久しぶりにお出かけをしたりする
脱ひきこもり化を中途半端に推進しております
しかし、独りでお出かけでは究極的な
ひきこもり打破とは呼べないのではないか
そういう深淵を臨む行為はさておきまして
行って参りました京都駅美術館「えき」
このネーミングセンスからしてどうかというミュージアムですが
頑張っている方という微妙なランク付けの京都JR伊勢丹にあります
美術館で見てきたのであります
名古屋松坂屋、京都大丸、高島屋と見て参りましたが
こういうデパートの美術館は侮れませんね
凄いと思うの
というわけで、見て参りました
ひっそりこっそり日本画にも興味を持ち始めていたからか
いやいや、江戸風俗がただ魅力的なだけであろうとか
色々自分で判断しつつ、浮世絵であります
なんせ知識がないから、ぼけらったと見ただけだが
いや、凄い面白かった、もう、のっけから
終わるまで、ずっとにやにやしどおし、ステキすぎるぜ
四大ということで、写楽、北斎、歌麿、広重(一発変換に驚いた)
というスターダムの作品をこれでもかと見て参りました
非常に面白いというか、素晴らしい点数と
珍しい、いわゆる貴重なものもあったんだそうで
素人にはわかりませんでしたが、時間がよくて
解説までついており満足して参りました
残念だったのは、春画が一枚もなかったことくらいです
あれの展示展とか一度やってくれんだろうかな
1200円くらいでも絶対見に行くのになぁ
本物の赤富士と、それの大変珍しい青富士という別番など
いかに貴重かということの解説とともに見てきたのであります
素人ながらに、なるほど面白かったのでこの時の感想を
生意気ざかりでメモっておきます
写楽
これが謎の人物だというのは、三つ目がとおるあたりで
学習済みだったのですが(ありゃシャーロックだ)
その謎っぷりと、どのあたりが天才だったかぷりを堪能
説明によりますと、写楽というのは
ちょっと変わった人だったそうで、売れセンじゃない役者とか
女郎(違う)とかを書いていたのだそうであります
ネタ狙い作家だった、つまるところそんな感じでしょう
それをデフォルメさせつつ、結構リアルに描くってのが
立派というか凄いんだそうで、売れを睨むんじゃなくて
写実に徹した具合なんだそうだ
写実に徹してあの表現っつうのはどういう塩梅だと
首を傾げるのですが、おそらく、ガイジンが一番そう思ったろう
日本人からすると、ああなるほどこんな顔だなぁとか
あからさまな漫画目で見てしまうのであります
で、その写楽に似てんじゃねぇかっつうのを何人か見たんだが
確かに似てる気がせんでもないけど、俺でもわかるくらい
作の違いが手に取れてそれはどうかなという風に思われた
まぁ、謎のままにしておこうぜい
で、その写楽が晩年だか、なんだか(忽然と消えたらしいので晩かどうか)
相撲絵を結構描いてたらしいのですが
こいつがよかった、いや、その前にあれだ
顔アップばっか描いてたのが、ある時から全身図を描くようになって
その集大成でもないが、相撲絵を描いた
この相撲絵が抜群によかった
なんというか、上手いのであります
やっぱり、よく知るあの、浮世絵のそれなんだが
手足、体つき、なんというか、よくよく見ると
最小限の線で実にうまい、ああいう画法における
最高峰なんじゃないかとか
ベタ褒めしてしまうのですが、上手いのであります
着物のはだける表現なんざも上手いんだが
なによりも、足先や、ふくらはぎ
腕の肘から手にかけてとか、このあたりの描写が
バカみたいに上手いのでありました
この当時、人気者だった、大童山という7才にして
72kgもあった巨漢童子がおって、それが
相撲興行の前座で人気を博したらしいんだが
それの描写なんかも凄い上手い
同じ様に太ったそれを描いてんだが、ちゃんと子供だし
手の甲や足の甲に盛られたような肉付きが
なんというか、リアルだなぁという印象で驚き
描写力がハンパねぇよなとか感嘆したのでありました
歌麿
女性ばっかりだったのでありますね
広重
風景が凄いですね
北斎
そして、大好き北斎翁であります
翁が画狂老人卍になるあたりとか、その
万年中学生みたいなネーミングセンスとか
ハンパなく大好きなんだが、すげぇよやっぱり
そしてネタ絵師みたいな扱いでしたが
まずまず、最初からレベルが高かったというのが驚きでありました
様々な手法に挑戦し、どうやら、そういう挑戦魂が
当時の門弟に面白くなくて、何度も破門となった原因だそうだが
風景描かせても上手いし、なによりも建物が上手い
どういうことだかわかりませんが
西洋画を学んだ結果なんだそうだが、奥行きの表現と
それを構築する美しいパースの取り方というか
凄い、ともかくとんでもなく凄いのであります
技術で裏打ちされている遊び心ってのは
本当に楽しくてしかたない
基本ができている崩しってのは
見ていて気持ちがよいものでありまして
その流れのまま、北斎漫画を見たり
怪談シリーズを見たり、そして
蛸だ、あの蛸がおるっ
これが一番よかったのであります
海女と蛸という不朽の名作というか
おいらとして、死ぬまでに実物を一度でいいから見たい
あの春画のと同じような蛸
すげー、かっこいー(なんかおかしい)
というわけで、満足して帰ってきたのでありました
あと、直筆の画狂老人卍の書も見てきたし
700円で堪能しすぎだろうと思うくらい楽しかったので
よしとするのであります
脱ひきこもり化を中途半端に推進しております
しかし、独りでお出かけでは究極的な
ひきこもり打破とは呼べないのではないか
そういう深淵を臨む行為はさておきまして
行って参りました京都駅美術館「えき」
このネーミングセンスからしてどうかというミュージアムですが
頑張っている方という微妙なランク付けの京都JR伊勢丹にあります
美術館で見てきたのであります
名古屋松坂屋、京都大丸、高島屋と見て参りましたが
こういうデパートの美術館は侮れませんね
凄いと思うの
というわけで、見て参りました
ひっそりこっそり日本画にも興味を持ち始めていたからか
いやいや、江戸風俗がただ魅力的なだけであろうとか
色々自分で判断しつつ、浮世絵であります
なんせ知識がないから、ぼけらったと見ただけだが
いや、凄い面白かった、もう、のっけから
終わるまで、ずっとにやにやしどおし、ステキすぎるぜ
四大ということで、写楽、北斎、歌麿、広重(一発変換に驚いた)
というスターダムの作品をこれでもかと見て参りました
非常に面白いというか、素晴らしい点数と
珍しい、いわゆる貴重なものもあったんだそうで
素人にはわかりませんでしたが、時間がよくて
解説までついており満足して参りました
残念だったのは、春画が一枚もなかったことくらいです
あれの展示展とか一度やってくれんだろうかな
1200円くらいでも絶対見に行くのになぁ
本物の赤富士と、それの大変珍しい青富士という別番など
いかに貴重かということの解説とともに見てきたのであります
素人ながらに、なるほど面白かったのでこの時の感想を
生意気ざかりでメモっておきます
写楽
これが謎の人物だというのは、三つ目がとおるあたりで
学習済みだったのですが(ありゃシャーロックだ)
その謎っぷりと、どのあたりが天才だったかぷりを堪能
説明によりますと、写楽というのは
ちょっと変わった人だったそうで、売れセンじゃない役者とか
女郎(違う)とかを書いていたのだそうであります
ネタ狙い作家だった、つまるところそんな感じでしょう
それをデフォルメさせつつ、結構リアルに描くってのが
立派というか凄いんだそうで、売れを睨むんじゃなくて
写実に徹した具合なんだそうだ
写実に徹してあの表現っつうのはどういう塩梅だと
首を傾げるのですが、おそらく、ガイジンが一番そう思ったろう
日本人からすると、ああなるほどこんな顔だなぁとか
あからさまな漫画目で見てしまうのであります
で、その写楽に似てんじゃねぇかっつうのを何人か見たんだが
確かに似てる気がせんでもないけど、俺でもわかるくらい
作の違いが手に取れてそれはどうかなという風に思われた
まぁ、謎のままにしておこうぜい
で、その写楽が晩年だか、なんだか(忽然と消えたらしいので晩かどうか)
相撲絵を結構描いてたらしいのですが
こいつがよかった、いや、その前にあれだ
顔アップばっか描いてたのが、ある時から全身図を描くようになって
その集大成でもないが、相撲絵を描いた
この相撲絵が抜群によかった
なんというか、上手いのであります
やっぱり、よく知るあの、浮世絵のそれなんだが
手足、体つき、なんというか、よくよく見ると
最小限の線で実にうまい、ああいう画法における
最高峰なんじゃないかとか
ベタ褒めしてしまうのですが、上手いのであります
着物のはだける表現なんざも上手いんだが
なによりも、足先や、ふくらはぎ
腕の肘から手にかけてとか、このあたりの描写が
バカみたいに上手いのでありました
この当時、人気者だった、大童山という7才にして
72kgもあった巨漢童子がおって、それが
相撲興行の前座で人気を博したらしいんだが
それの描写なんかも凄い上手い
同じ様に太ったそれを描いてんだが、ちゃんと子供だし
手の甲や足の甲に盛られたような肉付きが
なんというか、リアルだなぁという印象で驚き
描写力がハンパねぇよなとか感嘆したのでありました
歌麿
女性ばっかりだったのでありますね
広重
風景が凄いですね
北斎
そして、大好き北斎翁であります
翁が画狂老人卍になるあたりとか、その
万年中学生みたいなネーミングセンスとか
ハンパなく大好きなんだが、すげぇよやっぱり
そしてネタ絵師みたいな扱いでしたが
まずまず、最初からレベルが高かったというのが驚きでありました
様々な手法に挑戦し、どうやら、そういう挑戦魂が
当時の門弟に面白くなくて、何度も破門となった原因だそうだが
風景描かせても上手いし、なによりも建物が上手い
どういうことだかわかりませんが
西洋画を学んだ結果なんだそうだが、奥行きの表現と
それを構築する美しいパースの取り方というか
凄い、ともかくとんでもなく凄いのであります
技術で裏打ちされている遊び心ってのは
本当に楽しくてしかたない
基本ができている崩しってのは
見ていて気持ちがよいものでありまして
その流れのまま、北斎漫画を見たり
怪談シリーズを見たり、そして
蛸だ、あの蛸がおるっ
これが一番よかったのであります
海女と蛸という不朽の名作というか
おいらとして、死ぬまでに実物を一度でいいから見たい
あの春画のと同じような蛸
すげー、かっこいー(なんかおかしい)
というわけで、満足して帰ってきたのでありました
あと、直筆の画狂老人卍の書も見てきたし
700円で堪能しすぎだろうと思うくらい楽しかったので
よしとするのであります