千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

やっと見つかった~。

2013年01月30日 | Weblog
昔の本堂内で撮った写真の中に、床の間で飾られている達磨図の掛け軸がありました。
ずっと気になっていて、あちこち探していたのですが、今まで見つからなかったんです。

それがついに出てきました。やっと見つかりました。



この達磨図の上部に書かれている句は、新井石禅さんという高僧の方の書で、雲洞庵の住職も努められた方です。
明治38年中秋に書かれたようです。

いやぁ~、見つかって良かったです。
表装なども専門家と相談して、大切に扱っていきたいと思います。


同じ県内でも・・・

2013年01月29日 | Weblog
昨晩は宗派の会議があり、柏崎市へ行ってきました。
海沿いはホントに雪がなくてびっくり!!!家を出るときは深々と雪が降っていたのに、柏崎駅前は雨でした。

浦佐では夜にまちづくりの会議があったのですが、残念ながら欠席させていただきました。

柏崎もほんの少し山沿いに入ると結構積雪がありましたが、海沿いと比べるとやはり魚沼の雪の量は違いますね~。



そして今回の大雪で、毘沙門堂境内にある古山門(太子堂)も、また屋根から落ちた雪を除雪しなければいけなくなりました。毘沙門堂に続く長廊下も、少し前に重機が入って雪を取り除いていましたが、また凄い状態になりました。

3月3日の裸押し合い大祭には欠かせない雪ですが、なかなかちょうど良く・・・という訳にはいきませんね。これが自然界と対峙する楽しさなんでしょう。

大雪もひと息・・・

2013年01月27日 | Weblog
おとといから今年1番の冬将軍がやってきました。
一時は目の前が見えなくなるくらいの猛吹雪・・・墓地にある4mの積雪計も3m地点まで雪に隠れました。



昨日、墓地に通じる道路もご覧の通りで、手前側は千手院の離れがあり、消雪で雪をとかしているためコンクリートが見えますが、これだけの雪になると積もった側からどんどんと雪庇がせり出して、危なくなってきます。

ご覧のように雪庇落としでマメに雪庇を落としていかないと、たまってから作業しようとしても雪がどんどんと重くなり落とせなくなってしまいます。

しかし、この雪庇落としが意外と気持ち良いのです。
降りたての新雪を上から「サクッ、サクッ」と切れ目を入れると、まるでケーキにナイフを入れるような感覚で、次には白いケーキ達が上から落ちてきます。大して力も必要ない作業です。



ちょっと上手く撮れませんでしたが、本堂屋根にも約1mの積雪です。これが寒気の時はグッグッと少しずつ前に出てきて落ちますが、暖気になると一気に滑り落ちてきます。

ものすごい雪の重量と圧が屋根にかかるため、昔ながらの魚沼の寺々は屋根を前に出さない構造になっています。
浦佐毘沙門堂などの別格の建物は別として、雪に壊されないように柱は太く、屋根を軽く、そして前に出さないようになっています。ですから雪の降らない地域のお寺などはよく縁側などがありますが、それは雪国のお寺にはできません。

しかし、同じ新潟でも海沿いの雪がほとんど積もらない地域ではそうでもありません。
屋根がグーンと張り出て、縁側もあるお寺もたくさんありますが、海沿いは冬の風対策が必要になり、魚沼とは対照的に屋根を重くする作りになっているところが多いようです。



この寒波であちらこちらに新たなつららがたくさん!
つららも近くによって表情を見ていると、色々な顔があるもので、結構おもしろいものです。

私が子どもの昭和40年代~50年頃は、親戚のおじさんやスキーに来た住職の仲間達がこのつららを入れて、ウイスキーをロックで飲んでいたのを思い出します。とても美味しそうな飲み方ですが、今では大気汚染の関係など、なかなか真似できませんが・・・。



この大寒波も今日は少し落ち着きました。
午後からは少し青空も顔を出し、このふかふかの新雪に青い空が見えたときの綺麗さといったら格別です。「時間が止まる」という表現がよく似合っています。すべての音が雪に吸い込まれる景色は、自分自身に静かに向き合える光景です。

住職のご報告。

2013年01月25日 | Weblog
数年前に住職は大きな手術を受けました。
その後の経過は良くなったり、悪くなったりの繰り返しですが、檀信徒の皆さまからも、また遠方からブログを見ながら心配して下さっている方もあり、おかげさまで住職も日々頑張っております。

公的な立場の人でもありますので、地域の皆さんにも現在の状態をご報告致します。



昨日、三条の済生会病院で手術を行い、副腎の癌を摘出しました。
本当は昨年12月の予定が肺炎をおこしてしまい延期になり、今回に日程変更しましたが、あらゆる御陰様で順調に終わり、早速今日からリハビリに励んでおります。

今年で数え71才になりますが、病気と仲良くやっていかないとなぁ~とつぶやいておりました。
術後が順調にいけば1ヶ月もしないで退院できると思います。

ここ三条の済生会病院には「ダヴィンチ」と呼ばれる全国で42台しかない手術の機械があり、それを使いこなせる数少ないお医者さんがいるとのことで紹介をしていただきました。

そんな訳ですので、普段はお寺に誰かしらがいて対応させていただいておりますが、たまに誰もいなくなってしまう事があるかも知れません。どうぞご容赦下さい。



左奥が千手院、脇を祓川が流れ、右手には写っていませんが毘沙門堂。
どんどん雪庇がせり出してきて、今年もくっつくくらいになるでしょうなぁ。しかし、この水があるおかげで随分と助かっています。

手術の日はとても穏やかで快晴でしたが、今日から今期一番の冬将軍がやってきています。
朝は雨でしたが、お昼を過ぎる頃から雪が強まり、今の時間は「これでもかぁ~!」という位の降り方になっています。かなり積もりそうです。


ここは?

2013年01月21日 | Weblog


さて、ここはどこでしょう?

正面が浦佐毘沙門堂、その前にある長廊下の屋根の上です。毘沙門様を見下ろすようで申し訳ありません。
毘沙門堂の屋根から落ちた雪もすでに屋根に届いてしまっていますが、長廊下の上も結構雪が積もり、ちょうど立っている地点は北側に面し、周囲には大木があるため日当たりも悪く、なかなか屋根に積もった雪が落ちないのです。

今日は午後からの御日待祈祷だったので、午前中に長廊下屋根の雪下ろし。
良いお天気だったので、雪もゆるみましたが、その分重くなり、下の方の雪は凍ってガチガチになっていました。

まわりは雪だらけ、子どもの頃はこのお手伝いが終わると屋根から飛び降りて遊ぶのがとても楽しかったのを思い出します。
まわりに誰もいなかったので、作業が終わってはしごとスコップ、スノーダンプを下に放り投げ、最後はジャンプで飛び降りました。着地はどうだったか・・・ご想像にお任せします。。。

雪掘り。

2013年01月19日 | Weblog
昨晩はかなり雪が降りました。
朝起きると本堂の屋根には約40cmほども新雪が積もっていました。



おかげで庫裡前の車庫の小屋根もかなりの積雪になり、朝はその雪下ろしから始まりました。
境内のほぼすべての屋根は自動落下式にしてあるのですが、ここだけは手作業で下ろさないといけません。

さて、私は16日から毎年決まったお宅へお日待のご祈祷に出かけています。
地区ごとのまとまったご祈祷とは別に、昔から伺っている壇信徒のお宅です。床の間の前に御札と幣束を用意し、ご祈祷をあげ、その後は仏壇に手を合わせ一年の安穏をお祈りします。個別のお参りもあと数日で終わるところです。

お宅によっては一献あり!
これがお互いに言いたいことを言い合える貴重な機会にもなっています。

今日は、明日の五箇地区のお日待祈祷に備え、準備の日として1日あけてありましたが、この大雪で毘沙門堂境内にあり、千手院が管理している古山門(太子堂)の雪も凄い状態になったため雪掘りにいきました。

浦佐では「雪かき」とはいわず、「雪掘り」といいます。
雪が重く、掘り上げないといけないからです。



毘沙門堂をお守りしている普光寺さまの本堂もご覧の通り・・・凄い雪になりました。
こうやって屋根から落ちた雪が屋根に続くようになると、建物を傷めるようになるため注意が必要です。



山門をくぐり、お堂に続く長廊下もご覧の通り・・・。



ここが古山門です。境内で一番古い建物になります。
両脇は冬囲いをしてありますが、もう雪でいっぱいです。さて、このお堂の裏に回ります。



ただの雪の斜面にしか見えないですよね・・・。
お堂の屋根から滑り落ちた雪が、下の雪と繋がっている状態です。

雪が物を引っ張る力というのは相当なものがあります。
こういう状態のまま長く放置すると、建物がどんどんと雪に引っ張られて屋根が壊されてしまいます。



作業後です。
頑張ってくれたスノーダンプとスコップ君にお疲れ様です。この下にはまだ1m50cmほどの積雪がありますが、雪が屋根とつながってさえいなければ、とりあえず一安心です。



雪掘りをしていたすぐ下を見ると、お掘りの脇を小川が流れます。
ここはホタルや蛙たちを残そうと試みているところです。数年前に毘沙門堂の上手にある白山神社が消雪のために井戸を掘り、そこの暖かい地下水が流れ込むようになり、冬でも川の姿を見ることができます。そうでないと、今頃は雪に埋まり、川の姿は全く見えません。

きっとホタルの幼虫たちも喜んでいるかな・・・などと思いながらの雪掘りでした。いい筋トレにもなりましたよ~!!!

雪。

2013年01月15日 | Weblog
今日の浦佐は雪模様・・・冬には当たり前の光景ですが、首都圏は雪で大変な様子でしたね。
お昼にテレビを見ていたら、危機管理のスペシャリストが雪にすべらない歩き方と称して「原始人歩き」というのを紹介していて、すいませんが、思わず笑ってしまいました。

東京は確かに日本の中心地で、あらゆる分野で世界の先端をいくかも知れませんが、本当に災害には弱いなと思います。
ただ、これは人ごとではありません。東京があって新潟もあり、新潟があり東京もある・・、お互い様なのですから。

私は今日も1日、御札を作ってはご祈祷を続けて終わりました。
ここのところ睡眠不足で、自分でも目の下にクマができているのが分かります。あと10日くらいは、この状況が続くでしょうか。

そんな中、今晩は毘沙門通り賑わい事業実行委員会が開かれました。
普段、なかなか日程が合わず欠席をしていましたが、今日は出席できました。

寂しくなった毘沙門通りを活性化させようと取り組む委員会ですが、皆さん、地元を思う気持ちは熱いものがあります。
浦佐の西山地区(毘沙門様周辺)は、新しく開ける土地は全くありませんが、豊かな歴史と山々があります。私などは浦佐城跡の山に入る度に楽しませてもらっています。寂れているようで、実はとても魅力溢れるところだと思っています。あとは皆で考え、智恵を出し合って、楽しみながら賑わいが増していけばいいなぁ~と思います。夢と希望を持って!!!

冷え込んだ~。

2013年01月12日 | Weblog
昨日の夕方から雪が止み、夜は星空・・・。その分今朝は冷え込みました~。



今朝の毘沙門堂山門です。
千手院の庫裡の温度計は1度、本堂はマイナスでしたが、今朝は本尊様のお茶が凍っていませんでした。(笑)



墓地に通じる道路もご覧の積雪です。手前は消雪用の水を流しているので無雪ですが、今年も結構な積雪になりました。2mはあります。

ちょうど連休が始まり、こんなお天気の日はどこか外出でもしたい気分ですが、千手院は日々ご祈祷の毎日です。
今日あたりから、浦佐のあちこちの地区ではどんど焼きが始まっているようです。今日などは最高のどんど焼きでしたでしょうね!!!

御日待、星祭祈祷。

2013年01月08日 | Weblog
昨日、7日の門前地区を皮切りに今年、平成二十五年癸巳年の御日待(おひまち)、星祭(ほしまつり)の祈祷が始まりました。
あとは日々、ご祈祷に向かうようになります。

今年もお日さまの恵みがありますように、水が火が、自然界の恵みがもたらされるよう、お祈りを捧げてきた伝統行事です。
江戸時代には関東地方も含め広い範囲で行われていたご祈祷ですが、今では随分少なくなりました。

星祭は本当は節分から立春にかけて行うのが正式ですが、千手院では少々早めにご祈祷をはじめ、御日待と一緒にご祈祷させていただいております。

心を込めてお祈り申し上げます。合掌。

寺年始。

2013年01月05日 | Weblog
4日、5日と毎年恒例の寺年始が行われました。
お寺がご本尊様の名代として、檀信徒の各玄関先へ御札を持ってご挨拶に伺う行事です。

毎年4日は浦佐地区を、5日は五箇地区を歩いて回ります。

4日は1日中吹雪のお天気・・・まるで紅白歌合戦、北島三郎さんの風雪ながれ旅のような雪の中、何とか歩き通しました。
という訳で、写真を撮れる余裕がありませんでした・・・。

5日、五箇地区は快晴。歩きやすく、前日降り積もった雪景色がとても綺麗な中、寺年始ができました。



フカフカ、積もりたての雪景色は時間が止まって見えます。



越後三山。



今では珍しくなった昔ながらの土蔵が残っています。



かなりの積雪になりました。2mくらいになるでしょうか。
中央奥の山が中之岳、右が八海山、左が越後駒ヶ岳になります。五箇地区からの三山の眺めは浦佐とまた違って良いものです。



綿菓子がついているかのような立木です。
お日様があたってくると、どんどん雪が解けて落ちていきます。朝だけに見られる光景です。

今回もまた人が写っていませんが、無事に寺年始が終わりました。
1日のお年始から、一見、面倒なような行事ですが、実はこういうやりとりが「挨拶を交わす」という当たり前の、そしてとても大切な習慣を身につけるための昔ながらの教えだと思います。今、挨拶のできない人は大勢いますから・・・。
20代の頃はよく分からなかったものが、少しずつ身にしみてくるようになりました。