千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

毘沙門様の石垣・・・

2008年09月30日 | 地域

最近、ある方のブログで毘沙門様の石垣に少しへこんでいて、石工の文字が彫られている箇所があることを知りました。

昨晩のご詠歌でその話しをしたところ、平均年齢7?才の方達の中でも誰も知りませんでした。つい最近お話しを聞いた方が1人だけいました。

私が知る限り、毘沙門様のような石垣はあまりないんじゃないかな・・・と思っています。
雪の降らない地域では、浦佐の毘沙門様クラスの寺院建築は結構あると思いますが、このような石垣はあまり目にしません。

画像もよく読めない箇所もありますが、右上には「石工」次の行には「信州?」「河」の字も分かります。しかも毘沙門堂の真っ正面に彫られていることからも、あくまで推測ですが、この立派な石垣を作られた方のものではないでしょうか?

私もその方のブログを見て初めて知りましたが、きっと浦佐の住人のほとんどの方は、ここにこんな彫り物があるなどとは知らないのではないかと思います。
調査が進むことを心から願います。

な~んて偉そうな事を言っていますが、千手院が管理させていただいている毘沙門堂境内の中で一番古い建築物、「古山門」にも新たな寄進説がでていて、調べるところは屋根裏しか残っていないのですが、まだ調べていません。
しかし、調べられるところまではやってみたいと思っています。

ここ最近、大河ドラマ「天地人」のからみもあるのでしょうが、毘沙門様周辺の歴史の調査、確認作業が賑やかです。
とても大切なことだと思います。そしてこれが次への原動力になることを願って・・・。

お稽古日

2008年09月29日 | 御詠歌

肌寒い日が続きますね。しかも台風がまた近づいてきているとか・・・、私はここのところの涼しさでちょっと風邪気味、ゴホゴホ咳が止まりません。

今晩はご詠歌のお稽古日。
咳をしながら前に座らせていただいたので、皆さんには不快な思いをさせてしまったかもしれません。
相変わらずパワフルなご詠歌の方達に逆にパワーをもらいました。
写真は平成12年に新潟市で開かれた全国奉詠大会の時のもの。懐かしくなってアップしました。

本日おいでいただいた方には、本堂再建二百年事業の白壁の補修を見ていただきました。「キレイになったね!」と喜んでいただいて、ホント良かったです。

11月2日の記念法要には、ご詠歌の方達からも「千手院和讃」等をお唱えしてもらう予定でいます。千手院でご詠歌が始まって20年以上、お寺へ貢献度は大変大きいものだと思います。他にもいろいろな方達のお力を借りて今の千手院があります。

お寺が皆さんのよりどころとなるよう、今後も頑張りたいと思います。

有難うございました。

2008年09月28日 | Weblog

毎年、見事な新緑と真っ赤な紅葉で楽しませてくれた千手院の紅葉・・・。

昨年くらいから虫に入られ、専門家を頼んであらゆる手段を投じましたが、残念ながら枯れてしまいました。そのままにはしておけないので、根元から切らせていただきました。

切り株に土がかかり分かりづらいですが、直径約30センチ、胴回り約1メートルの境内でも大変古い木でした。

まるで、「寺号碑の邪魔になるから、そろそろ出番は終わりだなぁ~。」と言ってくれているかのような最後でした。
何とも言えない感謝の気持ちで一杯です。

紅葉のあとには代わりに赤くなる芝桜を植えました。
そして寺号碑建立場所の脇にはハナミズキを植えました。

また、この紅葉の子を何年か前に鉢植えにしてあります。この紅葉の木のように真っ赤にはなりませんが、次の代として別のところに植えようと計画しています。

お寺の動きを察知してくれたような、不思議な因縁に本当に感謝です。

彼岸明け・・・

2008年09月26日 | 行事・お祭り
お彼岸が明けましたね。と思いきや、「寒い」1日でした~。
お彼岸参りも無事終わり、ホッと一息です。

ふと思い出したことがあります。

前に機会に恵まれて那須の板室温泉・大黒屋さんに泊まることができました。私はよく知らなかったのですが、大変歴史のある温泉地で、今のご主人は「アートと保養」という独特のコンセプトのもと、平日でも予約をとるのが難しいくらいの有名旅館です。

どんなに歴史のある土地でも宿でも、行ってみるとガッカリさせられる事は結構ありますが、大黒屋さんは全く違いました。

最初は「え~っ」と驚く位のひなびた温泉街でしたが、宿の入り口にかかっている橋を渡ると、そこは別世界・・・、庭は丁寧に手入れがされているが、何か変なものが立っている・・・、それが「アート」であることは後から知りました。不思議な空間でした。

そして、私がとても感動したのはお部屋のテーブルに置かれた「かめ虫からのお手紙」(←クリック、見づらくてすいません。)でした。


こういう意識を持っている方がオーナーを務めているから、これほどまでに高評価を受けていらっしゃるんだな、と感じました。

ですから、温泉もさることながら、食事、従業員の対応、館内外のいたるところに、アートや様々な配慮が施され、すごく癒されると同時に勉強になりました。

何故こんな事を書くかというと、すべての物に無意味なものはない、何か役割がある・・・、こういう意識が「仏教的」だと思うし、それを実践していると思うからです。

仏教的な考えと実践を併せ持っているのは、実はこのような経営者の方がお坊さんよりも多いのではないかと思うことがたまにあります。

お彼岸が明け、暖かい日には冬支度のため、かめ虫が多くなる季節がやってきます。お手紙で教えてもらったことを実践していきたいものです。



中日

2008年09月23日 | 行事・お祭り

すっかり日の入りが早くなったと思いきや、今日は秋の中日。

早いものですね。時間が経つのがあまりにも早く感じます。これから年を重ねればさらに加速度を増していくのだと思います。

今日もお彼岸のお参りに出かけました。
雨も降らず、スムーズにいきました。

浦佐の田んぼも着々と稲刈りが進んでいて、刈り取られたところ、先日までの雨ですっかり稲が倒れている田んぼなど様々です。お参りに伺って話しを聞く限り、今年のお米は例年より豊作のようです。

魚沼コシヒカリ・・・自然の恵み。。。
今晩、お檀家さんから奉納いただいた新米のコシヒカリを本尊様に上げさせて頂きました。私もそのおこぼれにあずかりました。やっぱり「さすが!」と言いたくなるくらい美味しいご飯でした。

昼夜の時間が同じお中日、先人達が自然界への畏敬の念をもって迎え、伝えられてきた大切な日です。コシヒカリを頂戴しながら「感謝」です。

いろいろなご意見

2008年09月22日 | 教えられたこと
今日も1日お彼岸参り。
毎年恒例で般若湯を出して下さるお宅での一コマ。

般若湯もすすみ、浦佐城址、薬師様の話になりました。
「薬師さまには初めて登ってみたけど、ごうぎ(すごく)大きな木が倒されていたけど、かなり木を切ったねぇ~。もうちっと良く整備できないんかねぇ~。」

確かにその通り。。。
その後の道整備も進んではいますが、初めて登られた方にはまだ荒削りの整備にしか見えないようです。また、城址の保存、維持が第一の目的となるため、思い切って大きな木も切らせていただいたのが事実です。大木が雪などで倒されると、根こそぎ土をもっていかれ、地形が完全に崩されてしまうからです。
しかし、城址に関係しない箇所についてはそんな事はありません。木々を大切にしています。

しかたない部分が多いと思います。
なんてったって、50年以上、山仕事は薬師さまを信心下さるほんの2,3人でしか守られてこなかったからです。2,3人では山整備にもさすがに限度があります。

それが、この大河ドラマ「天地人」を機会に一気に整備の話しが持ち上がりました。昨年秋から大がかりに山に手が入り、まだ進行中といった状況です。しかし、確実に気運が高まり、良い方向性が見え始めています。

何の世界もそうですが、急激に伸びる世界には危うさがあると思います。
今回もそうだと思っています。
この機会を契機に、時間をかけながら、じっくりと浦佐城址、薬師さま、西山全体が発展創造していってくれれば・・・と願いますし、そのための行動を継続していきたいと思います。

注目を浴び始めて出てくる意見。
貴重な提言と素直に受けとめて、今後に役立てたいと思います!!!

いい感じ・・・

2008年09月21日 | 地域

昨晩から雨が降り始め、今日は1日中ハッキリしないお天気でした。
お参りにもそうですが、稲刈り仕事の方にも影響があったでしょうか?

今日は浦佐城址、薬師様の登山口を整備するお話しを前からいただいていたのですが、お彼岸のお参りのため不参加の予定でしたが、お参りが思いの外早く終わったので、様子を見に行ってみました。

小雨が降る中、ボランティアの皆さんがチェーンソーや重機を使って素晴らしい登山口を手際よく整備してくれていました。材料も新潟県南魚沼地域振興局の地域活動支援事業として間伐材で作られた用材を寄付していただきました。

行政、地域、議員さんや重機をこころよく提供下さった方、地主の方など、あらゆる方々のご協力の下、素敵な登山口ができました。今後は看板も立てられる予定でいます。

一つずつではありますが、すごく「いい感じ」に状況が動いていると感じます。「宝物は足元にある」あらためて思いました。

伝統と創造を忘れずに、楽しくやっていきたいものですね~。
皆さん、是非足をお運び下さい。そして気の付いた点がありましたら、どんどんご意見、ご提言をいただけたらうれしいです。

秋彼岸!!!

2008年09月20日 | 行事・お祭り

今日は秋のお彼岸の入り。お檀家さん参りが始まりました。

千手院では、春と秋の彼岸、お盆のうち年1回はお檀家さんのお仏壇をお参りさせていただくシステムをとっています。ですので、毎年秋のお彼岸にも伺うお宅が決まっています。

まだ台風の影響でしょうか、暑い日でした。
しかし、稲刈り仕事のあるお宅には助かったと思います。「暑さ寒さも彼岸まで」本格的な秋はこれからですね。

明日からもお参りが続きます。
きっと汗をカキカキお経を上げることになるかと思います。見苦しいようですが、着物を着ることもひとつの修行ですので、どうかお許し下さい。

コスモスが風に揺られ、右に行ったり左に行ったり・・・、私もこんな柔軟性を身につけたいと思いました。。。

シュウカイドウ

2008年09月16日 | お花たち

爽やかな1日でした。今日は相談事で1日が終わりました。

本堂が再建200周年記念事業で白壁の塗り替えを行っているため、しばらく相談事は部屋を変えて応接室で行っています。

そこからは中庭が見え、祓川からの沢風が入るため、今日も外は結構暑くなりましたが、中は気持ちよい気温でした。

その中庭の一角に秋海棠が花をつけて楽しませてくれています。
秋になると実のなる方へと目が向きますが、その分花を咲かせるものがあると一層引き立ちます。それぞれに花を咲かせる時期があります。

私の花の咲く時期は一体いつになるのやら???

浦佐城址・森林整備アシストin浦佐

2008年09月15日 | 地域
浦佐城址を整備しようと「浦佐城址・森林整備アシスト」が開かれました。

午前8時に毘沙門堂前の駐車場に集まり、用意されたチェーンソーやノコギリを持ってお山に入り、除・間伐、枝打ち作業が行われました。

県や市のご重役方にもボランティアでご参加をいただき、総勢で50名くらいはいたでしょうか・・・、大きく3カ所に作業場所を分けて効率よく行われました。

おかげさまで、山全体の保全整備が相当進みました。整備された山を見ると、整備されない時とこんなにも違うものか・・・と大変驚かされました。

浦佐地域、浦佐城・薬師様の会からも多くのご参加、ボランティアをいただき、地域を大切に考えて下さっている思いが伝わり、とても感動しました。中には女性もいましたし、70才を過ぎた方もみえました。自分もやってみて初めて分かりましたが、山仕事は相当な重労働です。遠くから見ていると、それほどでもなく見えるところが、現場に行くともの凄い広さだったりします。

その作業に高齢の方々が参加して下さることに驚いたと同時に、ホントに感謝・感謝の気持ちしかありません。

山を降りてからは、キノコ汁とおにぎりの振る舞いがありました。
多少涼しく、気持ちの良い日でしたが、やはり作業後は汗ビッショリ、その後のキノコ汁は最高でした!!!

充実した1日でした。

この日の為に尽力をいただいた県南魚沼地域振興局の五十嵐さんや関係各位、そして浦佐城・薬師様の会や浦佐地域の皆様に心より感謝申し上げます。どうか、今後も宜しくお願い申し上げます。