千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

新顔。

2009年11月28日 | 本堂
久しぶりの書き込みになってしまいました。

季節の変わり目か、浦佐ではお葬式続きでドタバタしています。その間に東京で仏教青年会の会合があり、ご詠歌があり、太鼓があり・・・で、ドタバタ劇でした。

東京では来年、サントリーホールで開催される『千響』の出演者でもある世界的太鼓奏者の林英哲さんの講演を聴く機会にも恵まれました。

昨日お寺に帰り、今朝には埼玉から新顔さんがやってきました。

寺号碑の脇にすっかりと丁寧に囲いをされて、中は見えませんがイロハモミジです。昨年、造園業者にハナミズキを植えてもらったのですが、わずか1年・・・何故か枯れてしまい、急遽、埼玉県のお檀家の方が寄付をしてくださいました。

イロハモミジは雪深い魚沼には少ない品種で、葉っぱが小さく、京都などではよく見かけることができます。植え付けには時期がかなり遅くなってしまい、根付くかどうか心配なところですが、きっと何とかなるでしょう!!!

他にも境内に2カ所植えてくれました。
雪囲いの仕事がまた増えますが、しっかり根付いて真っ赤な紅葉をみせてくれれば、そんな思いはきっと吹き飛んでしまうでしょう。

オーバーワーク???

2009年11月23日 | Weblog
昨日で天地人も放映が終わりましたね。
本当に楽しませてくれた今年の大河ドラマでした。昨晩はちょうど良い場面で、子供がテーブルをひっくり返してしまい、テレビどころではなくなってしまいました。

総集編もあるそうなので、その時によく見たいと思います。

さて、1年に何回か、ちょっとハードすぎるなぁ~と自己規制をかける時があります。

私の性格上、進み始めると視界が狭くなり、突進してしまう傾向が子供の頃からありまして、それにちょうど良くブレーキをかけることを意識しています。

ここのところ、季節の変わり目かお葬式が多く、お正月準備もさることながら、宗派の仕事、ご詠歌、仏教青年会の仕事、浦佐城・薬師様の会などもあわせてあり、少しセーブすることが必要だと感じています。

日々、遅くまで残業されている方にしてみれば、「何を甘いことを」とお叱りを受けそうですが、私の立場柄、一番大切にしている考え方が「中立」「バランス」をとるということです。

自然界はいつもバランスを保っている・・・、人智を遙かに超えた次元です。
どんなに良いことでも「すぎる」とバランスが崩れます。仕事もそう・・・頑張りすぎると必ずバランスを修正するための作用が働くと思います。

「バランス」・・・、いざやろうとすると、実はこれが一番難しいと思います。人間、どうしても主観が働くからです。何をもって中立とするかも難しい。。。ただ、そういう心がけは無くさないよう気をつけています。

寒~い。。。

2009年11月19日 | Weblog

今日の越後三山、すっかり白くなり、昼間は太陽が出ていたものの寒い日でした。夕方からは急に雲が広がり、すっかり雨模様。冷たい雨です。

冬の山には威厳がありますね。
誰もよせつけない厳しさがあるが、太陽の光があたると凄く神々しい・・・。人間にもそんな感じの人はいますよね。近寄りがたいが、すごくオーラのある人が。

話は変わりますが、浦佐毘沙門堂でも雪囲いが始まりました。
境内がひろく、木々や建物の数、規模が大きい分、千手院よりもはるかに大変です。あれだけの建物を豪雪から守ってきた先人達は本当に凄いと思います。

今日も大の男衆が4,5人見えました。頑張ってください。


講演会

2009年11月18日 | Weblog

今日は湯沢町に講演会に行ってきました。講師としてです。

朝、行くときも山は雪化粧してましたが、帰りもほとんど変わらず寒い日でした。画像は舞子高原スキー場付近ですが、うっすらと降り積もった雪が分かるでしょうか???

講演のテーマは「こころのやすらぎ」
非常に絞り込みの難しいテーマでしたが、依頼を受けたときに「これもご縁、勉強だ!」と思い、引き受けることにしました。

が、しかし・・・。
はたして私など若輩者の話を聞いて、参考になることがあったかどうか?自信はありませんが、今の自分にできる精一杯のお話しをさせていただきました。

湯沢町では平成18年度から、湯沢町ファミリー健康プランという事業を推進しているそうで、今年度は「こころの健康管理」を目的にして活動を展開しているとのこと・・・、そのために宗教者から話をしてもらおうということで、何故か私に白羽の矢がたったということです。

あくまで日本仏教の観点に立って話しをさせてもらいました。日本の仏教にはもちろんお釈迦様の教えもありますが、その他にも儒教や道教、神道の教えも融合されています。そこをしっかりと把握して、教えを解釈する必要があります。

講演会の最後には質問もいくつかしていただきました。
質問をいただくということは、それなりに興味を傾けてくれたのかな???と勝手に解釈しています。

良い経験をひとつ積ませていただいた1日でした。。。


雪囲い作業。

2009年11月15日 | お掃除

今日は境内の木々の雪囲い作業を行いました。

何日か前の天気予報は悪かったのですが、朝からお日さまが見える好天に恵まれました。11月も中旬になると、雪国には貴重な晴れ間です。

私と雪囲いのベテランさん3人で作業をしました。
お天気のおかげで作業もはかどり、これでホッと一安心です。

浦佐の菊まつりも今日が最終日。
今日も大勢の観光客がみえました。作業をしていると、「何をしているのですか?」と自然に問われます。「雪囲いですよ。この辺は2m以上雪が積もりますから、木々を囲ってあげないとみんなダメになってしまうんです。」と返すと皆さん「へぇ~」と雪囲いを全く知らない方もいらっしゃいました。

雪国は冬前に大変な労力を使いますが、個人的には雪囲い作業は嫌いではありません。丁寧に植物に語りかけるように囲いをしてあげると、春の花を咲かせてくれた時には幸せが倍増します!それにキレイに囲いができた時は、妙にうれしくなってしまいます。

苦労をした分、いつか報われる。
そこで得られる心の成長は一生の財産です。。。


溢れんばかりの黄色。

2009年11月13日 | Weblog

浦佐の菊まつりも15日まで、あとわずかになりました。

毎年出品される方が、千手院にも何品か届けてくれます。
今年は植木鉢に植えられた、すごくかわいらしい菊を奉納下さいました。

庫裡の玄関先に置かせていただいていますが、気品ある香りを玄関中に漂わせてくれています。まるで忘れていた五感のすべてを甦らせてくれるようです。

香りを意識すること・・・これは嗅覚がなければできませんよね。
嗅覚に鋭い人は肺も強いという教えがあります。肺が強い人は攻撃性をもっていて、非常にたくましいとされています。

軍人を経験した方に聞いたことがありますが、戦時中にはたくさんいる兵士の中から特に体の強い人を見抜く時に、まず胸板の厚さを基準にして振り分けたとのことです。

これは道教の神仙思想の中にもある教えですから、なるほど、教えにかなっている振り分け方になると思います。

これを今の世界に置き直してみた時、相談事を受けていて、対人関係に弱かったり、自己主張を強くできなくて困っている人には呼吸器系が弱いケースが多いと感じます。見た目で体格がしっかりしていても胸板が薄い場合が多いですし、逆に見た目は貧弱そうに見えても、以外と胸板が厚い方などは、外見以上に対外関係が強いケースもあります。

自身がもっと積極的になりたい、自己主張をしっかりとしていきたいと願う方にはまず運動をしっかりとして、肺活量を高めることをお勧めしています。

かくいう私はというと、すっかり運動不足です。。。

幹と根っこ

2009年11月11日 | Weblog
朝から晩まで雨の1日でした。
しかし、11月の雨にしては寒い感じはありませんでした。

雨のおかげで紅葉していた銀杏の葉っぱも散って、黄色い吹雪模様でした。

少しずつ、確実に冬に向かっています。
枝葉はキレイですが、力の中心は幹と根っこに集中しており、すでに次の春に備えた活動が始まっています。

よく話をすることですが、人に例えると幹は身体、健康、根っこはご先祖だと云われています。まず、そこがしっかりしていないと芽吹きは始まりません。ただ、先祖供養は確かに大切ですが、気をつけないと先祖供養さえすれば現世が良くなると思いこんでしまう方が結構多いと感じます。

あまりにのめり込んだ先祖供養は逆に未来を壊します。
過去(先祖)と未来はセットのものだと教えられました。そのバランスがとれていることが肝要です。

「自然を大切に」と世間ではよく耳にしますが、本当に自然を大切にし、その営みを観察している人間は、この「バランス」がしっかりとれているはずだと・・・、これも今は亡き老僧からの教えです。

何てったって、根幹(こんかん)ですからね!



一夜明けて

2009年11月09日 | Weblog
昨日で無事に戸たての薬師さまが終わりました。

浦佐城跡に登り、薬師様に1年のご守護を御礼するとともに山を降りていただく読経を上げてきました。お天気も良かったので、浦佐城・薬師様の会の皆さんと山上の看板、ロープなどの撤去作業も行いました。

そして長野に行っている弟が帰って来てくれて、池掃除と冬前の鯉移しをしてくれ、本当に助かりました。

今日はある方から天然ナメコをいただきました。

今年はキノコの出があまり良くないと皆さんが言っていましたが、そんな中で、しかも「天然もの」は大変貴重です。やはり香りがスーパーで売っているのとは全然違います。

今日も大変暖かな1日でした。
11月も半ば・・・、長期予報では暖冬とのことですが、今年の冬はどうなるのだろうか???好い加減で降雪があることを願うのですが・・・。

宵晩・・・

2009年11月07日 | Weblog

お寺近くのある方の畑・・・実がびっしりついている柿の木。
この光景をみると、冬が近づいてるなぁ~と感じます。

今日は立冬ですが、大変暖かく、毘沙門堂での菊まつりも大勢の観光客で賑わっていました。いいことです。やはり人の姿があるのは元気の源です。

そんな中、今晩は戸たての薬師の護摩修行がありました。
30人くらいの参拝でしたでしょうか・・・ありがたいです。秋の薬師さまの縁日には銀杏の実を護摩修行の火で加持して、参拝者に配ります。

千手院の境内中庭と庫裡の前に2本の銀杏の木があり、その実を使っています。昔は中庭の銀杏の実が主であったようです。昔の子供達はその銀杏の実で遊んだり、縁起物としてお正月の料理に使ったりしたそうです。

それに比べると今の世の中はホント別世界ですね。遊びの種類も食べ物もなんでもあります。便利になることは良いことだと思いますが、それによって失うものもたくさんあったのでしょうね。

今、朝のめざましテレビでも、何かそんな類のコーナーが反響を呼んでいたような気がします。

千手院離れの建て替えも無事に終了しました。
建物内部も外構設備も以前よりはるかに便利になりました。便利になったが故に以前にも増して「大切なものは何か」「バランス感覚」を忘れないようにしたいと感じています。

薬師様は明日がホントのご縁日。浦佐城跡に登ってお参りしてきます。お天気も良さそうです。山の上からは越後三山、八色原、魚野川の大きな景色が広がります。そんなところでじっくりと考えてみるのもいいかも知れません。


明日から戸たての薬師!!!

2009年11月06日 | Weblog

比較的暖かい日でした。
先日降った雪も全部解け、越後三山も頂上付近に雪が見える程度になりました。

明日は「戸たての薬師」の行事が行われます。午後7時から本堂で薬師護摩修行を行い、8日まで秘仏の薬師如来のご開帳を行います。

「戸たて」とは、浦佐城跡に薬師堂があった時に、冬前にお堂の雪囲いしたことを指した言葉だと伝わっています。簡単な建物だったと推察されますが、慶應2年までは山上にお堂があったようです。

今年のご縁日はお天気には恵まれそうです。

8日には山上に登り、ささやかですが祠の前で読経し、1年の健康の御礼と来年への祈願をして、薬師如来から山を降りていただきます。また、あわせて看板類の撤去や祠の山ツツジの雪囲いなどを行う予定です。春と違って直接薬師像を背負うことはしませんが、お時間があれば是非秋の浦佐城跡に足を伸ばしてみて下さい。

先日の雪でかなり紅葉が散ってしまったと思いますが、下で見ているより、ずっと素敵な光景が広がっていると期待しています。

色づいた葉っぱ、実を結んだ木々、キノコ、ふかふかの絨毯になっている落ち葉達・・・、こんな山々が様々な生物を育む・・・、ありがたいなぁ~としか言いようがない世界です。