千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

失敗のない人生???

2008年11月30日 | Weblog
朝から降り続いている冷たい雨が、午後からは雪模様になってきました。

明日は蒲原へ行く予定なのですが、まだ冬タイヤに変えていません。大丈夫かな~。

今年の心配事相談も一応、今日で終了とさせていただきました。
皆さん日々いろんな悩みを抱えていても頑張っていらっしゃいます。

相談事でお話しをさせていただくと、私も学ぶこと、考えさせられる事が多々あります。結婚、仕事、子ども、人間関係、病気、また投資のお話しなど・・・、ジャンルは様々ですし、かなりの年配者に向かって、偉そうなことをお話しさせていただくこともあります。

大切な選択事をするとき、誰もが常にベストだと思って決めると思います。
しかし、それが上手くいかなくて失敗してしまう事もたくさんありますよね。責任が重ければ重いほど、決断には勇気が必要です。

そんな時に、千手院では「星祭り」をもとにして考えます。
今が本当に「その時期」なのかと・・・。それを観てアドバイスさせていただいています。

私を含め、努力をしていても失敗を繰り返す事例が結構あります。
前の失敗から何も得ていない場合に、その傾向が強いと感じています。本人は学んでいるつもりでも、実はそうでなかった・・・。
悪い循環に入っているのかな・・・と感じさせられます。

しかし反面、失敗から学ぶべきことを学んだ人は、実に強い!!!
失敗はしない方が良いかもしれません。しかし、失敗がない人生は実につまらないかもしれません。

私も、更に失敗を繰り返すのだろうなぁ~・・・
失敗を楽しむくらいのゆとりを持って歩みたいと思います。

オバケ大根。。。

2008年11月26日 | Weblog

雪にあてた大根を抜き始めました。その中の1本、オバケちゃんがいました。
この大根、本当に美味しいんですよ~。

大根と言えばおでんでしょうかねぇ。楽しみです。
手の込んだ料理も美味しいですが、この大根をサラダにしたり、お味噌汁の具にしたり、シンプルな形でいただくのも大好きです。雪の降る魚沼ならではの特権ですね。

昨日は午後から東京へ行ってきました。
用件を済ませた後は、久しぶりに大学の仲間数人と会い、一献!

天台宗、時宗、真言宗智山派・・・、大学へ行かせてもらったおかげで、宗派を超えた友人たちができました。もちろん、お寺ではない友人もいますが。
当時は、やりたい事があって、仏教系の大学に行くのはもの凄く嫌で、1年間くらいは腐っていましたが(笑)、今では本当に行ってよかったと思います。

違う宗派の話しを聞くといろんな発見があったり、勉強になります。

今晩はご詠歌の日!
今年最後の練習日になります。頑張るぞー!!!

教育の時代・・・

2008年11月24日 | 教えられたこと
今日も1日相談事・・・、気がつくと外は真っ暗・・・、この季節は辛いですね~。

という訳で、1週間くらい前にとった快晴の越後三山をUPしました。

話しは変わりまして、1,2日前にテレビをつけると、たけしさんと宮崎県知事、大阪府知事の橋本さん、東京都の石原さんが教育に関して論じていました。思わず見入ってしまいました。

教育の問題・・・、ここ数年すごく叫ばれているように思います。
子どもだけでなく、モンスターペアレンツなどという言葉まで出てくるように、今は学校現場だけでなく、家庭でもいろいろな問題があるのでしょうね。

実は先代の老僧から、時代の流れには一定のリズムと法則のようなものがあると教えられました。それによると今の時代は「教育」の時代になるのだそうです。
その流れは、4,5年前から始まって、あと4,5年は続くというのが教えです。

私自身、なるほど~と思ってここ数年過ごしています。

このような時代には教育産業が伸びるといわれ、子どもの教育だけでなく、大人の世界も「何かを習う、学ぶ」ことに関して一生懸命になるとされています。
また、団塊の世代もお孫さん達のためにいろんな協力をしてくれます。

大人の世界でコーヒーの入れ方を教えてくれる学校や講座も大人気らしいですしね。他にも似たような講座はたくさんあると思います。

ですから、そういう視点でテレビを見ていると、ここ数年は学校の問題とか、子どもの犯罪とか、教育基本法の見直しなど・・・、「うんうん」とうなずけるような報道が多いと思います。10年前でしたら、テレビで知事やたけしさんような方が教育に関して討論するような番組は、まずなかったと思います。

ということは・・・、今の時代にはとにかく「学ぶ」ことが必要だともとれます。
今はとにかく学ぶ、体験する、そういう積み重ねが次の時代の流れに必要な要素になるということだと思います。

おっと、かなり真面目な話しになってしまいました。
書くことがなかったもので、ついつい・・・。

明日は東京予定です。

古き良きもの

2008年11月22日 | 教えられたこと
やはり雪が降ると寒いですね~。
朝の本堂は格別です。

今日は1日、相談事で終わりました。
お見えになった方のお一人は、古民家が好きで、セカンドハウスに購入しようと思っているとのことでした。

古民家・・・、最近ブームですね。私も結構好きです。
今の高気密、高断熱といった住宅もいいですが、古民家のように、今の国内ではほとんど手に入らないような素晴らしい柱や梁を使って、丁寧に作られた昔の家、年輪に加えて、長い歴史を積んだ家はちゃんと「呼吸」している気がします。

お寺に残っている古い掛け軸や仏具類もそうです。
何百年前に作られたものは、「いい仕事してますねぇ~」と言いたくなるものばかりです。

現在、お寺用に売られている物と比べても全然違います。
もちろん、素晴らしい職人さんは全国にたくさんいらっしゃると思いますが、本当に昔の方の仕事はいいものですね。

古文書もそうです。
昔のものはいい紙を使って、墨書で書いているからしっかりと残っていると思います。今の市販の紙では何百年とは残らないでしょう。

高度に科学が発達していると言われますが、実は昔の一番シンプルなものにはかなわないのかも知れませんね。筆と紙といったもののように。

お参りに来た方とお話をしていて、ふとそんな展開のお話になりました。
楽しかった1日でした~。

初雪

2008年11月20日 | 地域


朝起きると、本堂前が真っ白になってました。初雪です。
事前に冬囲いも終わっていて良かったです。

初雪の頃はやはり寒く感じますね~。
慣れてしまうとそんな事はないのですが、最初はやっぱりサブ~イです。

これからは、いよいよスキーシーズンでしょうか。
ここ数年、すっかりご無沙汰していますが、もとスキー部だった私としては、毎シーズン滑りたくてウズウズするのですが、お寺も年々忙しくなり、なかなかそうもいかなくなっています。



しかし、これは雪国の特権かな~、雪の下になった大根。
他にも白菜や人参、キャベツなどもそうですが、雪の下になった野菜は甘みとみずみずしさが増して、本当に美味しいのです。

雪の降らない地域の方には、是非一度食して欲しい一品です。

人生もそうなんだなぁ~と、毎年この季節がくると思います。
雪の下になって(苦労をして)、一度寒さを味わった人には必ず甘みが出てきて、一段と魅力が増してくると思います。

この冬の味覚、お腹だけではなくて、心も満たしてくれる素材です!!!

薬師さまの赤い果実

2008年11月17日 | Weblog

天気予報とは少し違い、今日は夕方までいいお天気になりました。

午前中は相談事、午後からは浦佐城址にある千手院の鎮守さま、「薬師稲荷大明神」の祠を地面に下ろすのと、薬師さまの祠に古くからある山つつじの冬囲いに行ってきました。

いつも、11月8日の薬師さまのご縁日が終わってから都合の良い日を見つけて山に上がります。祠の屋根を地面に下ろしておかないと雪の重みで石が割れてしまうからです。それくらい雪の力はあるんですねぇ~。

薬師さまへ上がると、赤い実をつけた可愛らしい植物が、風に揺られてたくさんいました。名前が分かりませんが、何というのだろう???

今年の薬師さまの紅葉は例年よりもすごくキレイだったと思います。
山に整備の手が入ったおかげもあるのでしょうか?また秋に寒暖の差がしっかりあったせいなのか・・・、今日も山を登っていて、赤に黄色にキレイな木々に会えてうれしい気分になりました。

しかし、紅葉もこの辺まででしょうか・・・。
明日くらいから一気に冬型の気圧配置になるようです。葉がみんな落ちてしまうかな。今年も墓地の積雪状況をアップするような季節になってきました。

冬囲いの1日

2008年11月16日 | お掃除
昨日までの天気が嘘のよう、小雨がシトシトと降る日でした。

今日は境内の冬準備、「冬囲い」の作業がありました。
私を含め、大人5人でなんとか最後まで作業ができました。豪雪地帯の魚沼は、もういつ雪が降ってもおかしくありません。大切な木々や建物を雪の重みから守るための年中行事のひとつです。

1日中、飛び回っていたため、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。

「今年の雪はどうだろうねぇ?」この季節には必ず聞かれる言葉です。
何事もバランスが大切・・・、「好い加減」で降ってくれることを期待しています。

墓地もごみ箱などの設備を徐々に片付けさせていただく予定です。
お墓参りの方にはご迷惑をおかけしますが、どうぞお許し下さい。

古山門再調査

2008年11月13日 | Weblog


毘沙門堂前にある古山門・・・、前にブログでも書きましたが、いつの時代からか千手院が管理することになっています。

前回に引き続き、屋根裏の調査を行いました。
今回は、前回の時、墨書が消えかかっていて読めない箇所に赤外線をあて、字を浮かび上がらせようというものでした。

専門の業者を呼び、先生方も屋根裏に上がって再調査していただきました。

屋根裏に上がるために、ちょうど痛んでいた額を降ろしました。
ケヤキで作られ、かなりの重さがありました。

額の裏には額を奉納した年号と願主、現在の山門の仁王像を彫ったであろう仏師の名前が彫ってあり、貴重な発見もありました。



さらに古山門の正面に飾ってある聖徳太子の額もはずしました。
長年風雨にさらされ痛みがひどく、額が落ちかかっていたので、今回一緒に降ろし、できることなら文化財用の修復をして戻したいと思いますが、はたしてできるかどうか今後の検討となります。

午後からは行政から連絡を受けていた、自殺予防を検討する会議に出席してきました。医療、保健、福祉関係者が宗教関係者と「自殺予防」について意見交換をするという興味ある試みでした。

お坊さんの中では私が一番の若手でありながら、言いたいことを言わせていただいて失礼をしたかと後で反省をしましたが、何事も良い方向に行くためには活発な議論が必要だと思います。

南魚沼市は自殺率が高いというお話も伺い、宗教者として、これからのあり方を大いに考えさせられた日でした。

玄関前のお地蔵さま

2008年11月10日 | Weblog

2日に行われた本堂再建200周年記念法要にあわせて、ある方からお地蔵さまのアテンコを寄付していただきました。

境内には六地蔵さま、水子地蔵さま、ほかにもいわれあるお地蔵さまが2体祀られています。画像は私が某ホームセンターで思わず買ってきたもので、気軽な気持ちで庫裏の玄関先においてあります。

「そのお地蔵さまにも・・・」と言って、奉納くださいました。
手縫いで、よく見るとすごく丁寧に作って下さっています。

バックに少し菊が移っていますが、毘沙門堂の菊祭りも今日で終わりました。
今年は天気が良い日が多く、例年よりは暖かかったせい?か、来場者も多かったのではないかと思えました。

また来年も素敵な菊の花が見られますように・・・。

薬師護摩修行と立冬・・・。

2008年11月07日 | 行事・お祭り
薬師さまのお護摩準備が整った本堂。
本尊様の真下にあるのが、秘仏の薬師如来。普段はお厨子が閉まっていますが、5月と11月の御縁日だけに開かれます。8日が縁日、今日はその宵晩の行事です。

今年も早11月、「とだての薬師」と言って5月に山に登り、住民の健康をお守り下さっていた薬師さまが冬は雪が降るので、里に降りてくるという長年伝えられてきた伝統行事です。

しかも今日は「立冬」。
まさしく冬がやってこようとしています。

魚沼はだんだんと雲がかかる日が多くなりますが、これは自然の摂理。なんだかんだというよりも、今ある条件をできるだけ楽しんでいきたいものですね。

お寺も冬準備に加速度が増しそうです!