千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

気持ちのよいお天気!

2015年03月30日 | Weblog
今日もとっても良いお天気でした。
午前中はご祈祷があり、午後からは雪の解けたところから少しずつ冬囲い外しを始めました。



本堂正面、向拝の防雪ネットもようやく外すことができました。

これも毎年の恒例の仕事ですが、雪囲い外しは春を迎える仕事ですから、やっていても楽しい気持ちにさせられます。
草木たちにも「よく頑張ったね」と、つい声をかけてしまうほどです。



お天気が続くと、千手院となりを流れる祓川も雪解け水でどんどんと水量が増してきます。
ふと見ると、なんとふきのとうが頑張って咲いてます。



ピントが合っていませんが、アップ。



夕方、墓地の様子を見ると、ミステリーサークル?がどんどんと現れてきています。
この前、サークルが現れ始めたところに寒波が到来・・・またまた新雪が積もってしまったのですが、こんどはそんな事はないでしょう。



あと2,3日で、このようにお墓の頭の部分がでてきます。



墓地から越後三山の方を見ると、きれいな夕焼けにお月様!



夜は今年初物のアサツキ!そしてふきのとう味噌で一献!雪の下からでてきたものは本当にアクがなく最高です!!!
これにコシヒカリのご飯だけで私は心の底から満足します。本当に、自然の恵みに感謝です。。。

何とか・・・。

2015年03月28日 | Weblog
何とかメールのやりとりが再開できるようになりました。ご迷惑をおかけしました。

今日も春本番の暖かい日でした。
昨日、今日と、御通夜、御葬式で新潟市へ行ってきました。

浦佐からだと車で約100キロちょっとの距離ですが、高速道路を走っていると越路付近からは全く雪もなく、千手院の墓地はまだ1m50cmほどもあるのに、同じ新潟でもやはり違うなぁ~と感じながら出かけました。

また、初めて新潟市内の斎場に行きましたが、その立派さに驚きました。

まだ70代前半の旅立ち・・・、心からご冥福をお祈りし、本尊様、住職の代理として引導をお渡しさせていただきました。

「後ろ姿ほど、見えないものが見えるのだぞ」と、老僧からよく言われました。
坊さんは常に前にいて、本尊様やご先祖に向かっているが、後ろには多くの方々がいらっしゃることを忘れてはならない。後ろ姿だけで、物を申せる坊さんになりなさい・・・と。とても難しい事ですが、常に意識においている言葉です。
よ~く見られているのだと感じます。

ただ、反面もあるのです。
私はご法事や御葬式などでは、必ず読経、作法のあとにお話をさせていただきます。

上から目線のように感じるかも知れませんが、参列者と対してお話をしていると、隅々の方々まで、お顔の表情がよく分かるのです。「どうせ見ていないだろう」と思っている方もいるかも知れませんが、意外とよく見えるのですよ。

その表情やしぐさだけで、故人に対する心情、ご葬儀やご法事、先祖、歴史、文化への考え方、対し方が見えてくるのです。

今日のご遺族の心情も然り・・・、本当に愛されていたのだと感じました。
今年の桜が見たい・・・そうおっしゃっていたそうですが、残念ながら叶いませんでした。しかし、その心は確実にご遺族に受け継がれ、そして宝となって、力となることでしょう。

「無形は有形をつくる」
今日のご葬儀を通じて、再度頭によぎった言葉でした。。。

ショック!

2015年03月24日 | Weblog
昨日、まだ数年しか使用していないパソコンが壊れ、私用のデータの一部がダメになってしまいました。

そんな訳で、只今メール返信がすぐにできません。
ご迷惑をおかけしますが、いましばらくご容赦ください。

浦佐はすっかり冬に逆戻りで、とても寒いです。

昨日でお彼岸のお参りを終え、明日はお彼岸の明けですが、豊山派越後宗務支所の会計監査があり…、パソコンが壊れてどうなることか冷や汗をかきながら、あぁ、胃が痛い。。。

ミステリーサークル

2015年03月22日 | Weblog
お彼岸のお参りが続いております。

20日、ワタクシ、誕生日を迎えました。いよいよ40代後半戦突入です。50才までにいったい何ができるだろうか。



21日のお中日と今日は春の陽気に恵まれ、雪が解けたあとからクロッカスが咲き始めました。
この花が咲き始めると、少しずつ春の花が続いていきます。長い冬があったからこそ楽しみで仕方ありません。

今日から栃木のお寺にいっている弟がお参りに手伝いに来てくれ、2人でお参りにでています。本当に助かります。

今日は最後に浦佐ヤナ場のお宅をお参りさせていただきました。



お仏壇のあるお部屋から清流魚野川と今は閉鎖してしまった浦佐スキー場。本当にきれいな流れです。



外に出られない住職のためにヤマメのお土産までいただいてしまいました。
今の時期に、ヤマメは川を下り海を目指します。そして故郷に帰ってきて産卵をして生涯を閉じるのですが、最近は川が整備されすぎて帰ってこれないヤマメが多いそうです。ヤマメに限らず、多くの魚たちがそのような状態だそうです。



帰りに浦佐大橋からの1枚。
写真左手に見えるのが浦佐ヤナ場です。

県内ではナンバーワンのヤナ場です。昔からの炭火で、真っ黒に黒光りしたお部屋で川魚を焼いてくれます。県外のヤナ場にも何回も出かけましたが、浦佐のヤナほど美味しい川魚を提供してくれるところはありません。天然の鮎、ウナギなどは、東京などでも口にできないほどの厚みと張り、旨さがあります。是非訪れて欲しい浦佐のスポットです。



新幹線の浦佐駅の向こうには残雪の西山です。
中央付近が浦佐城跡・薬師様のお山。麓に千手院があります。



お彼岸ですが、墓地もご覧のよう。
しかし、ほんの少しミステリーサークル?が始まりました。



これ、何だと思います?
墓石の頭部分が出始める数日前になると、このようなサークルがたくさん現れます。地元の人でも、あまり知らないものです。やっとやっと、もう少しでお墓が雪の下から姿を見せます。

待ちに待った春の訪れを告げる一コマです。

春彼岸。

2015年03月19日 | Weblog
昨日から春のお彼岸に入りました。



墓地に向かう道路はまだこれだけの積雪があります。
とてもお墓参りは無理・・・、という地域性から、浦佐では春のお彼岸にお墓へ詣でる風習はないのです。

ただ先代住職の考えから、千手院では春彼岸、お盆、秋彼岸の3回に地域、区分を分けて、年に1回は必ずお檀家さんのお仏壇にお参りにいくシステムをとっています。

本当はお盆など、全檀家をお参りできれば良いのですが、早朝から夜遅くまで、お茶をいただいたり、お話をする時間もなく、物理的にも相当難しい、そんなお参りはいかがなものか・・・、との考えであり、私も賛同しているところです。
もちろん新盆を迎えられた方はまた別です。

という訳で、昨日から担当地区のお檀家さんのお宅へお参りに出ています。
暑さ寒さも彼岸まで・・・、昨日は大変暖かく、今日は少し冷たい雨模様。しかし「春の雨だなぁ~」と感じます。

昨日は急用でお参りのキャンセルの方があったので、空いた時間で毘沙門堂境内の古山門の雪割りにいきました。



3月3日のお祭り後に1回雪を割って掘り出したのですが、残りの部分も暖気で緩んできたので比較的簡単に割れました。



古山門側から毘沙門堂へ向かって。



長廊下はご覧のよう!
お寺の山男衆が、お祭りで踏み固められたカチンコチンの氷のような雪を、チェーンソーを使って切り、下の石畳を出しています。

桜のニュースが聞こえ始めていますが、浦佐の桜はだいたい4月下旬頃です。。。

涅槃会から春の陽気

2015年03月17日 | Weblog
今日はとっても暖かい!!!
どんどん雪解けが進みそうですが、墓地にはまだ2m弱の積雪。お墓の頭も全然見えません。



14日、15日には、寺の者だけで涅槃会を行いました。浦佐では昔から普光寺さんに集まって法要が行われてきたので、千手院では特に檀信徒の方にご案内はしてきませんでした。



しかし、千手院にも立派な涅槃図と十界曼荼羅が受け継がれています。



文化8年に賢順和尚が求めたもので、平成7年に修復したものです。
200年以上の歳月を得て、どれだけの人達が関わって来たのかを考える時、ただただ、有難いです!

お釈迦様の涅槃経をお唱えし、ご供養申し上げました。

Tさん、本当にありがとうございました。

2015年03月13日 | Weblog
ここ1週間はかなりドタバタ劇場でした・・・。簡単にまとめます。

8日、老僧、賢能僧正の命日でした。

9日、人間ドック。この日だけはゆっくりできました。なんと体重が高校生の時と同じになりました。食生活を気を付けているからでしょうか。

10日、心配事相談に御通夜。

11日、葬儀、終わって檀信徒14名で東京国際フォーラムへ『復幸』コンサートにでかけました。とっても素晴らしいコンサートでした。仏教青年会の皆さん、本当にお疲れ様でした。若い世代にしかできない心意気が良く伝わりましたし、必ず被災地にも届くと思います。最終新幹線で戻りました。

12日、早朝6時より、十二講のご祈祷がありました。



10日くらいから真冬に戻りました。
十二講とは、十二山大権現という山の神に、1年の山の安全を祈るものです。山の仕事をしていたり、狩猟などをする方は昔からこの十二山大権現を信心してきました。魚沼はもちろん、県内でも山沿いの地域では今でもお祀りしている人が大勢います。海沿いにはあまりないようです。

雪に穴をあけて祠を作り、御札、幣束、お供物を供え祈願を行います。
祈願のあとは、山から切ってきた木で作った弓矢を引き、ご覧のような的に向かって1本矢を放ちます。次に山の方に向かって1本放ちます。

今年は吹雪の中の十二講でしたが、この日を境にして春の山仕事が昔から始まりました。

12日夕刻から御通夜。

本日は、千手院の世話人を長くお勤め頂いたTさんの御葬儀でした。
四国八十八箇所霊場も2度結願しました。2回目は80才を超えてから、私も一緒にお遍路させていただきました。戦争を経験し、本当に信心の篤いお方でした。天気予報は今日も吹雪マークでしたが、不思議と穏やかな天候に恵まれ、夕方、お寺参りが終わる頃になるとまた雨が降り出しました。

南無大師遍照金剛・・・お大師様と同行二人。本当にお迎えに来て下さったと私は思っています。

そして今回初めて知ったお話がありました。
故人の親は腕の良い左官だったという事は聞いていましたが、浦佐の毘沙門堂が昭和6年に全焼した際、隣に建つ別行殿(秘仏の毘沙門天が祀ってある1番大切なお堂)に火がまわらないよう、味噌樽を持ち出し、必死で味噌を壁に塗り重ね、何とか焼失を免れることができたのだそうです。昔は門前に住んでいたのでいち早くかけつける事ができたそうです。

こういう話がとても大切なのです。また私は聞きたいのです。

他にも千手院はもちろん、浦佐毘沙門堂にまつわる大切なお話はたくさんあります。
こういう事は、何かしらの方法で、大切に語りついで、記録を残さなければいけない話だと、つくづく思います。

今日も故人の親族で県外にでられた方が、熱く語ってくれました。
故郷を思う気持ちが本当によく伝わり、うれしく思うと同時に、正式な後継者が不在の浦佐毘沙門堂を何とかできないものかと心底思います。



数日前までの暖かさでやっと初物のフキノトウに出会えました。



少し水につけて汚れを落とし、あとは簡単に刻んで自家製の味噌とあえるだけ。
このフキノトウ味噌とコシヒカリがあれば、私は1週間は平気です。

雪の下になったフキノトウはアクがなく、香り抜群、心も身体も春を感じさせてくれます。本当に幸せなひとときが迎えられます。
これも長い冬があったから感じられる豊かさです。

Tさんとのお別れ、フキノトウの春、何十年と大切に受け継いで下さった浦佐の伝統を、今後も大切にしていきたいと思います。感謝!!!

強者どもが・・・

2015年03月07日 | Weblog
3月3日の裸押し合い大祭が終わり、私の好きな光景です。



あの熱気がどこへいったのやら・・・、筵が長廊下に一斉に干されました。



こちらはお祭りの安全のために使用された「ねこ」が丸めて置いてあります。
後ろに見える白いお堂が別行殿。秘仏である毘沙門天が祀ってあるお堂です。お祭り当日の福餅はこのお堂脇の屋根の上から撒かれます。



筵を干すために準備をしてくれる山男衆です。相当な重労働です。このような裏方の方達のおかげでお祭り、そして毘沙門堂は守られています。



夕方、浦佐城跡を見ると、とってもきれいなヒコーキ雲!!!

鳥たちの鳴き声も活発に聞こえてくるようになりました。春を告げるお祭りが終わり、待ちに待った春がすぐそこまで来ています。

春を告げる裸押し合い祭り

2015年03月05日 | Weblog
3月3日・浦佐裸押し合い大祭が終わりました。
ドタバタしていて、あまり写真を撮れませんでしたが、ちょっと載せてみます。



2日、本町通りからの入り口に提灯飾り。



提灯飾りを入って山門前、安全のために雪と藁が敷かれています。





毘沙門堂に通じる長廊下、毘沙門堂にも安全のために柱に藁が巻かれたり、「ねこ」と呼ばれる多聞青年団が藁で編んだ敷物が設置されます。

法被を着ているのが多聞青年団。この若者連中がいなければ祭りはできません。一生懸命頑張っています。
しかし、どこのお祭りでもそうでしょうが少子化の影響もあり、なかなか集まるのが難しくなっているようです。

2日の夜、献火式、前夜祭から始まり、3日は1日御護摩修行の助法を勤めました。5座の御護摩をたき、御前立の毘沙門様がご開帳されます。以前はあまりの参詣の多さで10座以上の御護摩を行っていたそうです。



ということもあり、なかなか写真も撮れませんでしたが、友達が助法をしている写メをとってくれました。普段、自分では撮れないので載せてみます。



昼間も賑やかでしたが、いよいよメインの夜の部、男衆の押し合いが始まる少し前の様子です。
夜は他の助法の御寺院方はお帰りになるのですが、私は福物を撒く方々のお祓いのため「行場」という別室へ向かいます。水行を済ませ、毘沙門堂に入る人をお清めします。もちろん撮影厳禁。

例年、21時30分すぎに最後のお祓いが終わります。



ご挨拶を済ませ、千手院に戻ってから古山門(太子堂)の片付けに行くと、堂内ではまだ男衆の熱気が冷めていません。



境内あちらこちらに奉納された大ローソクが立ち並びます。



4日、片付けがすべて終わるとお祭りに使用するため配布されるワラジをいただき、千手院の鎮守様のひとつ、稲荷様のお部屋に奉納します。今年も山内が安全でありますように!!!

今年はお天気も落ち着いていて、それなりに人出があったでしょうか・・・。



最後におまけ。
私の友人です。ふざけて撮った1枚を写メで送ってくれました~。彼にも今年、福がやってきますように。。。