京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

過激なブログ★

2006-09-06 12:10:50 | 妻!日記
 夜中に起きて、ごそごそと仕事をするのが常となっているお父さん。
 
 朝方、赤子が乳を探して、「うーうー」唸りだした時のこと。
 「泣いてるでー。」と、お父さんの声。
 「まだ、起きてたん? 今、何時?」
 「4時すぎちゃう? 寝られへん。頭が冴えてるわ。」
 「また、パソコン?」
 「ブログ書いてた。なんか、過激なブログになってしもたんやけど。
  やっぱり夜書くと、あかんなー。」とか、何とか言って、
 「腹減って、寝られへん。何か食べて寝よう。」
  といって、卵飯食べて、寝ていった。

 「過激なブログって何? 過激って何よ?」
 と、すごく気になってしまって、私は、結局そのまま起きてしまった。

 心配の種。
 → お父さんは、過激な言論・思想の持ち主である。
   持ち主であるのは、個人の勝手であるが、彼の場合、しばしば、他人に飛び火する。
   失礼・失態の数々。それを後からぬぐって歩く妻!
   
 本人さんと面識のない方には、???な話でしょうが、知っておられる方は、「ああ・・・」と、だいたいどんなかお分かり頂けることでしょう。

 よくいえば、歯に衣着せぬ正直者、悪く言えば・・・ 
 とても、とても、ストレートです。
 よく京都の土地柄を表す、「ぶぶづけでも、どうどす?」的な、遠まわしを良しとする感覚、奥ゆかしさといったものは、彼には全くありません。(言いすぎではなく、本人も「俺にはそんなものはない!」と言いきってますので・・・)
 奥ゆかしさを美徳とする、妻!とは、対立必須。よく、喧嘩をしたような・・・

 まあ、犬も食わぬ夫婦の喧嘩のことなど、どうでも良いのですがね。
 せっかくこれまで構築してきた、ほのぼの・癒し系ブログを、


 あ   ん   た   は   、

 ど   -   す   る   つ   も   り   や   ね   ん   ?


 と、すごーく気になってしまいまして、目が覚めてしまったのです。
 
 でもって、朝の用事を一通り済ましてから、事務所に下りてきた。
 ドキドキしながら、ブログ拝見。

 なーんだ、案外まともじゃん。
 とりあえず、ほっと一安心。
 考え方にはいろいろありますが、ブログとしては、許容範囲。
 公共の場にさらけ出しておけるもので、安心しました。

 それにしても、過激かどうかは分かりませんが、まあ、彼が真剣に、まじめに、論じているのだけは、ご理解いただけるでしょうか。
 妻!、よからぬ心配をしました。
 よからぬ心配って何やねん! と言われそうですが・・・


◎ どーでもいい話
 
 昨日、夕方「テレビ戦士」を見ていた長男。
 テレビに、「死神」が出てきたので、怖くなってテレビを消した。
 退屈してきたのか、長男、次男をいじめだした。
 「死神が来ても知らないよ!」と、母。 
 一瞬にして、静かになった。
 側に寄ってきた長男に、「死神は、人間の何を捕りにくるか、知ってるか?」と、聞いてみた。
 長男、「サイボウやろ?」
  
 間違ってないかもしれません・・・



伝統の味、さておき現代のニーズ、選択権はあくまで消費者に

2006-09-06 02:09:21 | お漬物の話
こんばんわ。
今日は少々カタイお話を。加工食品製造者として、多少の主観はありますが、あくまでリベラルなものとして捉え下さい。

本日、某テレビ局で食品添加物をテーマにした番組を見かけました。題材が梅干しでしたので、思わず食いついて見てしまったのですが。内容的には、昔ながらの自然でしょっぱい梅干しと、流行の減塩梅干し、安全なのはどっち? はしょるとこんな感じでしょうか。

話し変わりまして、先日、マガジンハウス刊行の雑誌、Hanakoの取材で、美容ジャーナリストの渡辺佳子さんが当店に来られました。無添加、こだわりの、ってキャッチフレーズで、あぁまたか、といつものごとく期待してませんでしたが、今回はかなり渡辺さんの個人的な感性による取材で、本当にシンプルな本物を求めておられました。30分ほどでしたが、有意義なお話ができた。うちの生しば食べて、「あぁ自然」と感想言ってもらえたのが嬉しかったです。

食の安全、安心が問われる近年ですが、正直現行の加工食品は、添加物いわゆる化学調味料無しでは作れないものがほとんどかと思います。これらを全く禁止した場合、コンビニから全てのスナック菓子が消えてしまうでしょうね。

さて、渡辺さんの取材が受けやすかったのは、大変よく日本の食の歴史や文化背景を見つめておられて、その上で、探し求めておられる商品が、非常に明確であったからです。今日のテレビ番組を見ると、なんか加工食品業者が劇薬を売りさばいているような、そんな誤解も生まれかねんなと思いました。

私、よく百貨店で販売の仕事をするのですが、やはりこのような番組の翌日には店頭で、食品表示について問い合わされるケースがよくあります。正確な表示をしているのですが、確かに裏の表示見ても良くわからんとは思いますね。還元水飴ってなんやねん。発酵調味料ってどんなの。醸造酢って。家庭の酢とどう違うの。うーん全てを説明するのは大変です。

店頭でのお問い合わせの中で、アレがまずい、こんな自然なもの、体に良いものをと、お客様から頂戴いたしますが、少々過激ですが、今の世の中、本当に自分の健康状態に見合ったパーフェクトな食生活を送るには、自分専用のシェフを雇って毎日作っていただくしかないのではと思います。実際、歌手のマドンナはお子さんのために専門シェフを雇っているそうですよ。

話がまとまらないのでここらで。
私も、製造の過程で添加物に頼りきってはいけないと、時には自戒しながら取り組んでおります。今は情報過多の時代です。大衆心理に流されていくのではなく、消費者自身も学び、自己の責任で購買をする必要がある時代に突入しているのではないでしょうか。そういう意味で、メーカーにとっても、消費者にとってもハードルは高いですよ。食文化がシンプルに回帰することは決して退化ではない、そう思う今日この頃です。

本当は、ただただ、美味しいお漬物で美味しい白ご飯を召し上がっていただきたいだけなんですけどねー