千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

サンゲツ準備

2014年02月26日 | Weblog
3月3日の浦佐裸押し合い大祭・・・3月3日のことを「サンゲツミッカ」と地元の人は言っています。



千手院が管理している古山門、昨日、雪囲いを外しに行きました。
今年は昨年に比べれば雪が少なく、画像両脇のスノコも外しやすかったです。気温も高く、春の雪になったため、作業がはかどりました。

夜には多聞青年団の水行が始まったようです。
毘沙門堂からは「サンヨーサンヨ!」の威勢の良いかけ声が聞こえました。青年団最高幹部はこの水行をお祭りまで続けます。

話は変わりますが、1枚の写真を修復し、大きくする作業に出しています。



関栄覚さんといいます。浦佐出身で(本町のあたり)明治10年に生まれ、在家の方ですが、当時高野山から来ていた高野聖のご縁を受けて、幼少に高野山に入山し、厳しい修行の末、三宝院というお寺の住職になり、さらには高野山の管長を二期、ハワイ戒教総務監督、高野山真言宗長老、和歌山県警初代公安委員長などの要職に就かれた偉人です。

それだけの人ですから、写真を見ると座布団も2枚敷いております。正式な法要などでも二畳台というお座り頂く所も一段高くしてあります。

この関栄覚さんのご縁で、今も高野山三宝院様からお供物が送られてきたり、高野山では三宝院様に泊まらせていただいたりしております。

浦佐から出られた高僧のお一人です。

春の陽気。

2014年02月24日 | Weblog
今日は朝から良いお天気でした。
やはりお日様が当たると春が近づいていることを実感します。

昨日までの土日、3月3日の裸押し合い大祭に奉納するお餅の餅つきが浦佐のあちこちで行われました。
数多くの「餅会」というものがあり、それぞれに会の名前を持っています。私たちの同級生達は「朱豊会」といいます。



私はどうしてもご法事が外せず、朝、顔を出しただけでしたが、せっかくでしたので、餅米を蒸かしているところを1枚!
途中、多聞青年団の皆さんもお手伝いに来てくれて、良いお餅がつけたことでしょう。



毘沙門堂境内では、重機を使った整備作業が進んでいます。



法被を着ているのが多聞青年団の皆さんです。長廊下に雪を入れていました。
この青年団がいなければ、このお祭りは行うことができません。最高幹部になるとお仕事を休んだりしてまで、このお祭りに真剣に取り組みます。



山門前にも雪が入れられました。
雪が吹き込まないように張られていた山門の防雪ネットも外され、着々と準備が進んでいます。怪我防止のためにも、こうやって適度に雪がないと困るんです。

今日は鳥たちの声もたくさん聞こえました。あぁ、春が待ち遠しい!!!

小野塚選手おめでとう!

2014年02月21日 | Weblog


今日の浦佐は冬に逆戻りのお天気・・・、白と黒の中に千手院の観音橋の赤と、川の水の送水管の青だけが妙に目立ちます。

さて、盛り上がっているソチオリンピック、地元南魚沼市の小野塚選手がスキーハーフパイプで銅メダル獲得!すごいですね~、本当におめでとうございます。

それにしても、今回のオリンピックでは新潟県の選手が3つのメダル獲得。すごい!!!
スノボハーフパイプの平野選手、ジャンプ団体の清水選手、そして小野塚選手、地元の人達が活躍する姿は本当にうれしいし、何より子ども達が大いに刺激を受けるだろうなぁ~、おかげで毎日うれしい寝不足です。

また、私が特に印象に残ったのはスノボードパラレル大回転女子の竹内選手。本当にキレイな人ですね。スイスに単独で修行にいくなど、その努力の経歴と、あの澄んだ目、放っているオーラというか、雰囲気は、今回のオリンピックを見ていて私の一番の印象に残りました。

どの選手も本当に凄いプレッシャーの中で競技している姿を見ていると、私が「お寺の後継者問題」などと愚痴っている事が随分とバカらしく思えてきます。そんなものはどんどんと跳ね返していかねばなりませんね!!!

私の今日は、1日心配事相談、午後の相談事が予定より早く終わったため、空いた時間で境内の除雪作業で終わりました。

毘沙門堂境内では今日から重機が動き始め、いよいよ魚沼に春を告げる3月3日の裸押し合い大祭の境内作業が始まったようです。
私も毘沙門堂境内にある古山門の雪囲いを外しにそろそろ行かねばなりません。
今日は真冬に戻ったようなお天気でしたが、本堂屋根に積もった雪は少しずつ簡単に滑り落ちていきます。それだけ暖気だということです。真冬に戻ったような感覚でいますが、雪の滑り落ち方を見れば、確実に春が近づいています。

頭が痛い・・・

2014年02月20日 | Weblog
今日は1日空けておき、宗派の仕事に専念させてもらいました。

私は今、新潟県(佐渡を除く)の宗務支所という組織で、書記という立場を任されています。
宗務支所の役は4年任期で交代になりますが、私は前支所から勤めているので、今年で7年目を迎えようとしています。

主な仕事は会議の段取りや調整など、裏方役になるのですが、そこで一番頭を悩まされるのが、お金の計算です。
私は本当に数字に弱く、今日も朝からパソコンに向かい、エクセルと計算機片手に頭をかきむしって(そんな髪の毛はないか・・・笑)いました。これも修行のひとつ、必死にこらえて何とかやりくりをしています。良い勉強です。。。

宗派の仕事に携わるようになって、県内のお寺のおかれている現状は大変厳しいものがあると感じています。
人口の多い関東圏のお寺と地方のお寺はこれ程までに違うのかと感じます。

一番には後継者不足。これは経済問題も絡みます。何回かブログでも取り上げたことがあるかと思います。
檀信徒の皆様のおかげで、千手院では、今は何とかお寺の仕事だけで寺族の生活を成り立たせることができています。

しかし、県内の多くの寺院では今でも普段は他の仕事を持ち、土日になるとお寺の仕事をする・・・いわゆる兼業のお寺がたくさんあります。そして、いざお寺の修理や何かがあれば、自身が日々お寺以外の仕事で稼いできた貯金をつぎ込む、そしてお寺は宗教法人、公益法人でありますから、個人の持ち物でも財産でもありません。目に見える個人財産は何ひとつない、残らないのです。
さらに、周囲からはお寺としての人格、理想の姿を求められる立場にあります。
私も若い頃に言われました。「いいなぁ~、お寺は税金かからないんだろう」、そして今でも言われます。「お寺ってお金持ちなんだね~」と。同じ世代の平均年収よりははるかに少ない収入が現状なのですが・・・。どんな世界にも好きなように言う人はいるものですから、あまり気にしていませんが、若い頃は結構こたえましたね~。

よほどの信仰のある人か、もしくはお坊さんという仕事に「やりがい」「生きがい」を感じることができなければ、若者は地方のお寺を継ごうとは思わないでしょう。正直、私も千手院を継げることができているのは、先代が引き継ぎ、長年行ってきた心配事相談に尊敬をできたからです。そこには、檀家とか信者とか関係なく、悩んだり困ったりした人達の姿が常にあり、その思いに真剣に応えてきた老僧の姿がありました。その後ろ姿を見てこなかったなら、私はたぶん継いでいなかっただろうなぁ。。。

何かだんだんと身の上話・・・愚痴っぽくなってきてしまいました。三毒のひとつにやられそうなのでここまで。
まぁ、そういうことが大きな一因となっていることは確かです。これからは少子高齢化が加速して進みます。
何とか、後継者不足を解消するために、それぞれのお寺の魅力を高める方法はないものか・・・頭の痛い、大きな課題です。

前へ!

2014年02月18日 | Weblog


浦佐毘沙門堂の山門・・・今日の浦佐は雪が降ったり、時折晴れ間がでたり、はっきりしないお天気でした。

しかし、少し暖気になったのか、この山門の屋根に積もっていた雪も全部落ちました。
これが寒気の時ですと、いくらお天気が良くても雪が屋根に張り付いたままになっています。ですので、屋根の雪が滑り落ちるようになると、少し暖かいのかな・・・という判断をいつもしています。

今日は心配事相談とご供養の1日・・・、そして夕方には高校生の2人がインタビュー?にお寺に来てくれました。
部活のひとつとして、お坊さんの仕事についてのお話や、浦佐西山の自然について話を聞きたいとのこと。

30分の予定が、思わず熱が入り、1時間近くになってしまいました。話を録音していることも忘れてしまいました。何か変なこと?言わなかったかな?かなり坊主の説教モードになっていたかもしれない・・・。

ただ、私が経てきた修行のことや感じたこと、楽しかったこと、そしてそれが今にどう活かされているか、どういう心構えで取り組んでいるか、感じたとおりにお話させていただきました。高校生にはピンとこなかったかも知れませんが、心の片隅に少しでも残ってくれたらうれしいかな。

学問も大切だが、何のための学問なのか、10代では特に目先の利益や格好だけにとらわれずに、大きな志を持って歩んで欲しい。時には立ち止まることがあってもいい、失敗を恐れず前へ進もう!!!

やっぱり南魚沼の除雪はすごい!

2014年02月17日 | Weblog
週末、全国各地で大雪の被害がすごいですね。
浦佐でも、スーパー、コンビニなどでは雪の影響で商品が品薄になっていました。やはりみ~んな繋がっているのですね。

実は私は所用のため、週末に長野に出かけたのですが、新潟県を出て長野県へ入ると飯山市あたりまでは何とか除雪が整っているのですが、そこから先は本当にひどい状態でした。幹線道路から少し脇道に入っただけで、よほど気をつけないと立ち往生してしまいそうな状態・・・。そして猛吹雪・・・久しぶりに雪の脅威を肌で感じた週末でした。やはり雪への生活体制が整っていないところに、この雪がきてしまっては、本当に大災害ですね。

そう思うとやはり新潟県の除雪対応能力は素晴らしいとあらためて感じました。
県内でも特に魚沼地域の除雪への待機姿勢、そして除雪の上手さもとてもレベルが高いのだと思います。南魚沼も大雪警報が出ていましたが、地元の人にしてみれば多少、車が走りにくい程度のことだったと思います。

生活の知恵とはいえ、やっぱり南魚沼の除雪技術はすごいんだなぁ~。



今日は御詠歌講の役員会兼新年会がありました。
今年も3月の春のお彼岸後から活動がスタートします。みんなで楽しく、健康で御詠歌をお唱えしていきたいと思います。

新年会後は除雪機出動!
ちょっと車が通りにくくなったところの道幅を広げました。左奥が千手院本堂。
長野の雪と違って、魚沼の雪は湿雪ですから、除雪機の馬力もかなりないと雪が飛びません。

晴天のもとで・・・

2014年02月12日 | Weblog
昨晩のお通夜、今日は葬儀式がありました。
昨日は同じ宗派の県内寺院が集う、毎年恒例の懇談会がありましたが、欠席させていただきました。

今日はここのところの寒さ、雪が嘘のような晴天が広がりました。



夕日に照らされた越後三山にお月様が顔を見せてくれました。今日の三山は特別に美しかったです!!!

ご本人も病気と闘いながら、そして家族の手厚い介護を受けての最後・・・。
この晴天、お日様とお月様がまるでそのお徳をたたえているかのような葬儀式でした。感謝、感謝です。

そして今になって思い出しました。
毎週水曜日のお昼12時30分から5分間、FMゆきぐにで私が担当させていただいた3回分のお話が今日で終了でした。葬儀のため、すっかり忘れていました。

最後のお話は「父親、母親の役割」という事を中心にお話させていただきました。

1回目が「土用の話」、2回目が「スカイツリー?の話」、今日の3回目が上記の内容でした。聞き流してもらえば十分なのですが、どなたかに、ほんの少しでも参考にしていただけたら最高にうれしく思います。

来週からは別のお寺さんが担当します。
皆さん、よろしかったら聞いてみて下さい。。。

結構積もりましたよ。

2014年02月07日 | Weblog
ここ2,3日で、結構な雪が降りました。



一昨日、車庫の小屋根の雪下ろし・・・ここだけは自動落下式にしてないので、手作業で雪下ろしを行います。左手前が庫裡の玄関、奥に本堂が見えます。



昨日の朝、本堂です。
左には千手院のしだれ桜・・・重たそう・・・。ここ2,3日だけで新雪が約1mは積もったでしょう。

今はこうやって消雪用の地下水を道路に流してあるので、道路は無雪ですが、そんなものがない時代は、ぜ~んぶ真っ白・・・雪で埋もれていたのですから、それに比べれば何ともありがたい限りです。

そして、今回の寒波、大雪で、今年初めて本尊様のお茶が凍りました。
少し前の強い冷え込みでも凍らなかったのですが、やっぱり寒いのですね。しかし、不思議とこれだけの寒さなのに、ここ数日、境内にはメジロやアトリなどの小鳥たちが木々に訪れています。

雪の中、除雪をしながらでも、小鳥たちのさえずりが聞こえてくると、あぁ、春が少しずつやって来ているのだと感じる瞬間です。

5日から心配事相談を再開させていただきました。
様々な事がおきる時代です。仕事のことでも家庭のことでも、何でも結構です。不安を心にため込まないで、お寺に来てお話ししてみて下さい。少しは心の荷が軽くなるはずです。

天気予報を見ていると、明日あたりは東京も大雪になりそうだとか・・・、大きな混乱がなければ良いのですが。
皆さん、どうぞお気をつけ下さい。

平成26年へ・・・

2014年02月04日 | Weblog
2月3日の節分、今日の立春から暦の世界では平成26年甲午年に入ります。

昨日までは落ち着いた陽気でしたが、今日からは一転、寒さが復活しました。



墓地への通路です。
ここまでは除雪がしてあります。奥の方に観音様が立っていらっしゃいますが、去年の今頃はあの観音様がすっぽり雪に埋まってしまいました。今年は昨年の半分以下の積雪量です。

しかし、夜になると南魚沼市には大雪警報が出ました。
今、窓の外を見ると、どんどんと雪が降り続いています。



また、この節分と立春にあわせるかのように、浦佐の通りに3月3日裸押し合い大祭ののぼり旗がたくさんかけられました。
ゆるキャラ?のサンヨーちゃんが出迎えてくれます。

昨日、今日と星祭のご祈祷を本堂で上げ、また今日は葬儀のお手伝いにでかけてきました。
100才のお祖母さん、この3月にお祝いをするために孫の三人姉妹がお祖母さんの足跡をまとめた冊子ができたばかりの旅立ち・・・最後は眠るように逝かれたそうです。

若くして家族を戦争で、病気で亡くし、それでもたくましく生き抜いてこられた・・・その苦労の末に、ご子息は末広がりに多くなり、そして立派に成長を続けている・・・、今日のような光景にあうたびに、人は肉体は滅んでも決して魂は滅びず生き続けるのだと実感させられます。

目先の利益も確かに大切ですが、ただそれにとらわれず、大きな視点をもって歩みたいものです。

そうそう、明日の水曜日、FMゆきぐにで12時30分から5分間、私の話が流れる予定になっています。私の担当3回分のうち2回目です。先週の1回目は「土用の話」、今回は「スカイツリー?」のお話しです。お時間がありましたら聞いてあげて下さい。

お祭りへ向けて

2014年02月01日 | Weblog


浦佐毘沙門堂、山門をくぐるとご覧の長廊下です。
長廊下の右側に見える大きなお堂が毘沙門堂、左側に赤い屋根が見えるのが千手院が管理する古山門(太子堂)、長廊下つきあたりがお不動様のうがい鉢です。

雪もご覧のようにありますが、平年に比べると少ないようです。
3月3日の裸押し合い大祭になると、この石畳にもみんな雪が入れられ、その上を血気盛んな男達がお堂に向かって裸で駆けていくわけです。

もっと雪が欲しい状況ですが、ここ数日天気予報のように雪は降らず、昨日は風があったものの、今日も落ち着いたお天気でした。

今日はご法事がありました。
千手院の本堂も建て直されて今年で206年目を迎えます。あちこち隙間だらけで、朝からストーブを何台もつけたりしていても、なかなか本堂は暖かくはなりませんが、落ち着いたお天気のおかげもあって、無事ご法事を終えることができました。

いつもお葬式やご法事で感じることですが、私はもちろんご本尊様や亡き御霊に真剣に向き合いますが、同時に背中からも大いに視線を感じています。そして、読経や作法が終わり振り返って、施主や参列者のお顔を拝見しながら法話をしていると、生意気なようですが、個々の先祖や目に見えない世界への関心度というか、心が向いている人とそうでない人が実はよ~く分かるのです。

お坊さんは私のことなど見ていないだろうと思っている方もあるかも知れませんが、決してそんなことはありません。
反対に私もそうです。実はよ~く見られているであろう・・・と、常に良い緊張感を保つように心がけています。

見ている・・・見られている・・・、実は誰もいない時にこそ、「仏様には必ず見られている」という意識と行動が大切なのだろうと思います・・・が、これがなかなか難しい。ついついダメな自分が出てしまいます。しかし、いつも心には留めている言葉です。。。