喧嘩 作:黒川 博行
喧嘩と書いてすてごろと読ませる
いわゆるヤクザモノ小説でありました
大阪を舞台に、任侠とは違ういわゆるヤクザというのを
昭和もかくやという感じに描きつつ、
それでいて、どっかコミカルで、だけども怖いという
凄いバランスだなと読んで感心してしまったのでありますが
面白かった
実に危なっかしいといっていいのか、
主人公が、ヤクザではないけども、建設関係のヤクザとの交渉だとか
なんだとかを商っているという男で、その男のところに
これまた胡散臭い政治秘書から、ヤクザとの始末を頼み込むという話で
そこに助っ人で読んだ男が、まぁ、なかなかどうして
大変酷いというか、ヤクザなのである
実際はヤクザを破門になってんだそうだから
違うんだろうけども、この二人の漫才みたいなやりとりから
唐突に、ヤクザってこういう感じだろうなと
怖気を呼ぶような「交渉」が出てきたりして
ブラックユーモアとは違うんだが
怖いやら面白いやらと
なかなか考えさせられた小説なのでありました
主人公が、そんなに頭がよくないというのが
非常に好感触でありまして、それでいて、
元ヤクザをバカにしつつ、その男が実は凄い頭がいいわけなんだけども
それは認めないというか、そうと感じることもないという
この読者とのバランスが崩壊した感じが
普通だと、読むときにストレスになるのに
なんか面白くなってしまって、見事なのでありました
ともかく危なっかしい二人組の
計画的なのか、そうでもないのかわからない
きわめてはらはらする内容のまま
結局うまいこと落ち着いたのか、そうでもなかったのか
なかなか大変なままに事件が終わるというお話で
いくつか伏線が捨てられたままのようにも感じたんだけども
おおむね満足して終わったのでありました
やり方も、案件も、何もかもヤクザの話なんだが、
仕事として見たときに、これだけ豆に働くということは
やっぱり凄いことだなと
ひとつの仕事をやり遂げるという意味において
感心というか、考えさせられたのでありましたとさ
仕事が速いということは
何よりも素晴らしいと肝に銘じたくなるのである
喧嘩と書いてすてごろと読ませる
いわゆるヤクザモノ小説でありました
大阪を舞台に、任侠とは違ういわゆるヤクザというのを
昭和もかくやという感じに描きつつ、
それでいて、どっかコミカルで、だけども怖いという
凄いバランスだなと読んで感心してしまったのでありますが
面白かった
実に危なっかしいといっていいのか、
主人公が、ヤクザではないけども、建設関係のヤクザとの交渉だとか
なんだとかを商っているという男で、その男のところに
これまた胡散臭い政治秘書から、ヤクザとの始末を頼み込むという話で
そこに助っ人で読んだ男が、まぁ、なかなかどうして
大変酷いというか、ヤクザなのである
実際はヤクザを破門になってんだそうだから
違うんだろうけども、この二人の漫才みたいなやりとりから
唐突に、ヤクザってこういう感じだろうなと
怖気を呼ぶような「交渉」が出てきたりして
ブラックユーモアとは違うんだが
怖いやら面白いやらと
なかなか考えさせられた小説なのでありました
主人公が、そんなに頭がよくないというのが
非常に好感触でありまして、それでいて、
元ヤクザをバカにしつつ、その男が実は凄い頭がいいわけなんだけども
それは認めないというか、そうと感じることもないという
この読者とのバランスが崩壊した感じが
普通だと、読むときにストレスになるのに
なんか面白くなってしまって、見事なのでありました
ともかく危なっかしい二人組の
計画的なのか、そうでもないのかわからない
きわめてはらはらする内容のまま
結局うまいこと落ち着いたのか、そうでもなかったのか
なかなか大変なままに事件が終わるというお話で
いくつか伏線が捨てられたままのようにも感じたんだけども
おおむね満足して終わったのでありました
やり方も、案件も、何もかもヤクザの話なんだが、
仕事として見たときに、これだけ豆に働くということは
やっぱり凄いことだなと
ひとつの仕事をやり遂げるという意味において
感心というか、考えさせられたのでありましたとさ
仕事が速いということは
何よりも素晴らしいと肝に銘じたくなるのである
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