千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

ごみ箱等撤去しました。

2006年11月26日 | お掃除
11月最後の日曜日、とても良い天気で越後三山の雪景色もキレイでした。

中腹まで雪が降りてきているので、里にいつ降ってもおかしくない季節になりました。

今日、墓地のごみ箱、看板類等すべて撤去させていただきました。まだお墓参りはできますが、お参りの方にはご不便をおかけします。お許し下さい。

今年は昨年のような大雪だけはカンベンして欲しいです~。

ちょうど良くスキーができて春の田んぼに水が困らない程度の雪がベスト・・・なんて、調子よくはいかないだろうなぁ~、自然が相手ですから。

「今年はどうなるだろう?」と考えながら自然をみてみると、とてもおもしろいし勉強になります。日本の四季は感性をもの凄く豊かにしてくれると思いますね。

さ~て、今年の冬はどうなるだろう?

お日さま!

2006年11月23日 | Weblog
寒かったー、今日は。

しかし、天気が良かったので外仕事もはかどるや・・・と思っていたんですが、お祓いがありましたので、お寺の中での仕事が中心でした。

赤ちゃんのこともあり、ここのところ寝不足気味・・・、などとは言っている余裕もなく、お正月の準備に追われています。

ところで中越大震災から後、家相についての質問、ご相談を受ける機会が増えました。

世間でもよく耳にする「鬼門」や水回り、そして年回りのことなど、家を建てるのだから多少なりとも気にするのが当たり前だと思います。

特に「鬼門」などはこれからホームページでも詳しく紹介していきたいと思いますが、「こわい」というのが第一印象ですよね。

けれど、鬼門の由来を調べていくと決してこわいものでも何でもないのです。逆に有り難い方角なんです。

そこには古代人の謙虚な自然観が伺われ、「生かされている」という意識があります。

私なども、つい「ここは俺の土地だ」と言ってしまいそうになることもありますが、家相や択地法もすべては「自然界に生かされている」という発想が基本です。

そう思うと、最近では地鎮祭をする方が少なくなってきているようです。

地鎮祭もそこの土地に「住まわせていただく」というのが根底の発想だから、それが少なくなるということは、人間の自然に対する考え方が変わってきていることにもなるんでしょうかねぇ~。

太陽のことを「お日さま」と呼ぶような素敵な心を忘れないでいきたいものですね。



いいご法事でした

2006年11月19日 | 行事・お祭り
今日はある方のご法事がありました。

すき間だらけの山寺なので、暖房設備がしっかりせず寒い思いをさせてしまいました。スイマセン

とてもいいご法事でした。

故人のことを想う気持ちがとてもよく伝わり、寒い本堂でしたが暖かいご供養を上げていただきました。

まれにですが、お経を上げていたり、法話をしているとき、サーッとした冷たい空気が流れることがあります。そのようなときは何か悲しくなってしまうんですね。

今日のような暖かで、気持ちの良いご法事が続くことを願います。

おときの席である年配の方が話をしていました。

「若い頃と違って、最近の同級会では必ず、病気、健康、誰々が亡くなったとか、そんな話で盛り上がっちゃうんだよね~。前は仕事とか、昔は誰々が好きだったんだとか、それで盛り上がったんだけど、話の内容が全然変わってきたんだよねぇ~。」

そして、そんなことを話せる「場」が大切だとお話をされていました。

まさしくその通り!と思ったので、話が長くなり、席を立つのが遅くなって他の方にはご迷惑をかけてしまいました。

「生老病死」の四苦の世界だと思います。誰も逃れられない世界。

仏教の一番基本、根本的な教えだと思います。

そして、それらの想い、感じることを語りあえる「場」がとても大切だと思います。お寺は「生老病死」の四苦を少しでも和らげたり、取り除く「場」であるべきだと思うし、そうあるようにこれからも努力したいと思います。

固い話になってしまいましたが、もちろんそれだけでなく、楽しみのある愉快で笑いある「場」なんですよ!

般若心経絵本

2006年11月15日 | Weblog
今日は天気予報は悪かったのに、良いお天気でした。
おかげで外仕事がはかどり、助かりました。この時期の晴れた日はとっても助かります。

今日はある本をご紹介したいんです。

私の先輩で長岡市の千蔵院の副住職、諸橋精光さんが昨年『般若心経絵本』を出版されました。

美術学校、大正大学仏教学部を卒業し、地元長岡でお坊さんをしながら紙芝居や絵本を制作して、仏教の教えを伝えています。

とても温厚で、しかし厳しく、志が高い!気持ちのいい方です。

このようなお坊さんがもっといたらなぁ~、と思える素敵な先輩なんです。

この『般若心経絵本』も、そんな人柄がうかがえる、また内容も優しくてしかも神髄をとらえているものです。

般若心経って、一般的によく知られているお経ですが、この内容となるとお坊さんの間でも解釈の難しいものなんです。

それをよくここまでにされたなぁ~、とホントに頭が下がります。

もしよろしかったら、諸橋ワールドを覗いてみて下さい。きっと優しい気持ちになれるし、新たな気づきをもらえるはずです。

どうぞ、諸橋さんを応援して上げてください

ワタクシもがんばりまーす!


般若心経絵本

小学館

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冬間近

2006年11月13日 | 御詠歌
昨日からとっても寒かった~・・・っと思いきや、今日の越後三山はすっかり雪化粧、キレイでした。

青空も見えてとっても良い天気!

御詠歌のおけいこが午後からあったので、足元がよく、大勢の方に集まっていただきました。

福島の全国大会が終わって初めてのおけいこだったんですが、みなさんとってもリラックス。

今年の御詠歌もあと2回となりました。

魚沼は雪がすごく、冬は足元が悪かったり、高齢の方もいらっしゃるので冬の間はお休みをして、春にまた再開することになってるんです。

ただ、冬にまったく籠もっているという訳ではなく、地域ごとにそれぞれのお宅でおけいこしているんですよ。

「おけいこ」などと言っても、お寺でもそうですが、決して「がんばるぞ~!」といったものでもなく、やっぱりお茶飲みや一杯やるのが楽しみ・・・なんてワタクシが言ってはいけないでしょうか?

お経の意味や年中行事の由来、歴史などに触れる時間ももちろん大切ですが、そのようなコミュニケーションをこれからも大切にしたいと思っています。

ワタクシは35才、友達から「おばぁちゃん達とたいへんだねぇ~」と、よく言われますが、決してそんなことはないんですよ。

学べる点がたくさん転がっています。勉強になるんですよ。昔のことなど、特に!

やはり直接本人の口から「あーだった、こーだった」と聞けるのはとてもおもしろい。亡くなってしまったら、文書でも残ってない限り分からないこともたくさんあるし、おばぁちゃん達の年代は文書などで「残す」「伝える」というのは苦手な年代みたいなんです。

それに行動力抜群そのパワーはどこから出てくるのだろう???といつも感心しています。

それだけワタクシは圧倒されることが多いんです。

そういった、いろんな事を聞けるのも今の内、それをしっかりと吟味して、正しく判断して自分を豊かにし、周囲にも伝えていきたいなぁ。

古きものの中に、新しい何かを生み出すヒントが隠れている。ピンチの中にチャンスは隠れている。そう思っています。

薬師さまのご縁日

2006年11月08日 | 行事・お祭り




昨日の嵐はすごかったですね。

北海道での竜巻の被害、心からお見舞い申し上げます。

そんな嵐の中、千手院では昨晩から今日の午前中まで秘仏の薬師如来さまがご開帳となりました。

昨晩は嵐の中でも30名ほどのお参りをいただき、お護摩修行を厳修致しました。有り難かったです。

「本尊様は千手観音さまじゃないの?どうして薬師さまがあるの?」とよく聞かれます。

千手院の本尊様はお寺の名前の通り「千手観世音菩薩」さまです。しかし、千手院裏の山に浦沢城という山城があったんです。

そこの城主が住民の健康を祈願するために薬師如来を祀り、その祈願を千手院住職が担当をしてきた歴史があるんです。

ですから、裏山の山頂には小さいですが薬師様の祠が残っています。

それで千手観音さまと共に薬師如来を祀っているんですよ。

また伝統として春の5月8日と秋の11月8日の年2回、ご開帳をし、お参りをいただいている訳です。前日はその宵晩です。

春には「薬師さまが山に登り」秋には「薬師さまが山を降りてくる」といわれるようになり、春には薬師さまを担いで山頂に上がり、御神酒や山菜、春の山の恵みをいただきながら健康を祈願する風習が生まれ、今に至っています。

そしておもしろい?ことに千手院には薬師如来像が実は3体あるんです。

初めてお参りをされる方は説明をしないと分からなくなるんですが、画像中央の一番高い所にいるのが、本尊の千手観音さま、その真下にいるのが秘仏の薬師如来(代々の城主が守ってきたもの)。

柱が中央に2本見えますが、右の柱の右側に祭壇が飾ってあり、そこに見える仏像が担いで山頂に上がるための薬師如来。

もう1体、本尊千手観音さまの真下に秘仏の薬師如来があり、その右側に大きな厨子があります。そこにもう1体の薬師如来が祀ってあります。

このお厨子には昭和6年まで、毘沙門天が祀ってありました。

昭和6年に隣の毘沙門堂が全焼した際、町全体のショックがあまりに大きく、そこから復興するためにもまず毘沙門天を祀らなければ・・・ということで、移座された毘沙門天がその厨子に入っていたとの記録が残っています。現在も毘沙門堂に祀られています。

やはり、浦佐は毘沙門さまを中心にまとまっていたのがよく分かります。そしてこれからもそうあって欲しいと強く思います。

その空いた厨子をそのままにしておくのは・・・?ということで千手院先代の賢能和尚が薬師さまが秘仏なので御前立ちとして新たな薬師如来像を祀ったのです。

ちょっと複雑ですいませんです。

また過去帳の記録の中には、ある御住職の枕元に薬師如来が現れ、「ここを掘ると薬師の霊水がでる。」とのお告げがあり、その通りに水が湧き出てきた。との霊験も伝えられています。

その霊水は現在もお寺で使うお茶などに使用させていただいていますよ。

そんな霊験ある薬師さまのおかげでしょうか?今日は昨日とはうってかわって気持ちよいお天気でした。

昨日の寒波で越後三山も山頂付近がうっすらと白く雪化粧をしました。画像では見えるかどうか???

薬師さまにも山を降りていただき、これからゆっくりと冬を迎えます。う~さぶっ!

寒さが増してきましたねぇ~

2006年11月06日 | Weblog
ここのところ、ずっといい天気が続いています。

毘沙門様で開催されている菊まつりも大勢の人たちでにぎわっている様子、紅葉もキレイだし気持ちがいいですねぇ~。

千手院でも昨日から本格的に冬囲いが始まりました。3人の方にお手伝いいただいて住職と副住職の5人で行いました。掲示板も外しましたし、ごみ箱や看板なども順次片付けさせていただく予定です。

昨日1日で大体の囲いをすませ、細かな箇所はこれから少しずつ行います。「どうせやるなら楽しんで、金沢の兼六園みたいに・・・」な~んて訳にはいかないですね~

魚沼の雪は重く、積雪もハンパでありませんから昨年からの大雪で木々達もかなり痛めつけられてしまいました。

縄で枝をつっても、昨年はみ~んな雪の重みで切られてしまいました。

何かいい方法はないんもんですかねぇ~?

けれど、ちょうど良く降ってくれた雪は本当にキレイだし、有り難い!畑や田んぼ、山菜やきれいな水などを恵んでくれます。

今年はどんな冬がやってくるでしょうか

そんな季節感を紅葉や冬囲いが感じさせてくれます。自然観、季節感を肌で感じるって素敵ですね。