとつは「苦み」のある食材です。これにはきちんとした宗教的理論がベースにあるのですが、これがのちに東洋医学へと発展していきます。

ゴーヤなどは私の大好きな食材のひとつです。
ゴーヤチャンプルーなどをいただきながら、この夏をなんとか乗り切りたいものです。

未来へ・・・

2012年07月28日 | Weblog
昨日、今日と真言宗豊山派・越後宗務支所主催の青少年研修会が燕市の本覚院さまを会場に開催されました。



本堂で読経にチャレンジしています。
子供達の吸収力はとても早く、数回、般若心経などをお唱えしただけで、家に帰って自分一人でお唱えできるくらいになってしまいます。
しかも、もちろん「正座」をしてです。椅子の生活に慣れた子供達には我慢も求められますが、これも大切な経験です。

他にも食事作法、座禅、太鼓の練習、お施餓鬼など、お寺でしか経験できないようなプログラムを中心に構成しています。それだけではなく、レクリエーションやおやつタイムなど、楽しい時間も交えながらの1泊2日体験となります。



夜にはキャンプファイヤーで楽しいひとときを過ごしますが、これもお寺ならではのキャンプファイヤーです。
私たちは「法(のり)の灯火」といっていますが、ご本尊様のローソクから灯をいただき、キャンプファイヤーに点火、楽しい時間を過ごして、必ずご本尊様にその灯火をお返しします。

灯があることの有り難さ、尊さを確認することを第一にしたプログラムです。

画像はちょうどその灯火をご本尊様にお返しする準備をしているところです。子供達一人一人が手に持って灯火をお返しします。
この灯火の灯りが子供達の心にともされ、今すぐでなくとも、いつの時にか、必ず役に立つ時があるはずだと信じて私たちは活動しています。若手の僧侶も年々増え、私もそろそろ一線から引き際を迎えていますが、後輩が育つことは大変有難く、うれしい事だと思っています。

今日が土曜日という事もあり、私は昨日1日のみの参加となりました。
今日は朝からご祈祷やご法事やらで、1日中アタフタしていました。魚沼も正午で34度を超える暑さ、あまりの暑さで多量の発汗、立ちくらみなど、初めて熱中症寸前までいってしまいました。健康な心身があってのお勤めです、気をつけないといけませんね。子供達は大丈夫だったかと心配です。

そして浦佐では第3回を迎える「生ビールと鮎祭り」が午後から夜にかけて、本町通りで開催されました。
私も夜には行ってみたいと思っていましたが、少し体調が乱れたので出かけませんでした・・・・が、出かけた家族から話を聞くと、昼間の暑さの分、夜には大勢の地元の人達で賑わっていたそうです。みんなで楽しく、夏を乗り切れるよう、主催をして下さった方々には頭が下がります。

天気予報では、しばらくお日様マークが続いています。
しっかりと、この暑さを乗り切りましょう!!!

前日準備。

2012年07月26日 | Weblog
「暑いですね~」が決まり文句のような猛暑日でしたね。

浦佐も日中はさすがに暑いものの、朝晩は比較的涼しくなります。
千手院では脇に祓川が流れているおかげで、夜にはちょっと肌寒いくらいの、心地よい沢風が吹き込みます。真夏ではあるものの、朝晩には秋の虫の音が聞こえるくらいになりました。この寒暖の差と水の豊富さが魚沼コシヒカリを作るのでしょうね。

今日は、午前中に年2回発行しているお寺通信の配布を頼みに世話人さんのところへ回り、午後からは明日から1泊2日で開催される「青少年研修会」の準備に、燕市まで行ってきました。

お寺通信を配っている時、あまりに稲の青さがキレイだったので1枚パチリ。



どんな芝生の青さにも負けないような、稲の絨毯が広がり、病虫がつかないように周囲はキレイに草刈りがされ、田んぼの間には山から流れる澄んだ水が流れてきています。この景色があと2ヶ月もすれば、一面黄金色になるのですから、日本は本当に自然に恵まれています。

季節感に沿った食を口にすることは、何よりも健全な肉体と精神を作り上げることでしょうね。
明日からの青少年研修会では、もちろん宗教的な情操を育みながらも、食の大切さも学びます。しかも「お寺」という空間で・・・。

東北地方も梅雨明けし、明日も猛暑になりそうです。
熱中症には特に気をつけて、子供達と共に過ごしたいと思います。

気温差。

2012年07月22日 | Weblog
昨日からまた東京のお寺さんへ来ています。
24日に大きな法要があることから、その準備のお手伝いです。大きな法要となると、目に見えない細かい作業が山ほどあります。

天気予報通り、日中でも肌寒いくらいのお天気です。
あまりの気温差に体調もおかしくなりそうですが、しっかり体調管理をして、自分にできる仕事をきっちりとこなしていきたいと思いまーす!!!

自然と人との関わり。

2012年07月20日 | Weblog
今日の浦佐は曇り空・・・雨が降りそうで降らない・・・蒸し暑い1日でした。
私は午前中は宗派の仕事、午後は明日から再度東京へ行くための準備とホタルのためのボランティア、あとは境内と墓地の掃除で終了!

明日から24日の夜まで東京のお寺さんのお手伝いに再び出張?してきます。

さて、



私、鳥の名前は本当に無知です。
1ヶ月前くらいから、お寺の中庭池に引いている水に鳥のつがいが羽休め?水浴び?にきています。仲よさそうに、1羽が水から上がると相方が水浴びし、交互に何回か繰り返すと一緒に飛び立っていきます。その光景が少し離れた部屋から良く見えるので、「おっ、また来たか」と思いながら楽しみの時間にもなっています。

そして午後からは時間の都合がついた有志4人で浦佐毘沙門堂の石垣下を流れる堀を整備しました。
そのうちのお一人は東京からお仕事で帰ってきたばかり、しかも夜には別の会議もあるとのこと・・・頭が下がります。



ここは祓川が河川改修される折、ある総代さんが「カジカガエルが生き残れるように」と、三面コンクリートで整備された川とは別に残してくれた堀の流れです。しかし、その後が問題・・・誰も手入れもせず、大ケヤキからの落葉と冬の雪で折られた枝などが堆積し、少し泥沼化してしまっていました。

しか~し、この有志の方の中の一人が2年ほど前から少しずつ手入れをして下さり、昨年の豪雨で流されてきたであろうゲンジボタルが、今年はこの堀で十数匹確認されています。この堀は適度に人の手が入りさえすれば、ホタルが生きられる条件はすべて整っています。



約1時間30分の作業で、草ボウボウだった堀は随分きれいになりました。しかし、汗と泥でビッショリでした。
本当は6月前半の祓川草刈りの際に一緒に手入れできればベストだったのですが、皆さんボランティアですから何かと時間がとれず今になってしまいました。もちろん、ホタルが産卵しているであろう箇所は今回は手をつけませんでした。順調にいけばあと1週間ほどで幼虫がふ化すると思われます。

この堀にホタルが舞うようになったら、どれだけ毘沙門様の風情が増すことでしょう。
地元では、浦佐の人は商売が下手だと言われています。しかし、あまり観光地化されず、拝観料もとらず、信心ある人だけがお参りに来る、静かな風情を残している浦佐毘沙門堂は貴重な存在なのかもしれません。

何年か後、この有志の方々とホタルを見ながら一献交わせる日が来るといいなぁ~。

越後の寺々。

2012年07月18日 | Weblog
昨日はお葬式の準備を済ませ、午後からは良寛さんで有名な国上山、五合庵のすぐ近くに建つ本覚院さまへ青少年研修会の打ち合わせ会議で出かけてきました。



山あいの苔道の参道はとっても風情があります。



国上山にひっそりと建つ本覚院さま。
真言宗豊山派越後宗務支所では毎年、県内で会場を変え、夏休みの時期をみて、1泊2日の日程で青少年研修会をお寺で開催しています。今年はこの本覚院さまが会場を引き受けて下さいました。

お経の練習をしたり、座禅したり、食事の作法や大切さを学んだり、本堂で布団を敷いて寝たり、もちろんキャンプファイヤーやレクリエーションなど楽しい時間も交えながら、学校では学べないような情緒心を体験できるよう工夫が凝らされています。

本番は7月27日、28日です。
私はどうしても都合がつかず、27日1日のみの参加ですが、若い後輩も増え、年々指導者もレベルアップしていて今後が楽しみです!

しかし、やっぱり越後は広いです。
浦佐からだと本覚院さままで約80㎞。車で高速道路を使って約1時間30分ほどかかります。



さて、今日は朝から刈羽村にある善照寺さまに行ってきました。
柏崎刈羽原発が目と鼻の先、原発から一番近くに建つお寺だそうです。しかし、歴史は相当に古く、この地域一帯の本寺になっているそうです。

こちらのお寺には宗派が認可している修行道場があります。
そこで9月に3日間の大切な「行」があり、今日はそのために勉強会。朝から夕方までみっちりと勉強してきました。もちろん冷房などはないため、今日みたいな暑さですと、夕方にはかなりグッタリしてしまいました。

明日はお葬式があります。
しっかりと身体を休めて、備えたいと思います。

携帯からのメールの方へ。

2012年07月18日 | Weblog
当寺では、携帯からメールでご連絡をいただいている場合でも、必ず返信させていただいております・・・が、千手院からのパソコンメールを受信できるよう、設定をされていないとお返事が届きません。

恐縮ですが、2,3回お返事をしても届かない場合はそれ以上の返信は致しませんのでご了承下さい。宜しくお願い致します。

祭礼最終日。

2012年07月16日 | 行事・お祭り
今日も暑かった~・・・気温35度くらいになっただろうか。明日からは雨になるらしく、湿度も高く汗びっしょりの1日でした。



今日は白山神社の祭礼最終日。朝、お参りに行きました。
こんな感じで参道が続いています。



社殿ではお祓いが行われていました。中には氏子さんやお参りの方々が静かに座ってお参りしています。
右側に見えるのが御神輿様。四隅には四神の姿がかけられて安置されています。昨日は浦佐中をこの御神輿様が行脚されたのですが、この御神輿様、見た目よりも相当重量があるんですよ。担ぎ手は帰ってくる頃になると相当ダウンしています。

もとは、この白山神社も浦佐毘沙門堂境内にあり、千手院が管理を任されていた記録があるのですが、明治の廃仏毀釈の影響で境内から今の位置に移されたとのことです。神仏習合、神も仏も上手くとけ合っていたのに今では全く別々に区分されていますね。

だからか、余計なことかも知れませんが、大震災のような時、お寺には国、県、市からなどの義援金は全くないのですが、神社は受け取ることができるのです。あくまで公益法人、公共の施設だからという理由ですが、神社にはでてお寺にはでないというのはおかしいと思います。
私がその事を知ったのは平成16年の中越地震の時でした。壊滅的な打撃を受けていても、上記の理由から義援金はあてにできず、あくまで壇信徒の寄付か、住職個人の支出か、宗派からの支援金でしか対応できずに苦慮されていた住職が大勢いました。

そして災害の時は壇信徒も等しく被害を受けているのですから、当然のことですがお寺の再建は一番最後になります。もちろんそれで良いと思いますが、神と仏をあまり区別して欲しくはないと感じます。

東日本大震災で被害を受けたお寺も同様なはずです。相当な年月がかかることでしょう。
それも放射能汚染をされた地域は、それさえも許されないでしょう。原発はやはり恐ろしいと思います。

何日か前、NHKでこれからの日本のエネルギーをどうするかについて政府関係者や有識者と討論する番組がありましたね。
エネルギーの在り方を三択でしめし、視聴者からも意見を募っていました。

エネルギー源をどうするか?ということが主題だったため仕方ないのかも知れませんが、話にでてくるのは「コスト」のことばかり。精神科医の香山リカさんだけが少し別のことも話をしていましたが、テレビを見ていて残念な気持ちにさせられました。「この国の未来はこうあるべきだ。だからそのためにエネルギーについてはこうあるべきだ」という意見は有識者といわれる人達からは一言もなかったように思いました。

討論している内容は、安く安定したエネルギーを供給できなければ、競争力が落ち、世界3位の経済大国から退き、周辺の各国から一段と遅れをとってしまう・・・結果、庶民の生活も困窮するという事ばかりでした。それもそうでしょう。

番組を見ていて、数年前、これもNHKの番組だったと思いますが、北海道と東京の高校生、大学生に「生きていくためになくてはならないものは何か?」というアンケートをとっていたのを思い出しました。アンケート結果は、北海道では「空気」「きれいな水」「森林」が上位。東京では「お金」「携帯電話」「パソコン」が上位、それを見た大学教授がうなっていたのを思い出します。

私を含め、今の大人社会も全く同レベルなのかも知れませんね。教育の現場の問題も、大人社会がそっくり映し出されているのだと思います。

ブータンの国王が来日した時、多くの人は「国民総幸福論」に感動したと思います。「お金」だけでは計れないものがあると・・・。
日本の現状では難しい部分もたくさんあるでしょうが、何とかならないものか・・・。

祭礼の話から随分横道にそれてしまい、自分勝手な意見を書き並べてしまいましたが、思いの一端を述べさせていただきました。

ド~ン!

2012年07月15日 | Weblog
東京のお寺のお手伝いがとりあえず一区切りつき、今日のお参りが終わって浦佐へ帰ってきました。



新幹線を降りると「ド~ン」と花火の音が聞こえます。
浦佐の鎮守様、白山神社の祭礼があり、今日は御神輿がでる日。夜には恒例の花火大会が開かれていました。田舎のささやかな夏祭りではありますが、地域の皆さんが大切に守り伝えている祭礼です。

お寺へ向かって歩いて行くと、山の方から心地よい風が吹き下ろし、商店街では少ないながらも子ども達が綿飴をほおばり、花火も終わりに近かったため、ほんの何発か見たら最後のスターマインで終了。それでもお祭りに雰囲気に少しでも触れられて良かったです。

東京も暑かった~。今日はゆっくりと休みたいと思います。