京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

10周年!

2009-09-30 02:51:29 | 妻!日記
何が、と申しますと
早いもので・・・というのか
いつのまにやら
結婚10周年です。
(私事で恐縮ですが)

結婚したのが1999年の9月ですから
丸10年(で計算合ってますよね)

そのわりには
誰も(若!も)何も言ってこないし
あ~こんなものか、という感じです。
(というわけで、セレモニーめいたことも無し)

それでも
しみじみ
喧嘩別れせずに細々と
よく10年もやってきたものだ
と思います。

普通に3人の子持ち
ありふれた些細なことですが
でも
ここまでの道のりは、そう簡単なことでもありません。

今から思えば
一番しんどかったのは
長男が2歳前の時に、次男が生まれた頃でした。

子供一人の子育ては
簡単ですが(子供にもよりますが、長男は楽でした)
2人になって
二人に同じことをしてやろうと思ったら大変です。

あのストレスは相当なものでした。
(長男にも迷惑かけました、怒ってばっかりで)

・次男の授乳中に、長男が「あれ取って~」と言ってくる
・離れた駐車場から、寝た子供2人を連れて帰る
 (雨の日は最悪)
・長男の赤ちゃんがえり・外出時に二人の抱っこは辛い
・恨むわけじゃないけど、若!は一番多忙な時期で、あんまり家に居なかったような
・いつも子供と一緒で、自分の時間や余裕がなかったですね。

でも
大原に引っ越してからは
(生活の大変さが身にしみましたので、両親に甘える)
3人目の長女が生まれましたが
前述の苦労があったので
それほど苦にも感じず
(お兄ちゃんも、しっかりしてきたし)

結婚当初はペーパードライバーだった私も
運転一時間くらいのところなら平気になって
子達を連れてお出かけする
たくましいハハになりました。
(今では、公園で子達が遊んでる間、読書をする余裕も出来ました)

そして
再開するなんて思いもしてなかった
バレーボールを楽しみ
3人の子供つながりで、知り合いもたくさん出来て
そこそこ社交的な生活を送っています。

ありがたいことです。

この10年
いろいろあったけど
なんとか頑張ってこれました。
だから
このさきも
大抵のことがあっても、やっていけるだろう
と思います。
(だって、この10年の積み重ねを簡単に手放せないじゃないですか)

そのためにも
家業安泰が何よりです。
(他のことでは、大抵何が起こってもやっていけると思う)

貧乏でも良いので
細々今の生活を維持して行きたい・・・
とか言ったら
若!に怒られるかな
経営学的には
常に向上発展を目指していかないといけなかったかな。

ま~
元気一番に頑張っていきたいと思います。



さて
偶然にも
結婚10周年と機を合わせまして
超一級のサプライズが起こりました。
(これが、実は若!の導きとかだったら、すごいのにな~)

何かと言いますと


子供時代に約10年エレクトーン(電子オルガン)を習っておりまして
しかし
これが、全く才能なくて
高いエレクトーンを買ってもらったにも関わらず
結局芽が出ず(誰も期待はしてなかったでしょうけど)
京都に出てからというもの
完全にお蔵入りし
指も動かなくなって
親に申し訳ないな~と常々思っておりました。
(今でも夢に出てきます・練習サボってた夢が)

長女にピアノでも習わせたらと言われても
この悲劇?を再び味あわせるのも酷だと思って
二の足踏んでました。

ところが
ですね。

今月の初旬
すぐ近所のおばさんの家から
ピアノをもらってくれないかと聞かれました。
何でも
リビングの改装をすることになって
娘の使わなくなったピアノを処分することになった、とのこと。
売っても1万円、処分するのもお金がかかり
それだったら、と、一か八かで、うちに聞いてみて下さったそうです。

もう
はっきりいって、即答です。
ウチのお義母さんは、私がエレクトーンを習っていたことも知らなかったと思いますし
長女に習わすあてがある~?という感じで聞いてくれましたが

私にしてみれば
これを逃したら
ピアノ(エレクトーンしてたら、それ以上にピアノに憧れがありました)をひく機会など絶対無い!と思いましたので
「ほ、欲しいです!」
と答えました。

それが
9月初旬の日曜日のこと。

どうにかピアノを家族で運んで、二階に置くべく
二階の掃除から始めたのですが

翌々日
その話を聞いた従業員さん(元?ピアノの先生)から忠告を頂きました。
「そんな、丁寧に扱わな、調律も狂うやろし、あかんと思うで~」

もっともです。

グランドピアノじゃないピアノですが
昔のピアノやし200キロはあるそう
計ってみると、横の長さで150センチほどありました。

うちのおじいちゃん的には
フォークリフトに乗せて移動、家から二階に運んだらいいとのことでしたが
移動させたらピアノの調律も狂うし
その他、機械にどのような影響(破損)がでるかも計り知れない・・・

結局
従業員さんに、知り合いのピアノ調律師さんに電話で聞いてもらうことにしました。

そして
翌翌翌日(水曜日)
聞いてもらうと
なんと!
そのピアノは、この知り合いの調律師さんが販売されたもの
ということが分かりました
わざわざ浜松まで出向いて、気にいるピアノを探してこられたこのこと。
それから、数年前まで
そのご近所さんのうちにも調律に通っていたそうです。
だから、そのピアノのことは誰よりもよく御存知の方なんです。

調律師さんは
前回調律から年数が経っているし、掃除や調律は必要だけども
ピアノを移動させること自体は
それほど問題じゃないとおっしゃいました。
そして
ピアノの移動はいろんなコツがあるので、移動の際には立ち会いましょうか
とおっしゃってくださいました。

ありがたいことです

もう考えることもいらない
この流れに乗るべきです。
お言葉に甘えて
この調律師さんに全てお願いすることにしました。

連絡先を教えてもらい
移動の日にちや段取りを考えること一日
(私は超慎重派で、すごく遅い)

木曜日
調律師さんにお願いすべく
まずは家族と移動の日を相談することにしました。

なんせ
少なくとも大人・男性4人は居ないと無理な作業ですから。

そこで
おじいちゃんにも相談
「いつにしましょうか」
「明日!」
え~
「やや、調律師さんにも聞いてみないと」
「わしだけで出来る」
家族一同これには大ブーイング(無茶だろうと)でしたが
一度決まったら、気持ちの変わらないおじいちゃん。
頑固です。

私も
もう、ピアノが壊れても
怪我さえなければいいや、と腹をくくり
かつ
かなり失礼なお願いと思いながらも
調律師さんに、明日来てもらえないだろうか、とお願いしてもらいました。
(自分で聞く勇気がなくて、結局従業員さんにしてもらった)

そしたら
「大丈夫ですよ、明日行きます」
とお返事いただきました。

つくづく
なんて運のあるというか縁のあるピアノなんだ~
と感激しました。

またとない
これは、どう考えても
私の結婚10周年のプレゼントです。
(と、心の中で、勝手に騒いでましたが)
正直者?には福来る
ひたすら我慢?の生活も悪いものじゃないと思いました。
(少々語弊がありますが

そういうわけで
お話を頂いてから、5日後には我が家へ・・・
ついでに言うと
その後のお掃除・調律もその3日後にしてもらい
超スピードで我が家にお嫁入りしたピアノです。

いろんな意味で
何よりも良いプレゼントになりました。



次回投稿
想像をはるかに超えた
すさまじいピアノ移動劇についてお伝えします








尾道・蛸坊主

2009-09-28 21:18:10 | 妻!の料理
長い間ブログを投稿しない間に
帰省を兼ねて
尾道に行って来ました。

実家からは1~2時間ほどで
意外と近いのだが
行くのは2回目

ほぼ20年ぶりということもあって
売店に売ってあるもの
どれもこれも珍しく
沢山お土産を買って帰りました。

そのお土産の中で
一番気になっていたのが
これ



見てのとおりで
蛸の丸干しです。
(大きさからして、イイダコだろうか)

何が気になっていたかといえば
見た目のインパクトはもちろんなのですが
購入のきっかけとなった
「蛸飯の作り方」の説明文

蛸飯を作るべく購入したのですが
(親に買ってもらったので、もはや値段は問題ではない
 結構高い目だった様な・・・忘れた)

京都の我が家では
蛸飯なぞ作ったことがないから
家族に受けるかどうかは
謎・謎・謎なんです!

というわけで
勢いで5合分(2袋)買ったものの
大丈夫だろうか
と心配でしょうがなかった・・・

蛸飯のことは忘れて
おつまみにしようか
(そしたら、もう一袋はお遣いものにも出来るし)
なんて優柔不断なことを思ったり・・・

不味くて家族に不評な飯
5合も作る勇気がなかなか出ませんでしたが・・・

本日、意を決して
蛸飯に挑戦してみることに!
(というのも、数日買い物に行かなかったので、おかずが無い)



晴れて!袋から取り出された干し蛸

一番の懸念
蛸に生臭さがないかチェックする

味は
ちょっと物足りないかな、というくらい
食べやすくて、クセの無い味
(おつまみ用に甘い味付けがしてあります)

蛸の頭も、臓物?は抜いてあって、ノーマルな味
(以前イカの丸干しを頂いたことがありますが、臓物入りで好みが分かれる)

我が家にはちょうど良さそうです。

ホントは全部蛸飯に使うつもりでしたが
おつまみ用に2つ残しておきました

材料は
蛸坊主:ハサミで1センチ位に刻む
にんじん:みじん切り
ウチの竹の子の漬け物:細切り
油揚げ:細かく切る
ありあわせです。

いつものかやくご飯の
ちくわ・シーチキンが蛸に変わったくらいで
いつもの感じ
できるだけ違和感を感じさせないほうが
家族の受けは良さそうな気がします。



味付けは
薄口醤油・濃い口醤油少々
みりん・酒
出汁は、蛸から旨味が出るだろうと思って、加えませんでした。

そうして
炊飯器のスイッチオン!です。



15分後

匂いはすご~く良い匂い
(蛸飯のイメージどおりの匂い)



見た目は
生蛸から作ったのと変わりません。
身がぷっくり膨らんで美味しそうです。

混ぜると



ツヤツヤで美味しそうなのは
我が家の米が良いのと
ガス火炊きのせいでしょうが
(自画自賛

問題の味はどうだったかというと・・・

おいし~かったです!
自分の思っていた味付けより
若干甘く仕上がったのは
蛸坊主の味付けによるものでしょう。
我が家は甘辛好きなので、ちょうどよかったです。
(辛党の人はみりんを控えたらいいかも)

お年寄りむけに
干し蛸の堅さが気になりましたが
しっかり火が通ってて、問題なし!
柔らかくて、味付けの甘味があって美味しかったです。



もしかしたら
本場の生から作る蛸飯の味には及ばないかもしれません。

でも
我が家は大体生臭嫌いですので
このくらいでちょうど良いです。

気になっていた家族の反応も
「美味しかった!」と言ってもらえて
満足でした

6合炊いて
家族5人プラス子供一人
残ったのは、握り飯2個分でした

何で今までなかったんだろう?・・・新商品です!

2009-09-04 20:27:54 | お漬物の話
本日(昨日かな?)新登場!
ジャ~ン
自家製赤しその塩漬け(塩漬もみ紫蘇)ホームページ

業務用としての販売は旧来からしており
ネット販売でしてこなかったのは
まさに
灯台下暗し(意味あってるかな?)ですが
若!が何かを思ったようで
小売も始めることになりました。


今、記事を書くために
ホームページを覗いてみて
気が付いたのですが
(近頃真面目に仕事をしていない妻!は
 あまり事情を分かっていません)
なんと!
この塩漬もみ紫蘇
業務用1K袋だけでなく、300g入も
販売することになったのですね!

私も
そうしたらいいのに・・・と思っていましたので
なかなかやるな~と感心しました。

だって
1K袋だったら
本当に業務用の注文しか来ないんじゃないだろうか・・・
たぶん、梅干用でも、なかなかそんなに使えませんよねえ。

ホームページ記載文にもありましたが
お菓子とかに利用しようと思う方には
(ていうか、たぶん、最初はなんでもお試しですよね)
まず300g入りで十分ではないかと思います。



ところで
旧来の業務用での販売では
この塩漬もみ紫蘇を
どのように使っていただいているかといえば・・・

(これは、もしかして企業秘密?
 べらべら喋ったら怒られるかもしれませんが)

想像しやすい範囲では
まさしく梅干用や
その他、加工漬け物の原材料として・・・

それから
ふりかけ(これは、商品化までされただろうか?)
紫蘇味のおかき
赤しそ梅酒など



生の紫蘇と比べて・・・

・保存が効くので、時間を急がなくても良い
・一年中、赤紫蘇の風味を楽しむことが出来る
・塩味が付いているので、塩気のある調理の際は、一石二鳥になる

など利便性があります。
(栄養面ではどうなってしまうのか、未確認ですが)

保存が効く、という点で
お店としましても、すごく利便性があり
販売促進を図っていたにもかかわらず
(特に社長)
これまで、ネット販売をしてみようとは
全く考えたことがなかったので
不思議と言えば不思議です。

(なんだか、今日は辛口ブログになってますが)

たぶん、味・香り・栄養面では
生の赤紫蘇に勝ることはないとは思いますが

反面
塩漬もみ紫蘇につきましては
時間を急ぐことなく
ゆったりとした気持ちで味わうことが出来る・・・
そんな魅力があるんじゃないかと思います。

(紫蘇農家の私たち
 紫蘇の刈り入れ時期は、当然農繁期ですから
 紫蘇をゆっくり味わう余裕すらありませんでした

これから
晩秋の観光シーズンまでの暇なひと時
休憩もかねて
私も
もみ紫蘇を使ったお菓子でも作ってみたいと思います。

(というのも
 もみ紫蘇を使ったロールケーキが実際に商品化されています

よく
小豆を炊くときに
沢山の砂糖と、ひとつまみの塩
と言いますが

塩を加えることで
甘味やその他の風味を引き立たせることが出来ます。

パンを作るときにも
一つまみの塩
これを忘れると
すごく間抜けな味になってしまいます。


何が言いたいかと申しますと

これまで
塩漬のもみ紫蘇をお菓子系に使うなんて
考えたこともなかったのですが
近頃の塩ブームといい
(塩チョコ・塩クッキーなどなど)
あ~~~それもありか!
灯台下暗しでした。

かく言う自分も
最近は
クッキー作るときは
無塩バターじゃなくて
普通のバター(有塩の)を使ってるんだったっけ

パンを作るときだって
わざと粒塩をねり混ぜたりしてます。

だったら
もみ紫蘇使ったお菓子も
ありじゃあ~りませんか。



目からウロコです。

正直なところ
甘い系(紫蘇ジュース味)のお菓子は
それほど食がすすまないと思うのですが
塩味系の紫蘇菓子は
結構イケるんじゃないかと思います。

もみ紫蘇のロールケーキ
味見してみたら
(好みにもよるかもしれませんが)
私は
塩味が濃いところが一番美味しい!と思いました。
絶対に美味しいと思います。
(私の味覚、と言うところが自信ないですけど)




講演会に行く。

2009-09-03 20:34:14 | 妻!日記
気忙しさから、なかなか更新の進まない日々ですが
ここ半年
PTA役員の都合上
著名人の講演会に出向く機会が数回ありました。

陸上の朝原さん
ノーベル賞の益川教授

そして
今日、聞きに行ったのが
映画「ブタがいた教室」の著者
黒田恭史さんの講演会

すべて
京都市に在住もしくは勤務の方で

地元に居ながら
こんな素晴らしい人たちのお話を聞けるのだから
ありがたいことです。
(とりあえず、同じ空気を吸いに行く・才能をあやかりたいので)



今日の講演会は
いろいろ考えさせられることがありました。

映画「ブタがいた教室」は見たことはないが
何となく、あ~宣伝してたなと
印象に残ってはいました。

ざっとストーリーを話せば

食べることを前提に
32人の生徒と
子豚の「Pちゃん」を飼い始めるが
情がわいたクラスは卒業を前に大もめ
食肉センターに送るか、3年生に飼育を譲るか・・・
(朝日新聞9月2日朝刊より)

とまあ
大人でも選択に困る難しい問題に
子供たちが直面するお話です。

今回の講演会に招かれた黒田先生は
まさしく
豚の飼育をクラスでやってのけられた張本人で
そのこと自体
すごい!としかいいようがないですね。

子供たちに「命の大切さ」を教えるために
新任教師となられて、すぐ
豚の飼育を始められたそうです。

ご自分の人生のスタートを
この危なっかしいとも思える取り組みにかけた
若さとパワーのすごさにも驚かされるし
(成功してなんぼだが、失敗した時の恐さを考えたら
 やはり、なかなか出来ない行為です)

それを許可した
学校(特に校長先生)・教育委員会(届出はいるのか?)
それに保護者・地域の人たちも
すごいと思います。

子供たちの情操への影響不安?はもちろんのこと
衛生面での問題
革新的な行動への批判
など考えると
私には、とても出来ないなと思います。

黒田先生も
まず講演会の最初に
豚の飼育は周りの人たちに支えられた
と言っておられましたが

「子達のために」との思いで
これだけのことが出来るのは
やはりすごいことです。



ブタさん

なぜ飼育対象がブタだったのか
というお話

それは、まず大きいから・・・
一人では飼育ができない
みんなで力を合わせないと出来ない

そして
ブタは、かなり匂いを発する生き物である、ということ
お世話に我慢や忍耐力も必要だし
お世話しなかったら、もっと臭くなるよ~てことです。

・・・
(他にも理由があったが忘れた)

ブタって、かなり強い生き物みたいです。

学校が休みの、土曜・日曜
エサやり当番を誰がするかでもめるみたいです。
みんな、休みの日は遊びに行きたいですから・・・


めんどくさかったり、忘れていたりしたら
エサをもらえないブタちゃん



でも、ブタは強いので
土を食べて、飢えをしのぐらしいです

で、月曜になって
あせって、えさをやると、
待ってましたとばかり、すごい勢いで食べるブタ

その姿を見て、子達はいろんなことを感じるわけですね。



余談ですが

今でも
飼っていたインコに
エサをやり忘れる夢を見ます。
しかも、一週間くらいエサをあげてない、どうしよう・・・
みたいな
子供心に、すごい罪悪感を感じていたんだなと思います。



それにしても
このブタさん
先生が「食べるために飼います」と言って
クラスで飼い始めたのだから
当然、最初から、ペットではなく
食べる目的だったわけですが

次第に情が移って
可愛くいとおしい存在になっていく・・・

最後
(映画ではどうなっていたか知りませんが)
子供たちの討論では
3年生に飼育を譲ることに決まったそうですが
後から出てきた様々な事情から
結局、ブタは食肉センターに送られることになったそうです。

辛いですね。

いったい何があったのか分かりませんが
(著作本には書いてあるそうですが)
これは、先生にも予測できなかった結末なのかもしれません。

これには納得できなかった子供も居たらしくて
先生は、今でも、これでよかったのかと考えるそうです。

本当に難しいですね。



でも

こういうことを本当にやってのけた
ということが
なにより素晴らしいことだと思います。

きっと
きれい事だけじゃない

心だって傷つくかもしれないし
少なくとも、ブタの存在が居なくなった空虚感はあるでしょうし
ペット?家畜?友達?食肉?
そんな思いをわざわざ経験させるべきなのかは
意見が分かれるところでしょう。

幼稚な意見かもしれませんが
大人の私だって
3年間一緒に暮らしたブタは
食べれないです。
(普通のブタは食べますけど)

でも
いずれにしろ
この先生なり、クラスなり、学校は
途中でうやむやにしたり、投げ出したりせずに
最後までやってのけた

そのことが素晴らしいなと思います。

教育とは・・・
(なんて、語る資格はありませんが)
大人が、そういう姿を子供に見せること
ではないかと
思いました。

昔(高校生自分)は
学校の先生なんて、しょせん金儲け
赤の他人の子供なんて
本気で面倒見るわけがない
信用しないぞ、なんて
突っ張っておりましたが

今は
学校の先生には頭があがりません。

3人の子供を
学校・幼稚園で受け持っていただいておりますが

オシッコ・ウンチの処理に始まり
(これは、もちろん幼稚園時分)
なんで、そこまで親身になって下さるのか・・・
アンビリーバボーなことが多々


先生方には頭が上がらないことばかりです





またまた余談

学生時代
「ブタがいた教室」と似たような経験をしたことがあります。

クラブの合宿で
鶏鍋をすることになり
材料として、買われてきたニワトリ

合宿が始まるまでの数日間
クラブの部室におりました。



根っからの鳥好きの私・・・
すぐに情が移ってしまい
「こっこちゃん」と名前をつけて
鶏の助命を考えます。

どこかに鳥小屋を建てて飼う・・・


どこに建てる?

う~~~~ん

広島に連れて帰るか?

一応
本気で考えて騒いでいたような気がします。

そして、気が乗らないまま迎えた
合宿当日

ジャンケンで
ニワトリを〆る役を決めました。

決まった係は
裏の茂みで〆て来る

解体は
生物専攻で、解剖実習に慣れている男の子

なんとか助命出来ないかと、あきらめきれず
始終、ブルーな気分でしたが

合宿があったのは11月
とにかく寒くて
腹が減っていた・・・

腹が減る・・・
なんか食いたい・・・

飢える気持ちは押さえ切れません。

何ともいえない気持ちで
解剖を見守っていましたが

羽の姿の下から
スーパーで見慣れた
鶏のムネ肉が現れた時

不謹慎にも?
「おいしそ~」と思ってしまった

早く食べたい!
モードに切り替わってしまった~

なんとも複雑で印象的な出来事でした。