奇貨居くべし 宮城谷昌光
半年から一年くらい前だったと思ったのですが
一巻だけ人に薦められて、その後続巻がなく
その続編をようやく手に入れて、読破、感想文を少々
呂不韋という男が主人公のお話
商人(買人:字違う)の息子ながら
あまりというか、まったくもって家族に愛されず
薄暗く生きていたのだが、ひょんなことから外の世界を知り
その穴倉の中のような生活から抜け出して
様々な人とふれあい、浚われ、事件に巻き込まれ、奴隷になり
純潔を奪われ(違う)、嘆き、悲しみつつも
自分を見失わず、罵られてもめげず
じっと、一歩一歩進んでいけばかならず到達できると
道を進んでいったところ、気づいたら秦の宰相となり
凄い人になったと思ったら
最終的には秦の始皇帝の父親になってしまったとさ
そんなお話であります
なるだけ簡素にまとめてみた次第でありますが
内容は読んでいただいて感激してもらえればと
つくづく思うのであります
いつもそうなのだが、中国の偉人の話を聞くと
ああ、この人はこの年齢でこんなにもあんなになのに
どうして俺は、などなどと
大変よくあることを思い浮かべて、うわべだけ嘆くという有様
いちサラリーマンが読むには壮大すぎるやもしれぬと
思ったりもするのでありますが、面白いものはやめられません
題材が呂不韋という、歴史的に有名なのかそうでもないのか
私にはわからない人なのでありますが
読むかぎり、凄いな、かっこいいなぁと思うのは確か
結局、不幸と人の出会いが人間を成長させるのだと
悟ったふりをするには最適なお話でありました
本当にそうなんだろうが、そうでない人が言っても
説得力がないというあたりも、まったくステキ
清廉潔白というでもなく、結構女の人にあれこれモテたり
なんだかんだで、美貌の持ち主だったりと
生まれ持ったもので、大きな違いがある気がせんでもなかったが
それはそれとして、心のありように感激して
ああなりたい、そう思えたら幸せなのだわ
そういう感想でありました
特に感動した、感激した部分というのはなかなか難しいのだが
孟嘗君の時の白圭の如く、呂不韋においては藺相如の存在が大きく
この人の描かれ方が、異様なまでにかっこいいのでありました
藺相如という名宰相の生き様
いや、他の国の全ての宰相がかっこよすぎるのだが
特に藺相如は大国相手に孟弁を奮い
また、静かなる正義の怒りみたいなのをふりかざすあたりがステキで
怒髪天を衝いて、敵国の王をしかりつけるとか
お前凄すぎるだろうと感激
また、世間に対するバランス感覚がステキすぎて
まさに一国を担うに相応しい政治家、の理想像
みたいな風にかかれていていいなぁと思ったのでありました
ステキ、ステキすぎる
と、そういうことを感じたのでありました
他人にも薦められる本をまた一つ読んだ、そういう感無量
以下は俗なお話
さて、宮城谷先生シリーズをだいぶ読んできたのでありますが
もう、すっかり文体が乗り移るかというほど
色々あれこれと吸収というか、読み砕いたのでありました
まぁ、文体に対する感想としましては
こう、説教臭い、これにつきると思うのでありました
実際、思想とかが絡む時事のお話だから仕方ないのでありますが
ともかく説明、いや説教、説法なのであります
別に気にならんというか、その通りだなるほど
などと私はほだされてしまうのでありますが
読む人によっては、鼻につくとか思うのかも
とか、いらぬことを心配するところ
あと、長編をまだ二つか三つしか読んでないので
即断は危険でありますが、どうにも後半にダレる様子であります
たぶん、歴史を調べた上での小説だから仕方ないのかも
そういう気もしてしまうのだが
後半は調べたことの羅列と、こう考えたんだけどどうだろう的な
突然の語りかけが溢れだして驚くのであります
いや、そういうのいいから、物語に、小説にしてくれ
そう苦笑しながら読んでしまうのでありました
前半は、フィクション部分が充実してるせいでありましょう
冒険活劇にも似た素晴らしい小説
というか読みやすい
なんて感じるのですが、後半、おそらく史料が揃ったからでしょう
枠の中で、ただ生涯を説明しただけ
そんな風に思えてならぬのでありました
まぁ、もっとも、そういうのやだなと思ったから
先生もさっさと畳むようにして、後半、異様なスピードで終わるのであります
まさか、最終的にあんな終わりだとは
思ってもみなかったのですが
ゲームのEDみたいな終わりだわねなんて思ったりしたのも懐かしいところ
ともあれ、面白いことにはかわりなく
そして、あれ読み出してから本当
自分がブログで書く文章が長い、説教くさい、いや
私の場合は、抹香臭い
そういう風に思われて、がっかりしてしまうのですが
本は面白いのでみんな読もう
半年から一年くらい前だったと思ったのですが
一巻だけ人に薦められて、その後続巻がなく
その続編をようやく手に入れて、読破、感想文を少々
呂不韋という男が主人公のお話
商人(買人:字違う)の息子ながら
あまりというか、まったくもって家族に愛されず
薄暗く生きていたのだが、ひょんなことから外の世界を知り
その穴倉の中のような生活から抜け出して
様々な人とふれあい、浚われ、事件に巻き込まれ、奴隷になり
純潔を奪われ(違う)、嘆き、悲しみつつも
自分を見失わず、罵られてもめげず
じっと、一歩一歩進んでいけばかならず到達できると
道を進んでいったところ、気づいたら秦の宰相となり
凄い人になったと思ったら
最終的には秦の始皇帝の父親になってしまったとさ
そんなお話であります
なるだけ簡素にまとめてみた次第でありますが
内容は読んでいただいて感激してもらえればと
つくづく思うのであります
いつもそうなのだが、中国の偉人の話を聞くと
ああ、この人はこの年齢でこんなにもあんなになのに
どうして俺は、などなどと
大変よくあることを思い浮かべて、うわべだけ嘆くという有様
いちサラリーマンが読むには壮大すぎるやもしれぬと
思ったりもするのでありますが、面白いものはやめられません
題材が呂不韋という、歴史的に有名なのかそうでもないのか
私にはわからない人なのでありますが
読むかぎり、凄いな、かっこいいなぁと思うのは確か
結局、不幸と人の出会いが人間を成長させるのだと
悟ったふりをするには最適なお話でありました
本当にそうなんだろうが、そうでない人が言っても
説得力がないというあたりも、まったくステキ
清廉潔白というでもなく、結構女の人にあれこれモテたり
なんだかんだで、美貌の持ち主だったりと
生まれ持ったもので、大きな違いがある気がせんでもなかったが
それはそれとして、心のありように感激して
ああなりたい、そう思えたら幸せなのだわ
そういう感想でありました
特に感動した、感激した部分というのはなかなか難しいのだが
孟嘗君の時の白圭の如く、呂不韋においては藺相如の存在が大きく
この人の描かれ方が、異様なまでにかっこいいのでありました
藺相如という名宰相の生き様
いや、他の国の全ての宰相がかっこよすぎるのだが
特に藺相如は大国相手に孟弁を奮い
また、静かなる正義の怒りみたいなのをふりかざすあたりがステキで
怒髪天を衝いて、敵国の王をしかりつけるとか
お前凄すぎるだろうと感激
また、世間に対するバランス感覚がステキすぎて
まさに一国を担うに相応しい政治家、の理想像
みたいな風にかかれていていいなぁと思ったのでありました
ステキ、ステキすぎる
と、そういうことを感じたのでありました
他人にも薦められる本をまた一つ読んだ、そういう感無量
以下は俗なお話
さて、宮城谷先生シリーズをだいぶ読んできたのでありますが
もう、すっかり文体が乗り移るかというほど
色々あれこれと吸収というか、読み砕いたのでありました
まぁ、文体に対する感想としましては
こう、説教臭い、これにつきると思うのでありました
実際、思想とかが絡む時事のお話だから仕方ないのでありますが
ともかく説明、いや説教、説法なのであります
別に気にならんというか、その通りだなるほど
などと私はほだされてしまうのでありますが
読む人によっては、鼻につくとか思うのかも
とか、いらぬことを心配するところ
あと、長編をまだ二つか三つしか読んでないので
即断は危険でありますが、どうにも後半にダレる様子であります
たぶん、歴史を調べた上での小説だから仕方ないのかも
そういう気もしてしまうのだが
後半は調べたことの羅列と、こう考えたんだけどどうだろう的な
突然の語りかけが溢れだして驚くのであります
いや、そういうのいいから、物語に、小説にしてくれ
そう苦笑しながら読んでしまうのでありました
前半は、フィクション部分が充実してるせいでありましょう
冒険活劇にも似た素晴らしい小説
というか読みやすい
なんて感じるのですが、後半、おそらく史料が揃ったからでしょう
枠の中で、ただ生涯を説明しただけ
そんな風に思えてならぬのでありました
まぁ、もっとも、そういうのやだなと思ったから
先生もさっさと畳むようにして、後半、異様なスピードで終わるのであります
まさか、最終的にあんな終わりだとは
思ってもみなかったのですが
ゲームのEDみたいな終わりだわねなんて思ったりしたのも懐かしいところ
ともあれ、面白いことにはかわりなく
そして、あれ読み出してから本当
自分がブログで書く文章が長い、説教くさい、いや
私の場合は、抹香臭い
そういう風に思われて、がっかりしてしまうのですが
本は面白いのでみんな読もう
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