千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

餅会

2016年02月28日 | Weblog
昨日、今日は浦佐のあちこちで3月3日裸押合大祭に奉納される餅つきが行われています。

多くは浦佐多聞青年団のOBだと思いますが、各所に集まって奥さんや子ども達も集まり、楽しく餅つきをしていると思います。
それぞれの会の名前がありますが、私の同級生は「朱豊会(しゅほうかい)」といいます。





多聞青年団の最高幹部の人たちもお手伝いにきてくれて、昨日1日かけて良いお餅がつけました。

この餅が毘沙門天の御宝前での御護摩にあい、はじめて「福餅」になり、その後に屋根や雪台の上、お堂内の押し合いの最中などに撒き与えられます。それを「撒与(サンヨ)」といいます。

多聞青年団は餅つきの手伝いのため出払い、今日も暖かな陽気でしたが、毘沙門堂境内は落ち着いた雰囲気でした。
私は毘沙門堂境内にある古山門の大掃除で1日終了

なかなか書けずにすいません。

2016年02月25日 | Weblog
まめに更新できずにいて恐縮です。

おかげさまで毎日慌ただしく過ごさせていただいております。

もうすぐ魚沼に春を告げる裸押し合い大祭ですね~。多聞青年団の法被をきた若い衆が毎日頑張ってくれています。

千手院としては亡き老僧の時代とは違い、お手伝いに伺うのは前日と当日のみ。あとは毘沙門堂境内の千手院が御守りする古山門(太子堂)の準備くらいです。
毎年除雪をして最低限の雪囲い外しをするのにも1日がかりなのですが、今年は小雪のために半日もかからず終わってしまいました・・・。



そんな中、千手院の半鐘を本堂内に入れる工事を行いました。
本当はこんなことはしたくないのですが、仏像までが盗まれる物騒な世の中、常に外に出してある半鐘も心配のひとつでした。とりあえず一安心といったところでしょうか・・・。



そして裸押合大祭で、上記の古山門に並べる御守り作りと御祈祷です。
これは肌守り(小守り)といって昔から作られてきた手作りの御守です。お財布や手帳の中に入れて普段に身につけていただけるようにしてあるものです。

奉書紙をたたんで御守り袋を作り、御朱印と判を押し、中には内符という祈願札にそれぞれのご祈願の本尊様の真言を書き入れ、封をして1体の御守り様ができます。空いている箇所に手書きで墨書します。

その御守りを御祈祷して古山門に並べます。

これはほんの手作りの一例ですが、皆さんが普段目にする御守り袋のものもありますよ。

もしよろしかったら3月3日当日、古山門を覗いてみてください。そのような御守り様が並んでいます。

ちょっと心配・・・

2016年02月20日 | Weblog
昨日は東京のお檀家さんのご葬儀に行きました。

梅の花が咲き誇る穏やかなお天気の中、常にふるさとの浦佐を大切に思い続けてくれた方・・・。ご家族の心のこもったご葬儀でした。

今日は御祈祷と心配事相談で終了。
ほっと一息ついていたら、Iさんから手作りのお豆腐が届きました。



昔ながらの本当にギューッとお豆がつまったお豆腐です。お豆もそうですが裏山から引いている天然の清水を使ったお豆腐は本当に美味しいのです。
このIさんは手作りをした時には、いつもお寺にお供えしてくださる信心篤いお方です。

ご本尊さまにお供えし、あとは有り難く、美味しくいただきました。
このような本物の味を幼い頃から知っているからでしょうか、Iさんのご子息は東京の有名ホテルの料理長をつとめるほどになっているのです。



さて、浦佐毘沙門堂も3月3日の裸押合大祭まであとわずか。
境内でも急ピッチで作業が進められています。今年は雪が少ないので雪を運び入れたようです。ある程度雪がないと怪我などが心配ですから、主催する実行委員の方々もさぞ大変だと思います。頭が下がります。

ただ少し気になる点もあります。
今は便利になって重機の力を借りることでじつに効率的に作業が進められます。反面、重機の力が強すぎて、これでは境内のお堂や長廊下、またたくさんの石塔など、重機に押される雪の圧力や勢いで痛みやゆがみの度合いも昔とは比べものにならないだろうなぁ~と感じています。昔は雪を入れるにしても全部手作業でしたから、お堂にも石塔にも優しい雪の入れ方でした。このお祭り、そして毘沙門堂が浦佐の中心としてこれからも何百年と受け継がれていくために、お堂、石塔の傷みをできるだけ最小限にする必要はあると思います。

また千手院の若造が生意気を言っているな。先ずは自分のことを先にやれ!
そんな声が聞こえてきそうですが、千手院が管理している古山門が毘沙門堂境内にあることもありますが、やはり毘沙門様あっての千手院だと心しているつもりなので、余計なことを心配してしまうのです。

本物の世界を体感してほしい。

2016年02月17日 | Weblog
お久しぶりです。
ここのところ、御祈祷に心配事相談、そしてご葬儀の連絡が続き、なかなかブログを書けませんでした。

今日もご葬儀がありました。

いくつになっても、どんな状態でも、いざ別れの時を迎えるとなると、そこには悲しさがついて回ります。しかし、その悲しさを上回る感謝の気持ちをもって送ること、そして故人を忘れないこと、そして一番大切なことは故人が残してくれた教えを残された人が実践していくこと。

お釈迦様は説かれました。
私を本当に供養するということは、私の残した教えや戒めを実践するということだ。決して形式にとらわれてはいけないと・・・。

私自身もそうですが、今のご時世、何かと形にとらわれることが多いと思います。お釈迦様は形式は無意味だとは言っていません。「とらわれるな」とおっしゃったのです。
本物の供養の形とは何なのか?常に問いかけ、考えながら葬儀やご供養、祈祷、心配事相談などに対し続けたいです。

話は変わります。



13日、14日、苗場スキー場でFISアルペンスキーワールドカップ、男子大回転、回転を見に行ってきました。
スキー部出身の私としてはどうしても見に行きたかった大イベントです。そして何より子供たちに世界のトップクラス、世界の雰囲気を体感してほしいと願い、連れていきました。
何か感じてくれたかどうか・・・?何でもそう、自分の目で見、感じることが必要だと思います。案の定、すぐに嫌になって脇のゲレンデでお尻滑りをして遊び始めてしまいましたが・・・

天気予報が悪かったのですが、苗場は両日とも快晴!14日の終了少し前に小雨が降り始めた程度でした。

地元の湯沢、そして塩沢の小学校などは全校で見に来ていました。きっと素晴らしい経験になったでしょうね。

ヨーロッパではサッカー同様にメジャーなスポーツ、その花形がアルペン男子の大回転と回転競技です。
苗場では41年ぶりの開催、ユーミンのコンサートなどもあり、大賑わいの苗場でした。

お寺を離れたときの私の過ごし方のひとつです。休みをいただいた時はこんなこともやっています。。。

新年会

2016年02月09日 | Weblog
今日はご詠歌講の役員会と新年会がありました。
毎年、12月の数珠洗いで冬休みに入り、3月のお彼岸のあとに再開します。

今年の方針などをお話しして、あとは新年会!
皆さん久々に顔を合わせるので、話が弾むこと弾むこと!!!楽しい時間を過ごせました。



そして今日はいただきませんでしたが、浦佐の名物のひとつ「カジカ酒」です。
ちょっとグロテスクな顔をしているので、若い女性には敬遠されるかも知れませんが、焼いたカジカに熱燗を注いで、美味しい出汁がきいたお酒は格別です。昔は魚野川で本当にたくさんのカジカがとれたそうですが、今ではあまり天然物はとれないようです。

これから三月三日の裸押合大祭には欠かせないお酒です。

私が子どもの頃はまだ魚野川で泳ぐことができました。今では学校で禁止されているようですが、川に潜り、カジカもよく突きました。
「お寺の子が何をやっているか!」と怒られそうですが、友人達と毎日川に入り、川の中州で枯れ枝で火をおこして暖をとりながら、競うように魚突きをしたり、突いた魚をナイフでさばいたりしていました。時には溺れかけたり、火をうまくおこせず一酸化炭素中毒寸前で気を失ったり、今では自然のありがたさと怖さを勉強させてもらった良い経験だったと思っています。

おっと思い出話になってきちゃいました。

浦佐は夕方から雷が鳴り出し、本格的な雪模様になってきました。
雷が鳴り始めたあとの雪は結構積もることが多いのですが、今回はどうかな???

墓地積雪状況

2016年02月06日 | 墓地積雪状況


今朝の墓地の様子です。
天気予報は大きな雪だるまでしたが、青空が顔を出すようなお天気。

昨年の今頃はお墓は完全に雪の下でしたが、今年はまだご覧のようです。

しかし、今、窓の外を見ると急にお天気が荒れ出してきました。細かい雪が北風とともに吹きつけ始めてきましたよ~。

最後は「その人」による

2016年02月05日 | Weblog
今日の浦佐は雨模様・・・、立春を過ぎたとはいえ、雨はないでしょう???といった感じです。

千手院ではお隣の普光寺さまで豆まきなどが行われる関係で、単独では節分行事は行っていません。
昔は普光寺さまと千手院は一体であったので、何でも行事は合同で執り行われてきたのですが、時代の流れか、今はそうではありません。もちろん助け合い、協力しあいますが、先代住職が若かりし時はずいぶん変わってきています。

ですから普光寺さまで豆まきが行われているので、千手院ではあえて行うことは致しません。
今でも昔の名残で、普光寺さまの豆まきが終わると、井口巻の代表が千手院に来て下さり、本堂中に豆を撒いていってくれます。感謝です!!!

そんな訳で、節分、立春ともに心配事相談、そして御祈祷で過ごしております。

今日は群馬まで出かけてきました。

毎年少しずつですが、千手院の什物類を修復しております。
今回も信頼できる表具師のもとを訪ね、修復の依頼、打ち合わせを行ってきました。

時折ブログでも書いていますが、千手院の什物類は多くが修復の時期を迎えております。
檀信徒の皆様にご寄付の依頼をさせていただいている毘沙門堂・古山門の神仏像の修復(10年計画)もそのひとつです。

どれも歴史があり、多くの人たちの思いがこもったものばかり・・・、これから100年~150年後に安心して再修復できるような形で残さなければならないと考えています。

そのためには多くの費用と時間がかかることはもちろん、確かな信頼をおける、修復できる「人」を選ばないといけません。

職人さんでも、どんな職業でも、何でも最後は「その人」による・・・と先代住職に教えられました。
それは坊さんにもいえる事だと思います。前にブログに書いた記憶がありますが、今はお医者さんも選ぶ時代です。お坊さんも選ぶ時代に入ってきているように思います。賛否両論ありますが、アマゾンの「お坊さん便」なるものも話題をよんでいますね。

もし私が僧侶でなく逆の立場だったら、菩提寺と檀家という関係だけで、信頼できない住職から供養をしてもらうのは納得ができるだろうか・・・と思うのです。もちろん菩提寺の住職が信頼できる人であれば何も言うことはありません。菩提寺がなければ、あえて持とうとはたぶん思わないだろうなぁ・・・。こんなことを書くと怒られてしまいそうです。

「人を選ぶ」、お布施の金額の明瞭さも大切だと思いますが、その前に大切なことであると思います。

なんか、ずいぶんと真面目になってきてしまいました。話を戻します。



群馬の帰り、必ず谷川岳SAによって水をくんで帰ります。美味しいのですよ~!
そしてすっかりサービスエリアがきれいになっていました。いつから新しくなったのでしょう?

谷川岳付近の天気も良好で、道路状況も問題なく帰ってこれました。

何はともあれ、皆様方の浄財をもって少しずつ、確かに千手院の什物類の修復を進めております。
修復が必要のないものをあえて修復など決してしませんが、そんなこともしているのだと知っていただけたら嬉しいです。

おふだにねがいを

2016年02月02日 | Weblog
今日も雪が降ったりやんだり、春先のような雪の降り方でした。

今日もご供養と心配事相談、そして夕方には長岡市の新潟県立歴史博物館の方がお見えになりました。

今年度の春季企画展「おふだにねがいを-呪符-」に、千手院の寺年始に配布している「蘇民将来子孫門戸也」の御札の版木を展示するためです。
また詳しい日程やチラシが届きましたらブログでも紹介したいと思います。



こちらがその版木です。原盤の文字の箇所を薄く切り、新しい台木に貼り合わせてあるようです。年号等は記されておりません。
千手院ではこの御札を刷って、正月4日、5日の寺年始で檀信徒の皆様に配布してきた歴史があります。

研究員の方にお話しを伺うと、魚沼でも川口のあたりでは同じような御札に、そして配り方がされているところが今でもあるようですし、時代の変遷の中で止めてしまったところもたくさんあるようです。
こういった御札が県内にどのように分布しているのか、いわれはもちろんですが、その他配布の仕方や時期など、全体像がみえてきそうで興味津々です。

またご案内しますので、お時間に都合がつきましたら是非お出かけください。

心配事相談を再開しました。

2016年02月01日 | Weblog
本日から今年の心配事相談を再開いたしました。
住職の体調などの関係から、1日に2組までしかお受けできませんが、できるだけ受けたいと思いますので、心配事があってもなくても(笑)どんなに些細なことでも是非お寺へ来てお話をしてみてください。

本当はいつでも来寺いただいてお話しできれば良いのですが、なかなかそうもいかず、予約制となっていますので電話かメールでご連絡をいただければと思います。



2月に入ったというのに本堂前はこれだけの積雪です。昨年の2月が嘘のようです。今日は冷え込んで雪模様でしたが、積もるような雪の降り方ではありませんでした。



町中にはご覧のサンヨーちゃんなるゆるキャラ?の、のぼり旗があちこち目につくようになりました。
3月3日、浦佐はひな祭りではなく、毘沙門堂の裸押合大祭一色に染まります。

魚沼に春を告げる伝統あるお祭りです。是非毘沙門様をお参りに、そして遊びにいらしてください。美味しいカジカ酒にしんこ餅ほかたくさんの名物も待っていますよ~!!!