千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

御詠歌の日

2011年08月29日 | 御詠歌
昨日は浦佐の明朗運動会があり、日頃の運動不足か、今日は足が痛かった~。

今日は午前中は心配事相談、午後からは昨日の片付けとお掃除、順番が逆になってしまいました。夜には8月最後の御詠歌の練習がありました。11月に名古屋で開催される全国大会(大会といっても競うものではありません)でお唱えする曲を決めました。今後の練習はその曲が中心になります。

御詠歌に来て下さる方も高齢になりましたが、夜の時間帯でも皆さんお寺に足を運んで下さって、本当にありがたいものです。

御詠歌を通じて仏教のことを学んでもらったり、世間話に花を咲かせたり、昔話をしたり、時には一緒にお酒を飲んで歌ったり、こういう時間は私にとってとても貴重な時間となっています。

過ぎる夏

2011年08月27日 | 行事・お祭り


昨日、今日と千手院の内鎮守のひとつ、諏訪大明神様のお祀りが無事に終わりました。

門前地区の皆さんが昨日の早朝より草刈り、飾りなどの準備をして、夕方5時から祈祷、その後に直会を行い、ささやかに盆踊りをして終了。今日は1日静かに過ごしました。

この諏訪様で千手院の夏の行事がすべて終わります。
明日は町民運動会がありますが、その後にお盆から飾っていた提灯を外します。そうなると、「あ~夏が終わったなぁ~」となります。その後はいよいよ秋モードに突入していくわけですが、今年は春も夏もおかしな天候でした。秋も油断なく歩みたいものですね。

湯沢へ・・・

2011年08月24日 | Weblog
今日は午前中は心配事相談、午後からは湯沢町の商工会女性部の講演に行ってきました。

仏教青年会では、先般の水害で被害を受けたお寺様の土砂撤去のボランティアがあったのですが、講演が先約だったので欠席しました。

ここ数年湯沢町とはご縁があって、何回か講演をしています。
今日は『現代に求められる伝統的視点』と題して、約1時間~1時間30分のお話をさせていただきました。昨年の講演と似た内容で構成してみましたが、今日の私は反省しきり・・・。

内容を詰め込みすぎて伝えたい焦点がぼやけてしまった。早口になった。説明の仕方が雑になった。帰りの車の中では「あ~、やってしまった。」と、ずーっと考えてしまいました。

前にも同じような反省をしているのですが、なかなか直せない・・・。それだけ勉強不足なのだと思います。
もっと学んで、仏教の持つ魅力をしっかりと伝えられるようにしたいものです。

朝晩になると徐々に秋の気配が始まり、すっかり虫の音が聞こえるようになりました。
リーン、リーンと虫の声、もう少しすると稲刈り、十五夜様、ススキ、鈴虫、そんな素敵な秋を想像すると少し心がなごみます。

自然界への儀式

2011年08月22日 | 教えられたこと
ここのところ朝晩は寒いようなお天気です。今日の日中は少し暑くなりましたが、これだけ急激な気温差があると身体もおかしくなりそうですね。

今日の午前中は地鎮祭を執り行い、午後からはたまっていた事務仕事を行いました。

地鎮祭・・・最近では行う方も少なくなりました。寂しいですが、それだけ自然界(仏様)への畏敬の念が薄れているのだと感じています。
土地に住まわせていただいている・・・そんな感覚を持つ人はほとんどいないかもしれませんね。ここは俺が買ったのだから俺のものだ・・・と。地鎮祭など面倒くさいし、して何になるんだ?そんな費用があったら他にしたいことがたくさんある・・・という人も多いと思います。たしかにそうなのですが、何か違うような気がします。

自然界(仏様)は恩恵も与えてくれるが、恐ろしい存在でもある。震災を経験して体感している人も多いはずですが、そんな心を持っている人は自然と住む土地への畏敬の念が行動に現れるよ・・・と老僧から教わりました。

そして心配事相談をしていて感じることのひとつに、自然への畏敬の念をしっかりと持っている人はとても季節感が豊かです。何気なく交わす言葉の中に季節感を感じさせるものがたくさんある。そして年中行事を大切にしている。

そのような方は風流心があって、一時期悩むことがあってもほとんど解決していきます。
どんなに仕事が忙しくても、悩んだとしても、風情をたしなむ心を忘れたくないものですね。

祓川整備作業

2011年08月21日 | 地域


先般の豪雨被害で、山からの土砂崩れなどで倒れた木を除去する作業を有志8人で行いました。
朝8時から作業開始。心配していた雨も持ちこたえ、約1時間30分程度の作業で川を覆っていた倒木などを片付けることができました。

当初は川の両サイドに伸びるヨシの草刈りをする予定でしたが、豪雨被害でヨシはほぼ倒れ、流されていました。
また、川の形もかなり変わったようです。深くなったところ、浅くなったところ、川幅が広がったところ、曲がり方も変化しました。

これも自然の循環法則でしょうから、ホタルを含めた水生生物にとっては必要なことなのでしょう。川の条件は前より良くなったような感もあります。あとは私たち人間が適度に、バランス良く山や川とお付き合いしていくことが大切かな・・・。この少し下流には年々増えていた水芭蕉もあるのですが、どうなっているかは来春の様子をみないと分からなくなりました。

しかし、みんな生きるために必死ですから大丈夫だと思います。
来年のホタルは確実に減少するでしょうが、地道に、長い視点をもって取り組んでいきたいと思います。

少年少女よ大志を抱け!

2011年08月20日 | Weblog


第32回越後青少年研修会が無事に終わり、帰ってきました。
画像は一番最初にお袈裟をかけたり、持ち物の確認を班ごとにしているところです。

会場は柏崎市の報恩寺さま、子供達は51名の参加がありました。

研修テーマは「やさしさをみんなに」。1泊2日の研修でお経を練習したり、食事のありがたさを体感したり、普段慣れない正座をしたり、レクリエーションやキャンプファイヤーで楽しんだりしてきました。

「本当のやさしさとは何か?」
自分自身で見つけていくことが大切で、私たちは仏教を通じてそのヒントを与えることが大切だと思っています。そして今はピンとこなくても、このような仏教との触れあいがいつか将来の子供達に役に立つ日があると信じています。

それにしても子供達のパワーは凄い!溢れんばかりのエネルギーに圧倒されっぱなしでした。身体の底からわき出る力に「生命力」を分けてもらったような気がします。

明日から子供たちの研修会に行ってきます。

2011年08月17日 | Weblog
いや~、今日は暑かったですね。湿度が高く不快指数はマックスでした。これから雨になる様子・・・乾いた畑や草木には良い雨になるかな!!!

私は明日の午後から第32回越後青少年研修会の準備、本番のためにお寺を留守に致します。
その間、メールなどのお返事ができませんのでご了承下さい。

19日、20日が本番になります。今年は柏崎市の報恩寺さまが会場となり、50名以上の子供たちが参加する予定です。
お寺に泊まって、座禅をしたり、食事、生命の大切さを学んだり、ソーメン流しなどをして楽しい時間を共にしたいと思います。

大切な行事ですので、明日は雨が降って、19日からはお天気に恵まれますように!!!

送り火。

2011年08月16日 | Weblog
場所によっては15日の地域もあるようですが、皆さんお迎えしたご先祖様を無事送られたでしょうか?

千手院の墓地を見ていると、お参りに来ている方がチラホラと見えましたが、やはり迎え火ほどではありません。
それぞれに事情があるのも分かります。しかし先日も書いた陰陽思想が日本仏教には根強く残っています。何事も物事の真実を見ようとした時には対で見たり、考えたりする必要があると云います。一極二元論といいます。

つまり、迎えたら、必ず送る・・・ここまでセットでできる人間は実にバランスがとれている・・・という事になります。私は子供にもそのように教えていきたいと思っていますし、お話する機会がある時にはよく話をさせてもらっております。なかなかできそうでできないものですよねぇ~。

神仏にお願い事をした時には、きちんと結果を報告にいく・・・ここまでになりたいものです。



墓地の脇に咲く盆花のミソハギ。なかなかお花屋でも売っていません。今ではすっかり少なくなってしまいましたが、これもお盆の季節には昔はどこにでも咲いていたのだと思います。季節にあるものを使って、遊び心を忘れずに先祖を供養したのでしょう、素敵ですね

今日はご先祖様をお送りしてから墓地や本堂の盆飾りを片付けました。提灯や盆灯籠は千手院の内鎮守さまの諏訪様の例祭までは飾っておきますが、あとのものはキレイにしました。

弟たちが手伝ってくれたおかげで1時間くらい余裕ができたので、祓川の様子、特にホタルのエサになるカワニナの様子をみてきました。



昨年の今頃はこの堰堤の滝の付近にもびっしりとついていたカワニナ・・・先日の豪雨でみな流されてしまいました。目視でほんの少し確認できた程度でした。川の形も相当変化しました。適度に川をかき回してくれる程度だったら良かったのですが・・・思うようにはいきませんね。

千手院脇からは魚野川まで三面コンクリートの川が続くので、その辺で見つけたカワニナは上流部に帰してあげています。その程度のことしか今のところできませんが、あまり無理をしても仕方のないことなので、少しずつ、できるところから継続していきたいと思います。

祈るということ・・・

2011年08月14日 | Weblog
お盆を迎え、東日本大震災の被災地でのお盆の様子がマスコミにピックアップされています。

灯籠を流したり、花火を打ち上げたり、山車を出すか否か?・・・など、様々な討論がなされています。私が個人的に常々感じていること・・・すべては「祈る」ことから始まります。

犠牲者の冥福を祈ることは人間なら当たり前に起きる感情です。そして、お墓などを流された方々がどこにお参りしてよいのやら???と感じる思いもよく解ります。

人間は弱い生き物です。「お墓はいらない」「葬式もいらない」こんな言葉を発することができる人間は相当に強い人にしかできません。普通の人にはやはり必要なものだと私は思います。



お盆には灯明を見立ててほおずきを飾ります。



ご先祖様が速く帰って来られるようにキュウリで馬にたとえ、帰るときはゆっくりと帰れるようにナスを牛にたとえます。
なんと風情、風流心のある伝統行事かと感じます。何でも細分化された現代にこそ大切な風習かと思います。

愛する人を失った人こそ、親身に感じていることでしょう。これは「その身にあった人」でしか解らない感情だと思います。 

ここから学び、そして生ききることが何より先祖への供養、報いることになると信じます。

こんな時だからか、葬儀、戒名についてこんなシンポが開かれていました。

私の意見としては、日本仏教は中国からの陰陽思想を色濃く受けています。この世があればあの世がある。男と女、善と悪、昼と夜、この世界はひとつの「対」を持ってバランスがとれている。そうすれば、この世の名前があれば、あの世の名前があるのが自然です。それでバランスがとれることになります。ですから戒名とは「あの世の名前」「仏門に入った証の名前」・・・やはり必要になるでしょう。

いろんな意見がある事はいいことです。
ただ大切な事は「祈り」からすべては始まります。これからの日本国がどうあるべきか?お盆を境に気持ちが新たになります。

千手院のお盆参り(棚経といいます)は、弟が手伝ってくれるおかげで相当楽になっています。そうでなければ今頃パソコンなど開いていられません。ご縁に感謝、感謝です!!!

お盆。

2011年08月13日 | 行事・お祭り


なんとかお盆準備が整いました~。あとは夕方の迎え火をして、本堂では読経供養を夜まで行います。

昨日の夕方には門前町内有志が提灯飾りをしてくれて、境内がいっそうお盆らしくなりました。あちらこちらにお参りの人たちも見えます。今晩は境内や墓地が一番賑わう時となります。