千手院庫裡の台所脇から出ている「薬師様の清水」です。
天保12年(1841)、10月7日、快尊(かいそん)住職の夢枕に薬師如来が立ち、お湯が出るとのお告げがあったと過去帳に記録されています。
あとは口伝として現在まで語り継がれ、そのお湯(実際は清水ですが)は現在でもご祈祷の際に供えるお水やお茶、お料理に使われています。(年2回、水質検査をしています)
秋にはかなり流れが細くなってしまいますが、枯れないで流れ続けています。水を引いているところが千手院中庭の目立たない所なので、なかなか人目にはつきませんが、由緒のある清水です。
夏は冷たく、冬は暖かい・・・、有り難いです。個人的にはどぶろく作りなどに使ってみたいのですが、今のところ思っているだけで、重い腰があがりません。う~ん・・・。
この清水、今はパイプ2本で引かれ、1本は中庭、1本は裏の池に入っています。
できればそのうち1本を墓地で使えるようにもしたいのですが、まだ案だけに留まっています。