CLASS3103 三十三組

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【読書】安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

2019-03-09 21:39:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由  著:相澤 冬樹

タイトルはちょっとあおりすぎというか、
この本の趣旨とは異なるのではないか、
そんな風に呼んで思った一冊であります
安部官邸とNHKの話というのは、
まぁ噂の程度という感じしか書かれていなくて
それよりも、おそらくは、森友事件のあらましと、
記事とはどのように作っていくか
現在、毀損されたり、軽んじられている記者というもの
取材とはどういうものか、その手法について、
森友での取材経験を交えながら解説していて
まぁ、なんというか、記者という仕事についての本という点において
凄い面白い本だったと感じるのでありました
無論、森友の件についても、そういう問題だったのかと
なんか、ワイドショー的にしか追っかけてなかった自分を
反省しつつ、なるほどなぁと思わされる内容でもあって
非常によかった、タイトルの通りのようでもあるが、
このタイトルは嘘というか、本をとらえてないと
そういう印象になったのであります

感心というか、感動というか、
ともかく記憶に残ったのは
著者の信念と行動力、その実績でありました
様々な取材対象に対してくらいついて、
物凄い軋轢を生み、踏み倒し、時折跳ね返されてと
それを繰り返してきたというバイタリティの凄さと
頭の良さというべきか、情報処理の能力、
交渉能力の凄さでありました

この本を読むまで取材とか、言質を取るということについて
まるで知らなかったと、なんか知っていたような気分になっていた
自分を恥じ入るようで、ああ、なるほど、
そういうことなのか、会話とはそんなに難しいものだったのかなんて
ディベートというべきものとも思えるそれこれを
深く教えてもらったようでもありました
凄い面白かった

本当に聞きたいことを聞くために、そうではないことをぶつけて
その反応によって、別の推論を正しくする
何書いてんだかわからんことだが、
何かを否定させることで、その否定の根拠となったことはあったと認めさせる
そういうことを考え抜いて質問していて、それによって記事を書いている
その裏取りに凄まじいほどの労力がかかっているという部分、
時折、それをルーズでもないが、もはや飛ばしでも確定として流してしまうという現場
そんなことも考えたり、感じたりしながら、
どれだけの熱量と信念があるか
その二つに集約される行き方というのが、まぁ興味深いというか
本当に面白いのでありました
生きているとは、こういう感じなんだろうかねと
思いたくなるようなそれでありました

森友の話についても、大変興味深いというか
実際どうだったのか、そのあたりは続報を待つべきというのが
スタンスのようでもあるんだが、個人的には特にそれがどうとも思わないのだけども、
なんというかな、やっぱり、記者、取材、交渉というそれ
赫々のなにかれに楽しめた、そういうお話であります
まったくまとまってねぇな
ともかく面白かったのだ


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