千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

透ける青!

2010年09月25日 | Weblog

いよいよ明日にはお彼岸も明けますね。

今年のお彼岸は前半は雨模様でしたが、昨日くらいからは青空が出はじめ、一気に秋の冷たい空気が流れ込んできました。

ここ数日、お寺付近では朝は12度くらいに気温が下がり、今までの残暑を考えると、これだけ寒暖の差が激しいと体調を崩す人も増えるだろうな・・・と心配しています。

秋の空になると急に空気に透明感が増して、空も高く、すんで見えます。
加えて日が短くなってきますから少しずつ哀愁も高まります。

この秋の季節には人間の「攻撃性」という本能が高まると言われています。秋は実りの季節ですが、冬に備えて食料を蓄えなければいけなくなるため、生き残るために奪い合いが生じる、というのが発想元の理論になります。

これは中国で生まれた古典の中の教えのひとつですが、今の中国の対応をみていると何故か教えとダブってしまいます。

十五夜さまだが・・・

2010年09月22日 | 行事・お祭り
今日は十五夜さまですね。
名月を愛でて、お月さまのありがたさを再確認したかったところですが、今日は朝から雨模様・・・今も雷さまがゴロゴロと鳴っています。

明日のお彼岸の中日、秋分の日も雨の予報になっていますが、お檀家さんをお参りして歩くにはちょっと足下が悪くて残念です。

この季節、マイチャリンコを走らせてお参りの移動する時の稲穂の香りやコンバインの姿、稲刈りに家族総出で働いている光景が好きで楽しみにしているのですが、このお天気では明日もそんな光景には出会えないでしょう。

稲刈りというと思い出すのが「稲荷大明神」さまです。
普通はキツネの姿を思い浮かべると思いますが、めったに見ることはできませんが、その御神像は実は稲穂を担いでいる姿なんですよ。そのお使いをする役目がキツネさまということなんです。

昔は多くの家庭に鎮守さまとして祀られてきました。

稲の実り、お月さまやお日さま、ありとあらゆる自然界の営みに神仏を見いだしてきた日本の文化は素晴らしいと思います。

今日もお参りをしていて質問を受けました。
子供(立派な大人)が「お寺があり、家には仏壇があり、お墓もある」こんなことをしているのは世界中で仏教だけだよな・・・と言われたそうです。

隣の庭はよく見えるものです。
他宗教をおかしく言うわけではありませんが、実はキリスト教でもイスラム教でも、世界中どこへいっても実は同じようなことはあるんですよ。私なんかは仏教ほど自由がきいて、合理的な世界観はないと思っているのですが・・・。

最初は食べず嫌い、私も20代前半には仏教の中身もろくに勉強するつもりもなく勝手に思っていたものが、勉強を進めていくにつれて自分の考え方の狭さを痛烈に思い知らされたことがあります。

十五夜さまを迎え、お彼岸の中日を控えて、あらためてお釈迦様の説いた「中道」の大切さを心したいと思います。

お彼岸参り

2010年09月21日 | 行事・お祭り
昨日からお彼岸に入り、千手院でも担当地区のお檀家さんのお宅にお参りに伺っています。

千手院ではそれぞれ担当地区を決めて、春秋のお彼岸、お盆のうち、年に1回は必ずお参りに伺わさせていただくというシステムです。

お檀家さんとのふれあいの時間を最低限度は確保したいという先代の考え方に基づくものです。これをお盆に全部お参りしなければならないとなると、朝から晩までお檀家さんとの会話もほとんどない、1件お参りするに何分かしかいられない状態になるでしょう。

当院ではお参りとちょっとした会話を含めて1件に約30分の時間をとっています。

そしてお参りあとの一杯を楽しみにして下さっているお檀家もあります。
そういうお宅は1番最後に伺い、じっくりと般若湯を酌み交わします。私自身、お酒には弱く、少しいただけば茹でタコ坊主になってしまうのですが、それでもいろんなお話をする事が大好きなので、ついついいただいてしまいます。

お坊さんの仕事として、こんな事も大切だと思っています。
「仕事」というと語弊があるかもしれませんが、お酒もいろんな本音を出すときには大切なファクターだと思っています。特に男性にとっては・・・。

十五夜祭り

2010年09月19日 | 行事・お祭り

今日も過ごしやすい1日でした。
浦佐近辺でもコシヒカリの稲刈りがスタートし、車を走らさせるとあちらこちらで稲刈り作業の光景が目につきます。

今日は毎年、旧堀之内町で行われている十五夜祭りにいき、大神宮様をお参りしてきました。

国道17号線が通る前は、浦佐と堀之内は峠越しに三国街道で通じていた隣町でした。
そのご縁が深いのでしょうか、堀之内と浦佐はお祭りごとなどでも深い因縁を感じます。

今年の十五夜は正式には22日のようですが、祭礼という観点で今年も大切な節目の日を迎えました。実りの秋・・・、実り多いこの季節に感謝して22日まで月を愛でたいと思います。

太陽を拝み、月を愛でる・・・あらゆる森羅万象を大切にする日本の文化にあらためて敬意を表します。

秋の花

2010年09月18日 | Weblog

境内中庭の池の隅にひっそりと咲く秋海棠。秋に咲く花はとっても可憐です。

朝晩は寒いくらい、昼間も爽やかな風が吹いて過ごしやすい1日でした。今日は1日中心配事相談、ご祈祷で終わりました。

すっかり暗くなるも早くなって、つい先日まで「暑い、暑い」と言っていたのが嘘のようですね。

さぁ、やってくるか食欲の秋???

15年目の節目。

2010年09月17日 | 行事・お祭り
写真がなくてつまらないですが・・・。

今日は刈羽のお寺様で朝5時からの修行がありました。「潅頂(かんじょう)」といいます。
この修行というのはお坊さんのためのもので、一般の人は入ることが許されていません。昨日の晩からスタートしました。

本当は19日まで行われるのですが、私は自分のお寺の仕事が間に合わずに今日の夕方に帰してもらいました。

この潅頂というのは一言では言えませんが、お坊さんが正式な位をいただくのに必要な最高儀礼で神聖な儀式とでも表現すれば良いでしょうか・・・。

この儀式のお手伝いを平成7年からさせてもらい、今年で15年になりました。
おかげで若い世代のお手伝いも増え、世代交代して若い人を育てる意味で私は今年をもって一旦お手伝いを終了することとなりました。

普段では先ずやらない聲明や祭壇の荘厳、儀式、動き方、どれをとっても大変勉強させてもらった15年間でした。これは私の宝物になっています。そしてここで学んだことを普段のご祈祷や心配事相談などの活動でも活かしていかないと意味がありません。

また明日から気持ちを新たに頑張ろうと思います!!!

秋のドタバタ・・・

2010年09月15日 | Weblog
ここのところ会議や行事が続いています。
春にひけをとらず、9月10月には宗派の行事がこみ入っています。

昨日も会議で長岡へ・・・明日からはお坊さんの大切な儀式、「潅頂」(かんじょう)のお手伝いに刈羽のお寺さんへいってきます。

という事情で、ここのところ心配事相談の予約が取りにくい状態が続いておりご迷惑をおかけしていますが、どうぞお許し願いたいと存じます。

浦佐城跡の下草の様子が日々心配なのですが、久しぶりに山に入りたいです・・・。

佐渡 長谷寺

2010年09月13日 | Weblog

昨日から佐渡の長谷寺というお寺に行ってきました。

新潟県の布教師会という会の総会がありました。毎年会場を変えて行われているのですが、昨日からはお天気が不安定でジェットフォイルなども心配をしていましたが、私たちが佐渡にいる間は晴れ間もでるくらいのお天気でした。

皆さんもご存じのように佐渡は古い歴史と伝統が残っています。
ここ長谷寺(ちょうこくじ)さまにも重要文化財がたくさん残っており、総会の合間にその説明を受けてビックリしました。

そして長谷寺さまはボタンの花でも有名です。よくTVなどでも放映されます。
奈良県の長谷寺もボタンは有名ですが、こちらにもたくさんのボタンの花がよく手入れをされていました。ちなみに奈良の長谷寺は山号を豊山といい、佐渡の長谷寺は北豊山というそうです。

これだけの古刹を維持していくには金銭的も体力的にも相当な力が必要であるはずですが、それを今の御住職が懸命に頑張っていらっしゃって、本当に頭が下がる思いでした。

歴史や伝統が残っているだけではなく、今を少しでもよくしよう、気持ちよくお参りしてもらおうと努力されていて、こういうお寺は地域の皆さんからも愛されるだろうなぁ~と学ぶことが大変多い2日間でした。

ビーナ(ノ)ジ

2010年09月11日 | Weblog

浦佐ではカワニナのことをビーナ(ノ)ジといってきました。ホタルのエサになる巻き貝のことです。

三面コンクリートに整備された河川では水が増えると逃げ場がなくなり、結局は下流に流されてしまい、結果ホタルのエサがなくなり、ホタルの数も必然的に減少します。

浦佐の祓川も上流域を除いて、白山神社の下流から魚野川接続地点までが完全な三面コンクリートの川になりました。今年は大水が少なく、お天気続きであったからでしょうか、例年よりカワニナが多いと思います。

池の水を祓川から取水している関係で、境内の水路にはカワニナがびっしりとコンクリートにくっついています。水が増えると流されてしまうので、こうやって集めてはホタルが住めそうなところに放しています。

今日もほんの10分間、2mくらいの間にざっと70匹のカワニナを捕りました。細かくとればもっといるはずですが、おおざっぱに、気が向いた時に行っています。

重陽の節句

2010年09月09日 | Weblog

重陽の節句というタイトルなのにこの落ち葉はなんだ???と思わないで下さい。

今日、9月9日は重陽の節句という縁起の良い節句なのですが、ニュースを見ていると大体が「救急の日」の報道ばかりで、重陽の節句などという言葉は全く聞こえてきませんでした。

秋の節句として、この縁起の良い日にはお酒に菊の花を浮かべて飲んだり、栗ご飯などをして祝ったそうです。せっかくなので菊を一輪飾って一献!と思い、用意をしたのですが、写真を撮ろうとカメラをとりに目を離した隙に娘にボロボロにされてしまいました。

という訳で、全く関係のない夕方掃いた落ち葉たちです。
急に涼しくなったからか、老齢木のためか、境内はサクラの葉っぱが毎日落ちてきます。これからの季節、落ち葉掃きも日課のひとつに加わります。

台風が過ぎたからでしょうか、今晩の夜空はとても澄み渡って一面の星空です。外も寒いくらいです。これからは一雨ごとに秋に向かいますね~。