千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

桐の魅力

2015年01月30日 | Weblog
風邪を引いて1週間が過ぎるのに、まだよく体調が戻りません。何でだろう???

ここでまた悪い癖がでてしまうのです。

昨日は前からアポを取っていた桐職人さんの工房を訪れるために、加茂へ出かけました。
いい子にしていれば良いのに、ついついジッとしていられないんですね・・・困ったもんです。

浦佐からだと高速を使って約90分。地元は晴れていましたが、長岡付近から雪が本格的に降っていて、燕三条の付近では高速で2件ほど事故が起きていました。今日は関東方面も雪模様のようで、皆さん、雪道は気を付けましょう!!!



工房の前には製材された桐がたくさん干されていました。加茂は浦佐と違い、ほとんど積雪はありません。浦佐だったら、このような形で木を干す事は不可能です。全部、十日町、津南の桐で、他は一切使っていないこだわりぶりです。

千手院に残されている多くの書画を、できるだけ状態を良いままに後世に残していきたいと思い、その収納庫を作りたいと何年も前から思っていました。もちろん、書画などはきちんと桐箱に入っているものが多いのですが、皆、あっちの引き出し、こっちの棚に・・・といった具合でバラバラに保管されています。このままだといつか散在していくため、1箇所にまとめたいと思っています。

今後、数十年、百年後に残せるような形にしたいため、その相談に行った訳です。加茂は昔から桐の名だたる職人さんが大勢いる町です。

やっぱり現場に足を運び、直接、人に会い、自身の目で確かめることはとても大切な事だと思います。

「任せられる」と、現場を見て、人に会って思いました。
さぁ、あとはどう費用を工面するか・・・。想像通り、相当の費用が見積もられました。

他にも今年から10年ほどの計画で、毘沙門堂境内の古山門に祀られている聖徳太子像、白山様、愛染明王像、三躯の修復も発願しました。
こちらも、基本的には私個人の発願で行います。多くの方からの浄財も仰ぎたいと思ってはおりますが、どうも今年は私の貯金、スッカラカンになりそうです。

お金の話をしてしまいすいません、しかし私費を投じてでも、どうしても行いたい事なんです。

魚沼の風景

2015年01月28日 | Weblog


昨日が最終日だったのですが、何とか見に行けました、「魚沼ベストショット」。
浦佐の池田美術館での人気シリーズで、魚沼の豊かな自然を優れた技術と感性で収められた写真はホント素晴らしかったです。

いつも行きたい行きたいと思いつつ、なかなか行けませんでしたが、今回は間に合いました。

いつも千手院のしだれ桜を撮ってくれている酒井建さんも出展されていました。

さて、昨日は雨模様だったのですが、夜から気温が下がり雪に変わりました。
朝には15cmくらいでしょうか、新雪が降りました。



朝、ゴミ出しに行くと、毘沙門堂の大ケヤキ達に、ふっくらと新雪が降りかかっている姿がキレイです。



こちらは千手院の桜たち・・・、今年は大雪でたくさん枝が折られました。



奥に見えるのが毘沙門堂。手前に古山門。

雲の隙間から、ほんの数分お日さまが照らしただけで、枝に降り積もった新雪がまるで滝のように落ちていきます。
本当にお日さまの力は凄いなぁ~、と肌身で実感する瞬間です。

そしてフカフカの新雪が流れ落ちるさまは、とってもキレイです。

15時を過ぎたら、また本格的な雪模様になってきました。結構積もるかな???

ピカピカ!

2015年01月26日 | Weblog


ここのところ気温が高い日が続いています。
気温が上がり、少し南風でも吹くと雪はあっという間に消えていきます。とは言っても、境内周辺はまだ2mほどの積雪があります。

私も何とかインフルエンザではなく、普通の風邪で、昨日の五箇地区の御日待・星祭り祈祷が何とか?勤まりました。ホッとしています。
団体でのご祈祷が終わり、あとは個別に対応しながらのご祈祷の日々になります。

今日はお天気が良かったので、また古山門の雪堀りに行きたかったのですが、風邪がぶり返すと嫌だったので寺務仕事と、何年かに1回のペースで行っているワックスがけを始めました。



私の母親が幼い頃は、老僧から言われて布地の中に剝いたクルミをたくさん詰め、固く握って廊下や柱まで、徹底的に磨かされたそうです。
クルミからでる油が、ちょうど良いワックスになり、建物や木材を保護してくれ、光沢を出してくれるのです。普段は普通に水拭きですが、時折、今で言うワックスがけをしてきたという訳です。
また、昔いらっしゃった女中さんが毎日毎日、最後まで本堂の廊下を水拭きしていたと聞いております。最近はモップを使うことが多くなってきたのですが、「基本は水拭き」だと思います。

おかげで今の千手院本堂があります。感謝、感謝です。

そのような歴史があるので、私もそれを引き継いで?います。
クルミの油はどうしても黒色がでて、手間も相当にかかり、足袋など足下が汚れてしまうので、今は天然の蜜蝋を使っています。もちろんこれでも手間はかかるのですが、柱、廊下、床の間、手あぶり火鉢やたばこ盆などなど・・・、無垢のかけられるところには、順次かけていきます。

こうやって時間をかけて古い物にふれると、とても心地が良いのです。

ダウン

2015年01月22日 | Weblog
私の身体のリセットは、大体がお盆前後、そしてお正月前後にやって来ます。

もう少しでお正月のお日待、星祭の祈祷が落ち着いて来るかな…という時に発熱。
インフルエンザでなければ良いのですが…。今晩はゆっくり寝ます!



毘沙門堂の屋根から落ちた雪も凄くなり、雪山から屋根に登れてしまいます。さすがに今日は境内に重機が入って作業してました。

古山門も今年は何回雪下ろしをしたでしょう?



千手院のしだれ桜の上部に、大きな雪の固まりが凍りついたまま落ちません。とても気になっています。10mほどの棒で小まめに雪を落としてやるのですが、ここまでは届かないんです。

相当の重さになっているはずですが、大きな幹が折れないか、毎日ヒヤヒヤものです。今、雨が降っています。この固まりが落ちてくれないかなぁ。

休日

2015年01月18日 | Weblog
昨日は阪神淡路大震災から20年でした。犠牲になられた方にはあらためてご冥福をお祈り申し上げます。

20年前の1月17日、私は奈良の長谷寺にいました。
ちょうど、新潟に帰省する許可がでたため、帰省の前に那智と熊野古道を訪れる予定で、近鉄長谷寺駅からの電車に乗るため門前町を駅に向かって歩いていました。

地震発生・・・長谷寺の門前でも、電柱がぐらぐらと大きく揺れ動いて、「かなり大きな地震だ」と思いつつ、駅まで行くと当然電車はストップ。しばらく動く気配もないため、結局長谷寺に戻ると、職員さんから「テレビ見てみろ!」の一言でビックリ・・・、開いた口がふさがらなかったのを今でも鮮明に覚えています。その後、今は亡きM先生に引き連れられて、神戸へボランティアに入りました。

平成7年に浦佐に戻り、その後は平穏でしたが、平成16年に中越地震、19年に中越沖地震の、またまた大きな地震に遭ってしまいました。

そして東日本大震災・・・、本当に自然界は私たちに恩恵を与えてくれると同時に、遠慮なく災害を与えます・・・それが本当の「自然」なのかも知れません。

さて、話は変わります。
2ヶ月ぶりくらいになるでしょうか・・・休日をいただきました。

坊さんも人間ですから、適度に休日を取るようにしています。しかし、今回はお休みの日になると何かしらの急用が入り、結局休めずにいました。これは、とても恥ずかしい事だと思っています。何事も「バランスを取ること」を個人的に心がけているので、仕事のしすぎも、休み過ぎも、遊び過ぎも、勉強のしすぎも、何事も「しすぎないよう」に気を付けているつもりなんですが・・・やはり難しい・・・。



お寺の倉庫の片隅に明治頃の燭台でしょうか???ホコリだらけになったいたので、掃除をしました。
私は古美術の収集家ではありませんが、昔の職人さん方の仕事ぶりや作品に触れていると何故か心が落ち着き、そして仕事の繊細さやこだわりようを見ると楽しい気持ちにさせられます。



そして冬の楽しみのひとつはこれ!
スノーランブラーといい、ここ数年とても気に入って使っています。裏のソールにはギザギザが入っており、かなりの斜面でも後ろに下がらず登っていけます。そして下りはゆっくりと滑り降りることができます。

バックカントリースキーとはひと味違う、ゆっくりと冬の里山を散策できるアイテムです。
これは長靴で履けるという点も優れものです。平成26年の1月28日のブログには、私がいつも行くコースを載せてあります。今年はまだ行けていませんが、先日も人のスキー跡があったので、たぶん、いつものNさんが歩いているのでしょう。

ここ最近、お寺周辺、また墓地の写真しか載せていないので、浦佐を知らない方にとっては、この積雪の中、どうやって生活しているだろう???と思われる方もあるかも知れません。



浦佐の駅前から浦佐城跡の望めばこんな感じです。
生活道路は消雪パイプや除雪車が出動したりしているので、雪が降り続いている日以外は、ほとんど支障はありません。

千手院はここから山の方に歩いてほんの3,4分ですが、たったこれだけの高低差しかなくても、雪の量も消え方も随分と変わります。ですから、ご覧の浦佐城跡の山の上と下では、積雪量はかなりの差になるのですよ。。。



ということで、またまた墓地の写真になると、約4mある観音様のお腹あたりまで雪があります。
目の前に立つと、ちょうど私と視線が同じ高さくらいになっています。

この観音様の脇を祓川が流れており、千手院の池に水を引いているのですが、ゴミが詰まったようで水が流れてこなくなったのでゴミ取りに行きました。



昔からの日本のかんじきです。水の中に入ったり、作業が伴う時は、西洋のスノーシューより、このかんじきの方が優れていると思います。
移動だけ、雪上のスノーハイクだけならスノーシューが上でしょう。



今日は午後から天気が回復してきました。



夕方の八海山!今日は特別神々しい姿でした~!!!



夜はこれ!浦佐の名物「カジカ酒」です。
中にはカジカ、それに沸騰するくらいの燗酒を注ぐと、あま~く、コクのあるカジカ酒になります。

カジカはちょっとグロテスクですが、とても良い味がでます。
昭和最初の頃までは、魚野川で目をつむってヤスを突いてもカジカが刺さったというくらい、たくさん捕れた魚ですが、今はほとんどとれなくなりました。私が子供の頃はまだ捕れていましたが・・・。

このカジカ酒がいただけるようになってくると、いよいよ3月3日、浦佐裸押し合い祭りがやってくるなぁ~と感じます。お祭りの名物のお酒でもあります!!

今日はちょっと長くなってしまいました。
最後まで呼んで下さってありがとうございます。

久しぶりの晴れ間!

2015年01月14日 | Weblog


久しぶりに晴れました!
離れから墓地の方を見ると、毎日のようにウサギの足跡がついています。どうやら毎朝同じコースを辿っているようです。



朝の冷え込みで氷が張るが何日もありますが、よ~く見てみると結構キレイで、その時々で色々な模様が浮かび上がります。



そしてあまり良い写真ではありませんが、一昨日までの湿雪で、プルーンの木が中程から完全に折れてしまいました。
気がついた時には、お隣のNさんが危なくないようにどかしておいてくれました。やっぱり雪の力は凄いものですね。

今日は本町地区の御日待、星祭りのご祈祷が本堂でありました。
お天気が良かったので道路の状態もよく、まさに「日を待つ」御日待祈祷にぴったりの日でした。

その本町地区に、大変信心があり、毘沙門堂や千手院、そして浦佐城跡の整備、薬師様のご縁日など、伝統行事にも大変ご理解とご協力をいただいてきた大切なお方がいました。

しかし、急なお別れとなってしまい、昨日がその方のお葬式でした。

5日から降り続いていた雪も止み、大勢の人達から見送られた見事な旅立ちでした。
故人のご恩に報いられるよう、伝統を守りつつ、変化を恐れず、そして自身が楽しみながら頑張りたいと思います。

墓地積雪状況

2015年01月11日 | Weblog


連休もずっと雪が降りっぱなしです。
今日もボタ~ン、ボタ~ンとボタン雪・・・2~3cmほどの、平べったい湿った雪が降ってます。

墓地もご覧のよう。右端に観音様が小さく見えますが、大体4mほどの高さがあります。1月半ばでこの積雪ですから、今年は4m越えするかも知れません。

けれども、もう少し雪がしまるとスノーシューで山を散策するのが楽しみです。
夏場では見られない、2~3mの高さから見渡す白い森林や小動物の足跡、春を待つ木々の芽を見ると、本当に心を癒してくれます。面白いですよ~!

しかし、今年は5日に晴れただけ・・・あとはずっと雪が続いています。お日様が恋しいですね。

今日は新春の福引き、ガラポンが本町のお国自慢会館であり、お寺でも年末に結構買い物をしたものですから、何本も引けたのですが、ご祈祷があるため親戚の方に行ってもらいました。たくさんティッシュをいただいてきました(笑)~助かります。。。

お正月行事

2015年01月09日 | Weblog
新年からブログの更新が滞ってしまいました。
早々の言い訳ですが(笑)、昨年からの大雪、新年早々の大雪、お葬式が続き、どんどんとお正月のご祈祷の予定が遅れてしまっております。
2月からの心配事相談の再開も、かなり遅れそうです。申し訳ございません。

4日、5日は寺年始がありました。4日は浦佐地区、5日は五箇地区と毎年決まっております。



こちらは普光寺の御住職さん。
一緒に2日間を回ります。御札を配る人が檀信徒のお宅の玄関を開け、「ものもう!」と大きな声で呼び、外へ出て行きます。家の人は「どうれ!」と言って出てくる頃に住職が玄関にいて、新年の挨拶を交わしてまた次のお宅へ・・・。この繰り返しです。これを「寺年始(てらねんし)」と言っています。

「ものもう」は「もの申す」の略だと言い伝えられてきました。



浦佐中を歩いて回るので、結構足にこたえます。1箇所か2箇所で休憩をさせていただきます。

一緒に歩いてもらった80歳?になるSさんが携帯の万歩計を見たら、今年は約2万歩だったそうです。
今年はお天気が落ち着いていたので良かったですが、これが大雪にでもなると、相当大変です。



何だこの写真は?



なんと、歩いている最中にふきのとうを見つけてしまいました。
積もった雪の下の、ほんの少しの隙間から顔をだしていました。凄いねぇ~君たち!!!



5日の午後には青空が広がってきました。

7日からは門前地区を皮切りに、恒例の御日待と星祭りのご祈祷が始まりました。
除雪と、連日のご祈祷が続いております。

乙未歳

2015年01月03日 | Weblog
ご挨拶が遅くなってしまいました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
雪国の山寺のつたないブログですが、千手院の普段の活動が少しでもお伝えできたらうれしく思います。



毎年恒例、千手院の年始の間です。
お正月用に飾りをし、元旦は浦佐、そして今日は五箇と大崎地区のお年始でした。

今年のお正月は雪模様。今日も雪が降り続いております。
いつもの年の倍以上の積雪です。



お年始の蓬莱山飾り。今年は住職が退院して自分で作ってくれました。

今年は乙未歳ですね。どんな年になるのやら。

私は勉強を始めたばかりの頃、この十干と十二支の意味の深さにとても驚きました。「未」というだけでも、とても多くの意味があるのです。数に例えれば「7」です。皆さんは子丑・・・と数をとっていくと、未は8番目だと思うでしょうが、実は丑が1番目になります。他にも季節感や様々な意味が東洋の歴史の中で培われています。

そして「干支」と私たちは普通に言いますが、これは「十干十二支」の省略した形。上には必ず十の干がつきます。それが今年は「乙」となるわけです。今年は「乙未(きのとのひつじ)」となる訳ですが、未歳は12年に1回まわってきますが、この乙未という組み合わせの年は、60年に1回しかまわってこない訳です。

それが「還暦」といい、暦が還ってくる訳ですね。
生まれたばかりの子供は「赤ん坊」、そういう理由で、還暦の祝いには赤いずきんやちゃんちゃんこを着るようになるのですが、平均寿命が伸びた今では88歳の米寿あたりで、そのように御祝いする人の方が多いかも・・・。

私は住職の還暦の御祝いには赤い文字盤の腕時計を送りました。

この乙未歳の簡単な意味合いは、お寺通信新年号に載せてあります。
あとでHPにアップしたいと思いますので、興味ある方はご覧になって下さい。

心と身体が健康であることが何よりの幸せだと思います。
皆さまにとって良い1年になりますように、心からお祈り申し上げます。