千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

墓地積雪状況

2012年03月30日 | 墓地積雪状況


今日も暖かくなりました。お天気も良く、気持ちよい1日でした。

ご覧のように墓地はまだ一面の雪・・・お墓の上部も見えません。。。お墓参りができるのはゴールデンウィーク頃になるかも知れません。
雪の上に立つと子育て観音様と同じ目の高さです。この季節、この位置から目を合わせられるのも珍しいです。ただ昨年も大雪だったので、同じような積雪状況でした。

雪が盛り上がっている箇所の下がお墓になります。このような光景も雪国ならではですね。同じ新潟県内でも海岸沿いは、もうほとんど雪がないのですから、これも多様性があって良いものだと思います。

雪の上を駆け抜ける風は、墓地脇を流れる祓川の雪解けの水音と共に、ひんやりと爽やかに頬にあたって、何とも言えぬ、すがすがしい気持ちにさせてくれます。

春の陽気!

2012年03月29日 | Weblog
今日は1日暖かく、「やはり春はこれでなくちゃ!」という陽気でした。
例年ですと、お彼岸頃からはこんなお天気が続き、あっという間に雪も解けていくのですが、今年はなかなかそのようにはいかないでいます。



先般気がついたクロッカスも暖かい光を浴びて、うれしそう。
千手院の境内の一番南側、道路沿いに植えられている花で、毎年、私はこの花を見ると春を実感します。



雪が解けたところから、待ってましたとばかりにフキノトウ達がでてきます。
長く雪に閉ざされていただけに、春に出会える感動はとても言葉にできません。この春があるから冬に耐えられるのだと思います。

少しずつ・・・

2012年03月27日 | Weblog
今日は久々の快晴!昼間は気温も上がり、「これぞ春!」という陽気でした。



まだ外は気温が低かったり、雪が降るため、外に出せずにいたモミジの植木もキレイな若葉と花をつけてくれました。



夕方、気がつくと庭の片隅に植えてあるクロッカスが色をつけて顔を出しているじゃありませんか・・・、やっと来たか~、待ってたよ。



夕方の越後三山!写真では上手く撮れませんが、夕日を浴びて赤富士ならぬ赤駒ヶ岳、赤八海山という感じで、山々が赤く色づきました。

今日は昼間は心配事相談、夜は今年初めてのご詠歌のお稽古がありました。
ご詠歌の皆さんと久しぶりに顔を合わせ、今日から今年の活動が始まりました。ご詠歌講が始まってから約26年ほどの年月が経つようですが、皆さんのパワフルなこと、ビックリです。少しずつ積み重ねてきた力ってやっぱり凄いと思います。

「継続は力なり」と肌で感じます。目立たなくとも、できる範囲で、日々の努力を少しずつ重ねていくことほど偉大なことはないかも知れませんね。

今日は月夜です。このまま朝を迎えると、今日の暖かさで解けた雪の上に、放射冷却現象の冷え込みで久しぶりに「しめわたり」ができるかも知れません。

さぶぅ~。。。

2012年03月25日 | Weblog
お彼岸を明けたというのに、今日も冬型の気圧配置。
北風ピュ~ピュ~気温が上がらない1日でした。ただ、昨日からの雨で、雪解けも進み祓川の水量も倍増しています。

今日は午前中に心配事相談、午後は宗派の会議がありました。
年度末、宗派の役員も3月31日付けをもって新規役員に引き継がれます。私も新役員の一人として、もう一期4年の責任を負うこととなりました。これも勉強、精一杯取り組みたいと思います。

今、外を見るとまた雪が降ってきました。春よ~早く来い!!!

お彼岸明け。

2012年03月23日 | Weblog
お彼岸が明けました。
皆さん、どのように過ごされましたでしょうか?

私はお参りの毎日!春のお中日は私の誕生日なのですが、こういう仕事柄ですので、いつも慌ただしく過ぎてしまいます。



今日の浦佐は曇りのち雨・・・、雪解けが進み、祓川の水量も増えてきていますが、例年よりも気温が低いのか、水量もさほど多くはありません。

今日は心配事相談、ご法事の打ち合わせなどがありました。
午後の予定がスムーズに進み、時間が空き、ちょうど雨も降っていなかったので浦佐城跡、薬師様の山の様子を見に行ってきました。



午後なのでかなり雪も緩んでいましたが、スノーシューを履くとほとんど埋まりません。山の中はまだ1m50cmほど積雪があるでしょうか。



登山道途中にブナ林です。一番早くに芽吹き、淡い緑色の葉をつけるのですが、今年はまだまだです。



三の丸跡下からの眺め・・・中央が浦佐駅、正面には八海山、越後駒ヶ岳などです。晴れると最高の景色なのですが、残念ながらドンヨリ雲・・・。しかし、まだまだ冬景色ですね~、まいった。。。

山の中は去年の冬よりも倒木などは少ないようですが、新潟福島豪雨でかなり地盤が変わっているでしょうから、状況はまだ分かりません。

しかし、去年も大雪でしたが、今頃は雪の上にマルバマンサクが咲き始めていました。今年はまだのようです。気温が低いのかなぁ~。
明日からはまた天気予報に雪だるまマークが見えます。去年も花たちの開花は例年の2週間遅れくらいでしたが、今春は相当遅れそうな予感です。

墓地積雪状況。

2012年03月19日 | 墓地積雪状況


19日の段野の墓地風景・・・明日はお彼岸の中日ですが、お墓はすっぽり雪の下。
お墓参りは不可能です~。今後のお天気にもよりますが、今年はいつ頃お墓参りができるか、今のところ予想がつきません。この調子だとゴールデンウィーク前くらいにならないと、普通の靴をはいてのお参りは無理かもしれません。

暑さ寒さも彼岸まで・・・今日は1日雪模様。
昼間は一時真冬を思わせる、細かい、雪が降りましたが、夕方には水分を多く含んだ大型の「ぼたん雪」がチラチラを舞いました。

浦佐では春のお彼岸に降る雪を「彼岸のノリ(法)雪」と言っています。勉強不足ですいませんが、「ノリ」の漢字は「法」だと思っています。仏様の教え、つまり「仏法」のことです。「彼岸の法雪」・・・風情のある言葉ですね、こういう表現ができるような豊かな自然観、情緒を身につけたいものです。

春彼岸。

2012年03月17日 | 行事・お祭り
今日は春のお彼岸の入りでした。
千手院では、1年に1回はお檀家さんのお宅へお参りに伺うようにしていますが、春彼岸、お盆、秋彼岸の3回に分けて、事前に伺うお宅を決めさせてもらってお参りさせていただいております。ですから檀家さんも「ウチは春の彼岸」「ウチはお盆」というふうに、いつ住職が来るのかが分かっています。ただし、新盆の仏様があった際には必ずお盆もお参りします。

これは先代の亡き賢能和尚が決めました。

多くのお寺はお盆にお参りに伺うことが多いと思いますが、お盆のほんの2~3日のうちに全檀家さんをお参りしようと思うと、相当ハードです。早朝から夜遅くまでのお参り、行く方も来られる方も大変・・・、読経もスピードアップ、気がつくと雑になってしまう・・・そしてちょっとしたお茶飲み話などもできない・・・。それではいけない、という事で千手院では今のお参りに仕方になりました。

良い加減で丁寧に読経し、お茶のひとつもいただきながら、最近の様子を聞いたり、アドバイスしたり、亡き老僧は檀家さんとのコミュニケーションをとても重視していました。私も賛成しております。

ですから他のお寺でよくあるお彼岸の「中日法要」は不可能というデメリットもありますが・・・。
今日からお参りに伺い、予定では21日くらいに終わります。

さて、話は変わりますが、先日市報にあるチラシがはさんでありました。



「雪山ツアーへのお誘い」
スノーシューなどを履いて浦佐の西山の残雪を楽しみながら、周遊するツアーです。魚沼ではこの季節、特に朝晴れて放射冷却現象が起きると「しめ(み)わたり」といって、雪面が凍って固まり、かんじきなど何も履かなくても雪に埋まらず歩けるようになります。昼に気温が上がると雪が緩み、また埋まってしまいますが、それでもスノーシューなどを履いていれば、雪にほとんど埋まらずに歩くことができます。

今年はまだ2m近くの残雪があるのですから、山などをトレッキングすると夏場には見られない高さから自然を見ることができます。そして障害物もほとんど雪に埋まっているのですから、視界もよく、山の上などからは最高のパノラマが望めるし、今頃は春一番に咲くマルバマンサクが雪の上に咲いているかも知れません。

あぁ~っ行きたい~ってところですが、明日18日開催とのこと・・・お彼岸のお参りがあるので不参加です。。。まぁ、またチャンスがあるでしょう。一人で山に入るのも好きですが(危ないけど・・・)、いろいろな方達と一緒に残雪の上を歩くのもとても楽しいと思います。

明日の午前6時、白山神社前集合だそうです。興味ある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
ちょっとお天気が心配なところですが・・・。

会議。

2012年03月16日 | Weblog
お坊さんが会議???と思うかも知れません。
今日も長岡市で午後から2つの会議にでかけてきました。

お寺にも宗派というものがあり、ひとつの組織です。その組織の中も地域や分野によって様々な組織に枝分かれしていきます。
この年度末から新年度にかけて、会議のシーズンを迎えます。年中、さまざまな行事があるものですから、本当に忙しい人は1年の大半を全国を飛び回っていると思います。

私も越後の宗務支所という組織の役員を4年務めさせていただきました。越後宗務支所とは、佐渡を除く新潟県内の真言宗豊山派の寺院、約150ヶ寺を統括する組織です。さらに新年度からの次期役員も引き受けることになり、今年からもう4年、頑張らないといけなくなりました。

人工の多い都市部と違い、地方のお寺は伽藍の維持や後継者問題など多くの問題を抱えています。
私など、お寺の仕事だけで生活をさせてもらっている坊さんは良い方で、多くの方々は月曜から金曜まで外で働き、休みの土日はお寺の仕事をし、さらにお寺の修復などにかかる費用も檀家さんだけでなく、自身が外で稼いできたお金をつぎ込みながら、何とか維持をしているところがたくさんあります。これからは過疎化が進むことが分かっていますから、今後はもっと厳しい状態になるでしょう。

そんな状態を少しでも改善できるよう、そして何よりもお寺が、坊さんが地域や困った人たちの役に立てるよう宗派の一員として頑張っていきたいと思います。

強者どもが夢の後・・・

2012年03月15日 | Weblog


浦佐毘沙門堂の長廊下です。

私の好きな光景のひとつです。
3月3日、たった1日に大の男衆が燃え上がり、4日からはまた静寂を取り戻します。7日にはじめて毘沙門堂の扉が開かれ、長廊下にもお祭りで使用したムシロがほされます。しばらくの間はこの光景が続きます。

特に観光客もなく、静まりかえった境内には何ともいえない空気が流れます。
目を閉じると、この長廊下を一体どれだけの人達が踏みしめたことだろうか?信心や楽しみを持って歩いたであろうか・・・そんな姿が浮かんできます。

また、参拝しやすいように、お祭りで踏み固められた圧雪を真ん中で割る作業も相当大変だろうなと思います。本当にお疲れ様です。

昨日のブログで書いたように、今日は涅槃会、お釈迦様が入滅された日です。
千手院のお隣、普光寺さまでも賑やかに団子撒きが行われ、浦佐の子ども園の園児たちも来たようです。宗教がどうのこうの・・・と厳しい事がいわれる世の中で、お寺に子ども達を連れてきてくれた先生や関係各位の懐の深さを感じ、とてもうれしく思いました。

お釈迦様の教えの中心になるもののひとつに「中道(ちゅうどう)」があります。
物事はできるだけ中立に、両方向からとらえる事の大切さ、今の言葉でいうと「バランス」とでも言えば良いのか・・・偏らない心を作ること。やってみると大変難しいことではあるけれども、涅槃会、団子撒きなどを通じて、幼い頃から何気なく教えに触れられることは、きっと人間味が増し、ちょっとした壁にぶつかっても、自分で乗り越えていけるたくましさを身につけることに繋がると信じています。

涅槃会・お逮夜

2012年03月14日 | Weblog
昨日は寒の戻り・・・時折吹雪となる中、会議で東京へ行ってきました。
寒いといってもやはり浦佐から行くと、東京は暖かく、真言宗豊山派の宗派の仕事を統括する「宗務所」がある護国寺境内は梅の花も咲き、春の気配を感じさせてくれました。浦佐からだと約2時間で護国寺に到着するのですから、すっかり便利になりました。

おかげで、昨日は午前に心配事相談を終えて、午後から東京の会議、夜には帰ってこられる・・・ありがたいです。。。



昨晩だけで新雪が20cmほど積もりましたが、今朝は快晴!また春の暖かさが戻りました・・・が、まだ境内にはこれだけの積雪が残ります。



墓地に通じる道路もご覧の通り、まだ雪解けには時間がかかりそうです。



千手院の残る什物のひとつ、お釈迦様の涅槃図です。お飾りがまだ整っていない写真ですが・・・。
文化8年に賢順というお方の代に奉納されたものです。痛みがひどくなり、平成7年に修復していますが、今年で201年目を迎える画軸です。毎年、3月14日と15日の2日間だけお掛けします。

2月15日はお釈迦様が入滅(お亡くなりになること)された日です。千手院や雪深い地域ではだいたい月遅れの3月15日に涅槃会(ねはんえ)という法要を営んで、お釈迦様の遺骨に見立てたお団子を飾ったり、撒いたりします。

今日はそのお逮夜法要を営み、千手院の寺族だけで『遺教経』というお経を読経し、供養しました。

浦佐では、毘沙門堂別当の普光寺さまで団子撒きが行われているため、千手院では特に人を集めず、寺族だけでひっそりと供養が続けられてきました。歴史ある画軸が掛けられるのは年に1回のことなので、お檀家さんなどに声を掛けてもいいのかな・・・とも思いますが、そうすると普光寺さまと同じ事を浦佐町内でしてしまうのはどうかな???ということもあり、今に至っています。



あわせてお掛けするのが、十界曼荼羅図です。これも平成7年に修復したものです。
心を真ん中に地獄や餓鬼、修羅や天界などが描かれています。人は心の在り方次第でどの世界にも通じてしまうということを教えてくれる曼荼羅です。これはあの世のことでもあり、実はこの世のことでもあります。

明日のお昼くらいまでお掛けし、読経を上げ、香を焚き、供養するのが千手院の年中行事のひとつです。

お舎利に見立てたお団子は、その後はいただいたり、お守り袋などに入れてお守りとして持ち歩くと、山でマムシに会わないとか、怪我をしない、事故にあわないなど・・・と云われています。