勝手に映画評

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トレイン・ミッション / The Commuter

2018年04月08日 | 洋画(アメリカ系)
会社から突然解雇を宣告された男が、見知らぬ女性から「電車が終点に到達する前に100人の乗客から1人のある人物を見つけ出す」と言う不可能ミッションを課せられる。

最強オヤジ降臨。日本での直近公開の作品『ザ・シークレットマン』では、リーアム・ニーソンはアクションなしで、静かに(そして、人知れず)不正と戦うFBI副長官を演じていましたが、この作品では、元警察官で、現保険セールスマンと言う役で再びアクションありで戦っています。

始まりの描き方が、中々面白いです。同じ場所での、季節を違えた映像を映し出すことで、普通の市民の、普通の日常生活を演出しています。異常な非日常にマイケルは巻き込まれてしまうわけですから、それの対比と言う意味合いでも中々上手いと思いました。

この謎解きって、運行中の列車の中での出来事なんですよねぇ。よく、あっという間に進んでしまう事をジェットコースターに例えたりしますが、この場合は、差し詰め通勤電車の様な“あっという間の”出来事と言う事でしょうか。

列車の中の謎解きは、中々スリリング。ただ、ちょっと手抜き感もあるかな。誰が常連で、誰が一見客かの説明が不十分で、マイケルの謎解きが、どうなっているのかが微妙にわからん。その辺りをもうちょっと緻密に描けば、オリエント急行の殺人のアクションバージョンにもなり得たかもしれないのに。

それと、物語終盤の電車の脱線シーンは、手を抜いた?映像が、見るからに作り物で、そこまで積み上げてきた緊張感が失われてしまって、ちょっと現実に戻されてしまったのは残念。

結末は・・・ネタバレになるので示しませんが、「あぁ、やっぱりそうか」と言う風に思ったとだけ記しておきます。

タイトル トレイン・ミッション / 原題 The Commuter

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/アメリカ
監督 ジャウム・コレット=セラ
出演 リーアム・ニーソン(マイケル・マコーリー)、ベラ・ファーミガ(ジョアンナ/謎の女)、パトリック・ウィルソン(アレックス・マーフィー/マイケルの元相棒)、サム・ニール(ホーソーン警部)、エリザベス・マクガバン(カレン・マコーリー/マイケルの妻)、ジョナサン・バンクス(ウォルト)、フローレンス・ピュー(グウェン)


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