千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

雪囲い作業。

2011年10月30日 | Weblog


今日は朝から冬前の雪囲い作業に追われました。
私を含め男性4人での作業でした。境内の木々、灯籠などを冬の雪から守るための仕事です。稲わらの縄を使うため、相当握力を使います。PCを開きながら今も手がプルプル震えています。

雪の降らない地域の人にはなかなか分からない仕事ですが、毎年こうやって境内の木々や草花を冬の重い雪から守るために囲いをします。

毎冬、画像の椿の木などはすっぽり雪に埋もれてしまいます。当然、お墓なども埋まってしまいます。

新潟市など海沿いの地域ではそれほど雪も積もらないのですが、ここ魚沼は県内でも有数の豪雪地帯・・・、かなり強力に囲いをしてあげないと植物、またお寺の本堂の建物自体が壊れてしまうほどの地域です。

地元の人はもちろん、友人などからも「大変だねぇ~」と言われますが、私はこの雪囲い作業自体が結構好きなんです。

木々をできるだけ傷めないよう、また縄が緩まないように伝えられてきた囲い方、縄の縛り方を学ぶと先人たちの智恵に驚かされますし、植物への対し方、考え方が変わります。

ひとつひとつ愛情を込めて囲った植物たちが、つらい冬を越えてしっかりと花開いてくれた時のうれしさときたら言葉にできない感動があります。そんな一つ先の季節を見据えて「今、囲いをする」ことは、いつの間にか無意識に自身の人生と重なり合っていくのです。

次の季節のために、自分自身が今何をすべきなのか?
雪囲いを含め、年中行事を通して無意識の中で学んでいることは以外と多いものなのかも知れませんね。

お葬式。

2011年10月29日 | Weblog
今日は雲ひとつない秋晴れ!

ここのところ浦佐ではお葬式が続き、今日は千手院のお檀家さんのご葬儀でした。

弟の結婚式にあわせて一旦退院してきた住職ですが、それを待っていたかのように仏事が続いています。これも本尊様のお導きでしょうか・・・。

日中は日差しが暖かく、ちょうど良い気温になり越後三山も柔らかな姿を見せてくれました。
こんな日に自身が望んでいた自宅から、家族やご近所、大勢に涙して見送られた故人は幸せだったのではないかと思います。自宅からだすお葬式は確かに準備やら何やらで大変です。

若い世代にとっては「なんでこんな事しなきゃいけないんだ」「何の意味があるんだ」等、いろんな意見もあるでしょう。

しかし、世代を超えたいろいろな意見がある人たちと、なんだかんだ言いつつやりとりをして、もまれていくことが今盛んに叫ばれている「絆」を作る一番の近道のような気がします。面倒くさい人間関係から逃げずに歩む人は強い人間に成長すると思います。。。

その基礎はやはり若い時に身につくと思います。特に父親(男性)の存在が大切だと教えられました。

移り変わり・・・

2011年10月27日 | Weblog


今朝は快晴になりました。
画像では分かりにくいかも知れませんが、昨日の寒さで越後三山も山頂部は白く雪化粧しました。



この季節、落ち葉を掃けども掃けどもきりがありませんが、よ~く眺めて見ると結構キレイなものです。

今日は午後から会議で東京に行ってきました。新幹線のおかげで豊山派の宗務所まで約2時間ほどです。
夜帰ってくると浦佐は満天の星空・・・、吐く息も白く、秋も短いかな・・・などと思いました。目一杯秋を楽しみましょう!!!

結婚式!

2011年10月26日 | Weblog


私は男三人兄弟の長男ですが、今日は三男の仏前結婚式が本堂で執り行われました。

現在は東京のお寺で働いています。本当は3月に行う予定が東日本大震災の影響でやむなく中止となり、披露宴だけ5月に何とか開けましたが、何とか式を挙げたいという本人達の意志により、ほんの身内にての式になりました。

私は披露宴も大切だが、式はもっと大切なものだと思っているので、今日の結婚式は大変うれしかったです。

あいにく冬型のお天気で気温が上がらない1日でしたが、地固まるの雨だと思います。
ご本尊千手観世音菩薩のご宝前で誓った思いを忘れずに、幸せな家庭を築いて欲しいと願います。今日は心温まる時を過ごせました~!

石畳修理。

2011年10月25日 | Weblog


毘沙門堂境内に建っている古山門(太子堂)。現在、境内で一番古いお堂で、もとの山門だったのが現在の立派な山門が建立される際に移築されたもので、今は聖徳太子、白山様の御神像、養蚕尊像、愛染明王、大黒天が祀られています。

このお堂は千手院がお守りすることになっていて、傷んだ箇所の修復や屋根替えなど、すべて千手院が行ってきた歴史があります。

ここ数年、お堂の周辺の消雪設備が良くなったり、上流側の白山神社からの井戸水が流れ込んだりしたため、冬にはすっぽり雪に覆われていた古山門も画像右手付近には雪が積もらなくなりました。

「楽になったな~」と思いきや、やはりどこかに歪みがでるものですね。
その井戸水や沢から引いた水が、このお堂前をどんどんと流れるようになり、結果石畳周辺の土を削り、流してしまうことになりました。そうなると石が斜めに傾いたりして歩くにも気をつけなければいけないような状態になりました。



石屋さんにお願いして、しっかりと敷き直してもらいました。
これでしばらくは大丈夫だとは思いますが、毎冬、水が流れるので少々気になるところです。

石屋さんが言ってましたが、この切石は普通のサイズよりもかなり厚い石を使っているそうです。重機も何もない時代に手仕事でよくこれだけの仕事をしたものだと改めて驚かされます。


収穫。

2011年10月22日 | Weblog


千手院の境内にある2本の銀杏の木からとれた実です。
今日からお天気が怪しかったので、昨日実を落として収穫しました。

しばらくビニール袋の中で腐らせ、洗って実を取り出し、乾燥させて11月7日の薬師護摩の際にお供物として奉納するのが慣わしになっています。ご祈祷にあてた銀杏は少量ですが、お参りいただいた方達に縁起物として配ります。

今年も大粒の実をつけてくれて良かったです。

今日は朝から雨模様・・・気温も下がらなかったため、季節を勘違いしたかのようにカエル達が鳴いていました。

午前中はお檀家さん宅へお参りに出かけ、午後からは心配事相談で終わりました。

26日に予定している弟の仏前結婚式のため、今日住職が退院してきました。結婚式が終わった後は再入院する予定ですが、とりあえず帰ってこれて良かったです。本人もうれしかった事でしょう。やはり帰ってこられる「家」「家族」があるということは幸せな事ですね。

何でもそうかもしれません、自分自身がそうなってみて初めて気がつくことがたくさんあります。。。

壇信徒研修会!

2011年10月20日 | Weblog
真言宗豊山派の越後宗務支所は佐渡を除く県内を6組に分けて構成されています。
各組ごとに檀家さんを対象にした研修会を開いているのですが、6組まとめた支所主催の研修会も行っています。

今日はその支所主催の研修会が寺泊文化センター「はまなす」で開かれました。

開会式のあとにお経の読み方などの講習を行い、東日本大震災で犠牲になられた方などを含んでの法要を営みました。



午後からは大型のスクリーンを使い、節談説教(ふしだんせっきょう)という独特の語り節を持つご住職と仏教青年会の太鼓がコラボして、弘法大師の御一代記の一部を披露しました。壇信徒にも飽きることなく、分かりやすく真言宗を伝えるために今回初の試みとなりました。

私は主催者側としてですが、会場の様子を見る限りでは、それなりの成果はあったのではないかと感じました。今後課題は山積みですが、新しい一歩が踏み出せたようにも感じます。

今日も大変良いお天気でした。穏やかな日本海を望みながら1日を過ごし、帰りには寺泊の魚のアメ横でお土産を買ってきました。
良寛さんが愛した土地です。山も良いが、やはり海もいい・・・ほどよい疲れに包まれた今宵です。

出張。。。

2011年10月18日 | Weblog
昨日から今日、お檀家さんの葬儀のため栃木県へ行ってきました。
新潟に比べるととても暖かくて、読経中も結構な汗をかくような陽気でした。

こうやって県外へ離れていてもお寺との関係を維持して下さることに感謝です。

そして故人は浦佐とご縁の深いお方でしたが、世代が変わっていくと結びつきも薄らいでいくかも知れません。しかし、お寺としてできる事は今後も一生懸命続けていきたいと思っています。

明日からは宗派の行事で寺泊へ1泊2日で行ってきます。ちょっとドタバタが続く10月です。。。

にいがた狼煙プロジェクト2011・浦佐城跡

2011年10月16日 | Weblog
今年もやりました。にいがた狼煙プロジェクト2011・浦佐城跡!

明け方まではすごい雨で中止を覚悟しましたが、6時過ぎには雨も上がり、時折青空が見える中で無事に開催することができました。
今回は午前11時ころに県下で一斉にのろしを上げるということでした。

山へ登り枯れ木を集めたり、のろし用に煙が良く出る杉の葉を切ったりして準備・・・女性からは豚汁の準備のお手伝いをお願いしました。



集合写真を1枚!本当はバックに越後三山がど~んとそびえ立っているのですが・・・、今回は見えません。



浦佐城跡から大崎城跡を見ると、きれいにのろしが上がっているのが見えます。写っていませんが、画像の右側へいくと六万騎城跡や坂戸城跡になります。



のろしを上げた後は、豚汁に缶ビール、各自持参のおにぎりなどをほおばりながらひとときを過ごしました。
曇り空でしたが、のろしの火が暖をとるのにちょうど良く、やっぱり山の上でいただくのは格別です。

何の編集もしていない撮りっぱなしの様子ですが、よろしければご覧下さい。




刈羽へ。

2011年10月14日 | Weblog


今日は刈羽の般若寺様へ行ってきました。浦佐からだと高速道路を使って約1時間ほどの距離になります。

第10回刈羽組壇信徒代表者研修会の講話を約1時間ほどさせていただきました。総勢60名くらいでしたが、他のご住職もいる中でしたので特に緊張しました。今日のお話が少しでも壇信徒の皆さんのお役に立てれば幸いです。

ご覧の通り大変立派な本堂です。ご本尊は薬師如来様。本堂前の道路にはとても大きい一枚岩の門柱があり、そこから小さい橋を渡ると整備された杉林に林床には苔が鮮やかで、本堂内や仏具類、伝統装具の荘厳さは素晴らしく手入れが行き届いています。

般若寺様のご住職は現在宗派の役員をされている関係もあり、私も随分とお世話になっております。豪快さの中にもどこか繊細さを失わない人柄は、お話などしなくとも、この境内、本堂内を見れば誰でも分かると思います。

今日は朝から快晴!おかげで千手院でもそうですが、この般若寺様でもカメムシが元気よく飛び回っていました。あまりの大量発生にご住職も驚いていました。今年はいつもの年よりも多い気がします。カメムシは臭いを出すため嫌われますが、きれいな水や空気が周囲にある証拠でもあります。

帰りの頃になると昼間のお天気はどうしたことか雨模様・・・、天気予報は明日も雨の様子です。16日に行われる狼煙プロジェクト2011には雨を降らせたくありませんが、どうなることやら神仏のみぞ知る!!!