千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

あつ~っ!!!

2014年05月29日 | Weblog
さぶ~っ、と言ったり、あつ~っ、と言ったり勝手なものですね。

昨日に引き続き、今日の浦佐もグングンと気温が上がりました。
千手院は山際で、すぐ隣に祓川が流れているおかげで比較的風もあり、涼しいですが、ここのところの寒暖差で本当に体がついていけません。

今日は1日、心配事相談で終わりました。
午後はお話しするお部屋にエアコンを入れたいくらい暑くなりましたが、まだエアコン準備をしておらず、訪れた方には暑さを我慢してもらい申し訳ございませんでした。



お寺の周辺では、あちこちからミョウガの芽が出始めています。
このミョウガが大きくなると、根元から、スーパーで見かけるようなミョウガが出てきます。

冬の間、深い雪の下になったミョウガの芽を摘んで、ネギ感覚で刻み、お味噌汁や冷や奴などにのせると、何ともまぁ~良い香りと食感があり、毎年この時期の私の楽しみのひとつでもあります。この味は、あの冬があるからこそ得られるものでもあります。

「ちょっと欲しい」という時に、簡単に摘めて楽しめる・・・なんて贅沢で幸せなのだろう~!と、いつも思います。感謝ですね。。。

雨の1日。

2014年05月26日 | Weblog
今日の浦佐は午後から本格的な雨が降り始めました。
千手院隣を流れる祓川からは、カジカガエルのキレイな鳴き声が聞こえてきます。

墓地や境内の草刈りが気になっているのですが、明日の宗派の会議準備、夜は御詠歌、そして歯医者???などで、1日が終わってしまいました。

本格的な草刈りシーズン到来で、自然に囲まれている分、境内や墓地、浦佐城跡などなど、毎日草刈り、草取りをしたとしても間に合わないような日々が続きます。そして、春の草は比較的柔らかいので簡単に刈れるのですが、これが夏になるとなかなかそうはいきません。

そして、この時期になると気になるのがホタルたちです。
新潟福島豪雨以来、昨年も祓川には数匹のゲンジボタルしか現れなかったので、種ホタルからの繁殖を試みることもできませんでした。

これが自然のリズムなのだから焦る必要はありませんが、少しずつ元に戻って、あの乱舞が再び見たいです。
そして、それを子供達に見せてやりたい・・・というのが、一番の目的です。

ホタルが飛ぶということ・・・、それは水生の動植物や、草木たち、そして人間が適度に関わることで可能になるということ、多様性、個性があるということがいかに大切で、素敵なことかということをホタルの光から学んで欲しいと思うんです。

平成23年のゲンジボタルの乱舞を確認でき、来年は幼稚園や小学校などにアピールして、子供達を連れてこようとしていた矢先の豪雨だっただけに、ちょっと残念ですが、そう遠くないうちにできるはずだと確信しています。その日が楽しみです!!!

さぶぅ~。

2014年05月22日 | Weblog
今日は1日雨模様・・・気温も上がらず、とても寒かったです。
これだけ寒暖差が大きいと、身体がおかしくなりそうですが、最近はカジカガエルが綺麗な声で鳴き始めています。

明日からはまたお天気になりそうです。
24日にはJR東日本の駅からハイキングで浦佐城跡がコースになっていますが、お天気も大丈夫そうです。ただ、ちょっと春の花たちは見頃を過ぎてしまったかなぁ~、という感じです。私は他の用があって、残念ながら参加できません。

しかし、タニウツギなどがあちこちにピンク色の花を咲かせています。

今日は1日、心配事相談でした。新年度が始まり、5月に入って、人それぞれ感じるところも色々ですね。

さて、話は変わり、今年は幕末の彫工、最近では日本のミケランジェロといわれている石川雲蝶さんの生誕200年という事で、魚沼市などが中心になって大きなイベントを行っていますね。

魚沼では西福寺、永林寺さんなどを中心に多くの名品が残されています。そのすべては一見の価値が十分にありますから、是非ご覧になって欲しいと思います。

そして、千手院にも立派な欄間や彫り物が残されているのですが、誰の作なのかはお寺の資料を調べてみても今のところ分かりません。作者不明です。



しかし、このような天女の姿は雲蝶さんのものとすごく類似しているなぁ~と、ずっと感じています。
もちろん確証がないので、素人考えではありますが・・・。

ただ、誰の作であろうとも、お寺へ奉納頂いたものでありますから、大切に、丁寧に、護持をしていきたいと思っています。

寒暖差

2014年05月19日 | Weblog
ご無沙汰しておりました。

ここ1週間、夜になるとグッタリ疲れてしまって、なかなかパソコンに向かえませんでした。

ちょっと早いのですが、17日には祖母の四十九日法要を営み、納骨をさせていただきました。
本当は6月5日が四十九日なのですが、どうしてもお寺の行事や親戚などの都合が合わずに、早くさせていただきました。

個人的な事ですが、幼い時から私は本当にばぁちゃんっ子だったのです。祖母がトイレに入っている間も、外でずーっと待っていたそうです。(失笑)

その祖母が旅立ってまだ1ヶ月しか経っていませんが、別れが不思議と遠い昔のような気がしています。
もちろん、寂しさもあるのですが、それ以上に感謝の方が勝っているからでしょうか・・・、老木が自然と倒れる如くの見事な最後をとげたからでしょうか・・・何故かよく分からないのですが、今はそんな感覚です。

そして、千手院の七不思議?
亡き老僧が、生前に「千手院のしだれ桜からはマイタケが出るんだぞ!」と言っていました。生きた木から、それもしだれ桜からマイタケが出るなどという話に、家族は誰も信じていませんでした。

しかしどうでしょう!!!
老僧が亡くなった平成10年の秋に、大きなマイタケがしだれ桜から現れたのです。発見者は長年出入りしてくれているクリーニング屋さんでした。

誰もが驚きました。
翌年からは気をつけて見ていたのですが、マイタケは出ませんでした。

そして昨年の秋、しだれ桜の根元からマイタケが出ていました。発見者は私でした。
「老僧からのお便りだろうか?」と素直に感じました。そして、老僧と時を同じくするかのように祖母は旅立ち、ほぼ満開のしだれ桜に見送られました。

偶然?・・・私はそうは思っていません。
「虫の便り」というものは、やはりあるものだと思います。それを感じるアンテナを持っているか、いないか・・・いや、誰もが持っているのだが、そのアンテナを立てられるか、立てられないかの差だと感じています。

昭和20年にモンペ姿でしかお嫁に出られなかった。何も持てずに、千手院に入り、生涯をお寺に尽くし、困ってお寺を訪れる人を迎えてくれました。
もちろん、道中には楽しいこともあったと思います。

葬儀の時に、総代さんが挨拶の中でお話してくれました。
「春のボイ出し(山から木を出す作業)の時に作ってくれた「ニシン味噌」が忘れられない。ありがとうございました。」その日の食事がままならない時に、自分たちが食べるものも削ってだしてくれた「味」・・・、人間ってそういうものだと感じました。

おっと、つい思い出話にふけってしまいました。

ここのところ浦佐では、寒くなったり、暑くなったり、おかしな陽気です。



ほんの少しの間で山の様子もがらりと変わり、シャガがきれいに咲いています。
オオイワカガミはほぼ終わりました。今年は花の咲き方がイマイチでした。「いつ満開だったの?」って感じでした。



今はチゴユリが満開を迎えていますが、この寒暖差です。あと数日で終わる感じです。



境内のボタンも花が開き、良い香りを漂わせています。



中庭のヤマツツジも満開!
これは平成12年に、祖母と裏山を散歩した時に分けてもらったツツジがこれだけになりました。

ここ数日のこと。

2014年05月13日 | Weblog
11日、石地の形蔵院さまに法要の助法(お手伝い)に行きました。



穏やかな日本海。遠くには米山なのか、残雪の山々も見えました。



気持ちよいお天気の中、午前中に法要を済ませ、千手院に戻り、心配事相談のあと、17時から第7回の浦佐城・薬師様の会の総会が本堂で開かれました。
昨年の活動報告や今年の計画などを話し合った後は、皆で一献交わしながら色々なお話で盛り上がりました。

荒れ放題だった浦佐城跡全体がひとつの形になるのに、個人的には10年は必要だと思って取り組んできたつもりです。
昨年は水の手(水源地)への歩道が整備され、さらに整備が足りていない、また手つかずの所もあります。

あと3年で、一定の形にまとまるように頑張りたいと気持ちが新たになりました。

12日、毎春恒例の境内の池掃除を行いました。



池は全部で3つあります。ここは中庭の一番大きな池になります。
山からの泥を上げ、冬を越した鯉たちは大きな容器に移し、何日間か塩浴させて体についた細菌を消毒してから、各池に移します。

夕方からは、こちらも毎年恒例の報恩講という、法要のために六日町へ行きました。
南魚沼のご縁あるお寺さん方が、今年は12名集まりました。

そして、今日、13日は心配事相談と午後から御詠歌のお稽古で終わりました。

また今日は残念なお知らせをしなければなりません。



浦佐毘沙門堂の山門、右手にそびえる長寿ケヤキ(樹齢500~600年ほどと推定される)が切られることになりました。

かなりの老木であることは間違いありませんが、中が大きくガランドウになってしまっており、下に道路があることから、もう何年も前から危ないということで切るように警察などから指導があったそうです。

こうやって見ると、葉の勢いもあり、何とも言えないところではありますが、総代さん方の結論として「切らせていただく」という事になったようです。もちろん、誰しもが切りたくなどはないのですが・・・。

ただ、全部下まで切るのではなく、下から数メートルの位置までとのことですが、やはり残念だ。。。
これだけの樹齢の木を切ってしまうのです。よ~く毘沙門天とご本尊様に手を合わせなければなりませんね。

今年の薬師様!

2014年05月09日 | Weblog
昨日、8日は毎年恒例の「薬師様の日」。浦佐城跡二の丸跡に残る薬師様の祠前で山頂祭が行われました。
本堂前では月遅れのお釈迦様の灌仏会(誕生会)。



朝9時頃、本堂前から薬師如来像を担いだ信者さんが、祠を目指して登ります。
快晴で、朝から気温がグングンと上がりましたが、時折立ち止まり、山菜などを摘みながら、自由気ままに登ります。



祠の前に薬師様を祀り、1年の健康を祈願するための読経を上げます。

同じく、二の丸跡には千手院の内鎮守のひとつである稲荷様が祀られているため、稲荷様には鯛の尾頭付きとあぶらげをお供物としてあげますが、そこに置いたままにすると動物や鳥たちに持っていかれた事があるので、お参りが終わると薬師様の前までお供物を移動します。



お参りが終わった後は、のんびりと御神酒を頂いたり、山菜を採りに行く人、花を見に行く人・・・それぞれが自由に過ごします。
そして、今年もSさん手作りの冷や奴をお供物として頂戴しました。

山の上でいただく冷や奴の美味しいのなんの!!!
毎年、信心で奉納して下さるSさんに感謝感謝です。



あちこちに咲くオオイワカガミも良い感じになってきました。

今年も大変お天気に恵まれ、平日にもかかわらず、約50人ほどの方が山に登って下さいました。

途中、道が整備された「水の手」に行ってみたいという方が数名いたので、案内をしました。
カタクリの群生は終わっていましたが、まだ終わったばかりなので、群生の雰囲気は感じ取ることができましたが、毎年市内のカタクリ群生地を訪れている人も、「こんな隠れ家的なカタクリの群生地があったんだぁ~、来年は絶対に来てみよう」と、おっしゃってくれました。

8日は祖母の三七日忌でもありましたが、薬師様を大切にしてきてくれたからでしょうか、素晴らしい薬師様山頂祭になりました。



今日は、19時から四国八十八箇所巡りの事前説明会がありました。
開創1200年を迎える節目の年に、今年から3年かけて満願を目指してお参りを始めます。私を含めて総勢30名の大所帯になりました。
きっと良いお参りになることでしょう。皆さんと楽しみながら、お大師様とご縁を深めてきたいと思います!!!

薬師様の宵晩。

2014年05月07日 | Weblog
今晩19時から、本堂で薬師如来のご開帳を行いました。
「開白の薬師」、毎年5月8日にお薬師様が浦佐城跡に登り、もともとお堂があったとされる二の丸跡から、民の健康を見守って下さるのだと言い伝えられているものです。

明日のお天気も良さそうです。
お薬師様は、朝9時頃に本堂前を出発し、信者さんに背負われて山へ登ります。今も残る小さな祠の前で読経を上げ、祈願をしたあとお天気の具合にもよりますが、15時頃まで山の上におります。お好きな時間に登って、好きなときに下山して結構です。

山の上では御神酒や季節の山菜類をいただきながら、ゆ~っくりと時間を過ごします。
もちろん、薬師如来の仏像は夕方には降ろして、千手院本堂に安置しますが、お薬師様は秋の11月8日まで山の上におわしまします。
雪深い魚沼ならではの伝統行事です。
ささやかなお祭りですが、是非足を運んでみて下さい。

山へ上がれない方は、千手院本堂前で甘茶が用意してあります。
月遅れのお釈迦様の灌仏会(誕生会)です。本来は4月8日なのですが、これも雪国ならでは。ちょうどお薬師様のご縁日の5月8日と一緒になるため、同時開催なのです。。。

明日、水の手のカタクリを、山に登って来てくれた人にお勧めできるかなぁ~、と思い行ってみましたが、カタクリは終わっていました。



カタクリの終わった後に、クサソテツ(山菜のコゴミ)がたくさん伸びていました。
こうなると収穫には不向きですが、こうやってみると結構綺麗なものです。



逆光になってしまいましたが、南の雪解けが早い所ではチゴユリが咲き始めました。

三の丸付近のオオイワカガミは見頃を迎えています。
山頂部のオオイワカガミは咲き始めです。

昨年は雪が多かったので、千手院のしだれ桜も5月5日くらいでも満開近く花がついていましたし、水の手のカタクリも5月10日頃に見頃を迎えていたので、今年は昨年に比べると、山全体の草花が10日ほど早いようです。山菜類は一斉にでているようです。

八十八夜・般若の梵風!

2014年05月03日 | Weblog
浦佐毘沙門堂で毎年5月2日の八十八夜に行われたきた「大般若会」も、時代の流れで5月3日に行うようになりました。
その助法(お手伝い)で、毘沙門様に1日お邪魔してきました。

今日も気温が上がり、とても過ごしやすい中で大般若会と御護摩修行が行われました。
本町通りではアルパカが来たり、プロの和太鼓奏者を招いたりして、賑やかだった影響もあるのか、今年のお参りは昨年より随分多かったように感じました。後半のゴールデンウィークという事もあり、人の活気があって良いご縁日となりました。

ここのところ一気に気温が上がっているため、山菜類も一斉にでているようです。
林道にはあちこち車が止まっていたり、山の方から人の声が聞こえてきました。


祓川の隣の沢・・・刑部沢に群生するニリンソウも見頃を迎えてきました。
沢沿いに咲く白色はとてもかわいらしいです。

特にこの季節の山は最高です。時間さえあればふらっと足を運んでしまいます。
仕事などで疲れていても、山を散策すると心の底から癒されます。

この暖かさで、浦佐城跡・水の手のカタクリも急に元気がなくなってきました。今年もあと少しかな・・・。

外仕事。

2014年05月01日 | Weblog
今日は1日外仕事でした。



ちょっと遅くなってしまいましたが、冬の間、木々を雪から守ってくれた雪囲い棒を片付けました。
今まで数を数えた事がなかったので、片付けながら大まかに数えてみました。全部で約240本ほどでした。プラス、単管が30本ほどあるので、やっぱり結構な量になります。

今日の浦佐は午前中は晴れていたのですが、お昼前から雨が降ったり、晴れたりの不安定なお天気・・・。



午後からは本堂前に五色の幕を張りました。
5月7日、8日が秘仏の薬師如来のご開帳と、月遅れのお釈迦様の灌仏会(誕生会)で、境内に甘茶が用意されます。いつも6日くらいに飾っていた五色の幕ですが、せっかく飾るのですからもう少し長く出そうということで、今日張りました。

今までは、亡き祖母がよく手伝ってくれたのですが、今年は1人での作業になりました。

浦佐城跡では、実城直下のカタクリは終わりを迎え始めていますが、登りはじめの付近にはユキツバキが見頃です。





そして、と~っても色の濃いイカリソウを見つけました。同じイカリソウでも、小千谷付近から北では、白色のイカリソウが多く、魚沼は紫色のイカリソウが多くなります。浦佐城跡のイカリソウでも、こんなに色が濃いイカリソウは始めてみました。



尾根沿いまで足を運ぶと、ところどころにイワウチワが咲いて、見頃を迎えています。



水の手のカタクリはピークです。
すでにコゴメ(コゴミ)が伸び始めて、山菜のコゴメとカタクリの競演・・・、なんか不思議な光景です。

昨日、今日もグッと気温が上がったので、ゴールデンウィーク後半まで何とかカタクリのピークが続くかどうか???

水の手も、何十年も手がつけられず荒れ放題だったものですから、まだまだ整備が不十分ですが、相当なカタクリ達が咲き誇ってくれています。南魚沼にはカタクリの名所がたくさんありますが、水の手のカタクリも決して引けをとりません。なかなか言葉では表現できない光景です。是非是非訪れてみて下さい。