千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

平成23年辛卯歳・・・

2011年12月31日 | Weblog
今年も終わりを迎えました。暦上は2月3日までが今年となりますが、いよいよ明日からは新年の幕開けです。



浦佐の積雪は約1m30cmといったところです。
今日も雪が降ったりやんだりのお天気でしたが、お正月準備には差し支えありませんでした。

今年は本当に国中が揺らいだ年でした。まさしく「辛い」1年だったように思います。
千手院では住職、副住職の宗派の役員任期の最終年でした。途中、住職の入院、また祖母の体調不良などがあり、役員の仕事もしっかりできなかったところも多かったようで反省しています。

7月の新潟・福島豪雨では千手院の山が崩れてしまうなどの被害もありましたが、今年の年頭の目標は現状を維持することでしたので、それなりに何とかなったのかな・・・とも思います。

浦佐城跡・薬師様の整備も少しずつ進み、山にはいろんな花たちが顔を見せてくれるようになりました。秋にはスズメバチに襲われてしまいましたが・・・。

そして祓川の水生生物の環境作りに取り組んだ成果もでて、夏には今までにないゲンジボタル達が舞ってくれました。しかし、その後の豪雨で川の形が大きく変わってしまい、来年の状況が心配でもありますが・・・。やっぱり辛い年でしたね。。。

しかし、人間がいかに自然に生かされている存在であるかを、肌で感じた人は多かったのではないかと思います。私を含め、今年の経験を来年に活かしていかなければなりませんね。



千手院ではこれから家族だけで本堂でお勤めをし、今年の無事を感謝して年とりを行います。それが終わると私は毘沙門堂で23時45分から始まる毘沙門天護摩の助法(お手伝いのこと)に出仕します。

今ここに、こうやって生きていられることに感謝の辛卯歳でありました。

大掃除。

2011年12月28日 | Weblog
大雪の除雪作業のため遅れていたすす払いと本堂の大掃除を済ますことができました。

お手伝いの人を頼んで、何とか1日で終わりました。
1年間のスス、蜘蛛の巣は凄いものです。他にも、水子供養を上げる際に祀る陶器の地蔵菩薩、千手院の内鎮守の薬師稲荷大明神さまの白虎をそれぞれ水拭きしてホコリを落とします。かなりの数になるので、これも結構時間を必要とします。

しかし、今年のススも落として綺麗にできました。
大雪も一段落して、気分もすっきりできた日になりました!!!

雪の中・・・

2011年12月27日 | Weblog
いや~、結構な降りになりました。



墓地の風景です。
お墓もあと20cmくらいで全部隠れてしまいそうです。右手には観音様の石像が雪をかぶり、お顔が見えなくなっています。
しかし、年内にこれだけの積雪ですと、今後の状況が怖い気もします。



境内前に立つ寺号碑の頭にもほんの2日程度でご覧のよう・・・ちょっとしたヘアースタイルみたいですね。。。



本堂前はこんな感じです。
先日一度除雪していたので助かりましたが、していなかったらもっと雪壁になっていました。



こうやって写真を写すとよく分かるかも知れません。
本堂の屋根から落ちた雪山は除雪機の上まであります。これが先日に除雪をしていないと倍の高さあったわけです。

何でもそうですが、やはりこまめに対処することは大切なことですね。なかなかできないことですが・・・。

しかし、千手院の場合はこうやって除雪機を使って雪を飛ばせるのも、飛ばす先の場所があること、また消雪用の地下水や川の水が豊富だからなんです。同じ新潟県内のお寺さんでも、水が少ない地域では本堂の周りを全部雪囲いして、春まで雪にすっぽり埋まってしまうところもあります。

一方、海沿いのお寺さんなどは風が強く積雪が少ないので、水の心配よりも風対策をしているところがたくさんあります。
新潟県は広いので、雪国といっても色々です。

大雪。

2011年12月25日 | Weblog


昼間でも薄暗く、激しく雪が降り続ける。
モノトーンに観音橋の朱色だけが色彩を放っています。

昨日の夜から再び雪が降り始め、天気予報通りの大雪になりました~。夕方の積雪は約1m10cmくらいにまでなりました。
クリスマスにこれだけの積雪があるのは何年ぶりかなぁ・・・。かなり久々のような気がします。

こうなると除雪に追われ、お正月準備がまた遅れてしまいます。
自然界のこと、どうしようもないと思いつつ、気ばかり焦ってしまいます。この調子だと今晩もかなり積もりそう・・・。

学生時代、友人が冬に遊びにきて「なんか時間が止まっているみたい」と、雪景色を見て表現したことを思い出します。

思わぬ快晴!

2011年12月24日 | Weblog


雪が降り続き、今朝庭の積雪は約90センチくらいでした。
しかし、日中は思わぬ快晴になり、雪もグッとしまって夕方には80センチくらいになっていたでしょうか・・・。



真っ白になった越後三山。



アップで八海山の八ツ峰。

やっぱり冬の山は凜としていて、人を寄せ付けない威厳があります。そこにお日様が光をあてると本当に輝きを増します。



今晩からまた大雪になるとの天気予報だったので、午後からは急遽除雪をしました。
消雪パイプでかなりの雪は消えていますが、本堂屋根から落ちた雪は結構な量になります。この雪山も消雪のための水を流していないと屋根に届くくらいの高さになっているはずです。

除雪機くん、今日も頑張って働いてくれました!!!

しんしんと・・・

2011年12月23日 | Weblog


毘沙門堂山門と周囲を囲む樹齢400年とも500年とも云われる大ケヤキの雪化粧。

浦佐は1日中雪でしたが、思っていたほどの吹雪にもならず、しんしんと雪が降り積もっています。
雪化粧した大ケヤキも大変綺麗です。バックが灰色なのは致し方ありませんが、雪の華が咲いているようです。

山門もご覧の通り、雪囲いがしっかりとしてあります。何本もの支柱が立てられ、周囲を雪が吹き込まないようネットが張ってあります。冬前に何日もかかって準備し、春にはまた外す・・・雪国ならではの作業ですが、こうやって建物も大ケヤキも長い年月を頑張って過ごしているかと思うと、ただただ凄いなぁ~としか言葉が出てきません。

この大ケヤキに降りかかった雪だけでも相当な重量があるはずです。山門も昔の屋根には1m以上の雪が積もったのですから、それに長年耐えてきた結果の今の光景、それを支えてきた信心ある人達を思うと、やっぱり凄い!!!

さて、私は毎日お正月準備に追われています。色々な作業がありますが、その中でも一番難しい仕事がこれになります。



千手院ではこれを「祈念札」(きねんふだ)と言って、毎年お祓いをされる方に御札の他に1人に1枚をお付けしています。仏教や中国古典をもとにして、その年に気をつけるべき事や方向性を促すことを念頭において書いて差し上げています。内容は決めつけにならないように、特に気をつけています。

これは大変複雑な作業になり、その人それぞれの性格や環境をできる範囲で把握し、総合的に書かれる物です。医者でいうカルテのようなものがお寺に控えてあり、それを見ながらの作業になるので、秋の彼岸後から取りかかるのですが、毎年のことながらなかなか間に合いません。
だからでしょうか・・・こんな事をしているお寺は私の知る限りではありません。

前にもブログに書いたように、まだまだ力不足で先代の老僧などのようにはいきませんが、今でも毎年1500人以上の祈念札を書きます。

ブログにこんな具体的な事を書いていいのかなと思うこともありますが、千手院の活動をできるだけ知って欲しいので、とにかくオープンな姿勢でいきたいと思います。

冬至。

2011年12月22日 | Weblog
冬至の今日、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?

浦佐は昼間は青空でしたが、午後から曇り、今は雪が降ってきました。これから大雪になるようですから警戒が必要ですね。

冬至・・・朝も起きると真っ暗・・・夕方もあっという間に真っ暗・・・しかし、陰極まれば陽に転じる・・・いよいよ明日からは陽に転じ始めます。けれどそれを体感できる人はほとんどいないでしょう。しばらく時間が経過しないと分からない。私もそうですが、なかなか実感することは難しい。

ふと思いました。
今の日本の天変地異、政治の混乱、経済の低迷、人心の不安定さ・・・これは陰が極まっているところまできているのではないかなぁ・・と。今年、来年がそのピークになるような気がしています。その次には陽に転じる、実感するまでには時間がかかるが、それが自然の法則、自然の流れなのかも。。。

なんて、私の勝手な考え、感じているところですが、是非そうなって欲しいという願いなのかも知れませんね。
夜が長いときほど、じっくりと物思いにふけるのは良いのかも知れません。

寄付のご報告。

2011年12月21日 | Weblog
今年は本当に大変な災害続きの年でしたね。

千手院では今年の心配事相談への喜捨(財施)の一部を、東日本大震災と長野県北部地震の寄付にあてさせていただくと春に決めました。
ほんのささやかではありますが、本日、あしなが東日本大地震・津波遺児募金と長野県北部地震・津南町災害対策本部に寄付をさせていただきましたので、ご報告させていただきます。

他にも大変な災害を受けているところはたくさんあるのですが、今回はこの二カ所にさせていただきました。

まず「今」の生活が大変だとは思いますが、どうか大きなビジョンを持って、これからの復興に力を注いで欲しいと願います。そして親を失った子ども達こそ、夢を失わないでたくましく成長して欲しいと思います。

話は変わります。。。



千手院のスノーロータリーを初出動しました。
明後日から天気予報には吹雪マークがでていましたので、きちんと動くか点検も含めました。

この機械もなんと25年も頑張ってくれています。おかげで除雪作業が大変楽になりました。
もう歳ですので、いつまで持つか分からないような状態ですが、この冬も何とか頑張って欲しいものです。

確かに・・・

2011年12月20日 | Weblog


『いいお坊さん、ひどいお坊さん』、先日、会議で東京に行った帰りに本屋さんで目に止まりました。

ここ数年、お寺、私が思うにはお寺というよりもお坊さんに厳しい視線が注がれています。
確かに素晴らしいお坊さんもいるのだが、ひどいお坊さんもいる。前はごく一部だったように思うが、最近は「一部」とはいえないようにも思う。

この本を読んでもそう思う。  
田舎の魚沼でも各方面からお叱りを受けることがある。もう東京だけの話ではない。

もし私がお坊さんでなく、普通のサラリーマンだったら・・・と考えると、「このお坊さんのお寺に檀家として入りたい。」というお寺はあるにはあるが、あまり見当たらない。さらに、そのお坊さんがいるうちは良いが、次の代はどうなるか分からない・・・ということになれば、やはり公共の霊園を選択するような気がする。

みんながみんな良いというお寺はないと思うし、それは危険なことでもあると思うが、そうあろうとする事はとても大切で、千手院はそういうお寺、また私もそんなお坊さんを目指したいと思う。

そのためには今も活動している心配事、悩み相談を継続することが何より肝心だと思っている。
思い起こせば、先代だけでも約50年間、老僧は年間に約250~300件近い相談を受けてきた。若い頃にはそれ以上であったとも聞いている。単純計算で1万5千人もの方々の悩みを聞いて相談にのってきた。あらためて凄い人だったと頭が下がる。
また、私もその姿を見てこなければたぶんお寺を継いでいなかっただろう。

この本にも書いてあった。「僧侶に求められているのは、妻帯禁止でも肉食NGでもない、一滴も飲酒するなということでもない。適度に節度ある暮らしぶりと、わたしたちの悩み苦しみに耳を傾けてくださることなのだ。」と。全く同感だ。

千手院の心配事相談を継承して今年で13年が経った。先代にははるか及ばないが、いつかは追いつけるよう心したい。

墓地積雪状況

2011年12月19日 | 墓地積雪状況


千手院の墓地はご覧のような積雪になりました。長靴を履いてやっとお墓の前までいけるくらいです。

今日は曇ったり雨交じりの雪だったりして、昨日までの積雪がグッとしまりました。
今週末の天気予報を見ていても、どうやらこの雪が根雪になりそうですね。

本当は今年中にもう1回くらいは画像後ろの山、浦佐城跡に登って山の手入れをしたかったのですが、ちょっと無理でしょうか・・・。